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復活トランス第2期~YBO2+CANIS LUPUS全6作セット(DVD付)が届きました。


そういうわけでフールズメイトのウェブショップで衝動買いしといたYBO²&キャニス・ルーパスCD6枚セットが届きましたよ。


canis lupus set 01


うつで無気力状態にもかかわらずCD六枚一気にきき通して特典DVDも鑑賞してしまいました。

左から:

Canis Lupus 『I』 (初CD化)
Canis Lupus 『Canis Lupus II』 (初CD化・ボーナストラック付)
Canis Lupus 『Roar』 (未発表ライヴ)
YBO² 『Greatest Hits vol. 1』 (CD再発)
YBO² 『Greatest Hits vol. 2』 (CD再発)
YBO² 『Exterminal Final+After Bounds』 (未発表ライヴ)


キャニスのファーストとセカンドはサードCDリリース時にCD化の予告があったものの未CD化だったのがようやくCD化されました。ファーストは改めてCDできいてみて気づいたのですが収録時間約30分と短いです。もっと長いような気がしていました。「Canis lupus」というのはタイリクオオカミの学名ですが、メンバーは「犬」(Canis lupus familiaris)のつもりだったようです。ダリル・ウェイズ・ウルフのファーストアルバムの原題が「Canis Lupus」ですが、その収録曲「Cadenza」あたりはキャニスっぽいような気もします。
セカンドはボートラ二曲(「G.T.O.」と「Cut My Hands on Dirty Bed」の別ミックス)入り。
ライブ音源集(約62分収録)ではハード&ヘヴィかつタイトな演奏が繰り広げられています。音質もたいへんよいです。「方舟」はサビ以外は英語(?)で歌っています。「Final Speak」から「みんな静かですねぇ」の呟きをはさんで「Opus 23」に至るあたりはたいへんかっこいいです。
キャニスの三枚にはブックレットにドラムの箕輪氏によるメモワールが掲載されていますが、セカンドLPに付属していた北村昌士による曲解説&歌詞がCDではオミットされているではありませんか。あれがないと、「G.T.O.」がケアンズ=スミス『遺伝的乗っ取り――生命の鉱物起源説』に由来することや、「方舟」の歌詞の一部が榊原淳子の詩集『世紀末オーガズム』からの引用であることなどが分かりにくくなってしまうのではないでしょうか。

YBO²のグレーテストヒッツは買うつもりはなかったのですがせっかくなので(というかセットなので)買ってしまいました。二枚ともジャケットデザインが変更されていますが、「Vol. 1」のオリジナルジャケ(ミ〇キー・マ〇スをフィーチャー)は帯裏に小さい画像で掲載されています。「Vol. 2」のオリジナルジャケはトレイ部分に掲載されていて、他は(手書き解説も)オリジナルと同じです。
ライブ音源集の「Exterminal Final+After Bounds」は、前半が前回リリースの「Exterminal」の残りで、後半は1991年の再結成時のライブ、例によってメンバー不詳ですがギターが二本でそのうちの一本はたぶん岸野氏。両セットとも最後に「URAL」をやっているのでききくらべてみるとよいです。トレイ部分には寝間着姿で本とたわむれる在りし日の北村昌士の姿が……。前に並べられている本は『中世最後の騎士』『中世の星の下で』『放浪学生プラッターの手記』『メロヴィング王朝史話』『死の舞踏(中公新書)』『ケルトの薄明』『グレート・マザー』『現代哲学事典 (講談社現代新書)』などです。


canis lupus set 02


そしてまとめ買い特典はライブ映像DVDとYBO²切手(二枚)とフールズメイトのバックナンバー(二冊)と試聴URL。
DVDは22分22秒収録で、最初4分20秒ほどは真暗な中でのサウンドチェック。メンバーは北村昌士(女装)&岸野氏&吉田氏&ミニーマウス。しかし映っているのは主にミニーマウス(ぬいぐるみ)と北村昌士越しの岸野氏で、吉田氏はほとんど映っていないです。曲は「To Be」「Why I...?」「Boys of Bedlam」(途中まで)。


canis lupus set 03


フールズメイト誌バックナンバーより。『STARSHIP』広告。


canis lupus set 04


同じく。巻頭カラーグラビア。


canis lupus set 05


同じく。復活ゲルニカ。


neko_2019042003315927a.png


さよならデッドヒューマン、おれはネコになる。




こちらもご参照ください:

YBO2 CD5枚+ディスクユニオン特典DVDセットが届きました。









































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After All 『After All』 / Prof. Wolfff 『Prof. Wolfff』


After All 
『After All』



after all


LP: Athena 6006 (1969)
CD: Gear Fab GF-161 (2000)

1. Intangible She (Ellerbee/Hargrove) 7:16
2. Blue Satin (Ellerbee/Hargrove) 3:46
3. Nothing Left To Do (Ellerbee/Hargrove) 7:07
4. And I Will Follow (Ellerbee/Hargrove) 4:51
5. Let It Fly (Ellerbee/Hargrove) 4:32
6. Now What Are You Looking For (B. Moon) 3:05
7. A Face That Doesn't Matter (Ellerbee/Hargrove) 4:31
8. Waiting (Ellerbee/Hargrove) 4:23

Bill Moon: bass and vocals
Mark Ellerbee: drums and vocals
Alan Gold: organ
Charles short: guitar

Produced by Tom Brannon and Dick Powell
Recorded at Athena Recording Studios, Brentwood, Tennessee
Recording Engineer: Tom Brannon
All Lyrics by Linda Hargrove




Prof. Wolfff 
『Prof. Wolfff』



prof wolfff


LP: Metronome MLP 15.422 (1972)
CD: Second Battle SB 045 (1998)

1. hetzjagd (Schickle/Zech/Schweitzer) 9:59
2. hans im glück (Schweitzer/Zech) 7:47
3. mißverständnis (Schweitzer) 4:06
4. das zimmer (Schweitzer) 4:53
5. weh' uns (Schweitzer/mit einer Textpassage con Wolfgang Borchert) 9:49
6. hetzjagd (radio mix) 3:18

Klaus Peter Schweitzer: guitar, electric piano, vocals
Romi Schickle: organ
Mondo Zech: bass, vocals
Michael Sametinger: drums
Fritz Herrmann: lead guitar, vocals, harmonica

Producer: Ihre Kinder
Engineer: Klaus Reiser
Recorded: Jankowsky Studio, Stuttgart, October 1971
Cover Design and Layout: Günter Blum




◆感想◆


リコーダーとかオルガンとかは小学校で教わるせいか、われわれにとっては妙に郷愁をそそる楽器でありますが、それと、学校では決して教わらないメロトロンやディストーションのかかったエレキ・ギターの、マジカルでシュルレアリスティックな「相反するものの一致」「遠いものの連結」の場こそプログレッシヴ・ロックだったのではないでしょうか。
それはそれとして、マイルス・デイヴィス経由のインスト主体のテクニカルな「ジャズ・ロック」ではない、プロコル・ハルムの『青い影』やクレシダやスティル・ライフやトントン・マクートのような、純然たる「オルガン・ロック」には、われわれ日本人の妙に日向臭い郷愁を誘ってやまないものがあります。
そんなオルガン・ロックの本場といえばイギリスでありますが、今回はあえてアメリカとドイツのオルガン・ロックの埋もれた名作をセレクトしてみましたよ(決して「埋もれた人形ジャケ」でセレクトしたわけではないです)。

アフター・オールはフロリダ州タラハシーのローカルバンド、というか本アルバム制作のために集められた地元ミュージシャンによる一作限りのセッション・バンドのようです。歌詞は一曲を除いて後にカントリー歌手(シンガー&ソングライター)として活躍することになる同郷のリンダ・ハーグローヴ(キャッチフレーズは「ブルージーンズのカントリー・クイーン」)が提供しています。本作もカントリー音楽の本場テネシー州で録音されていますが、カントリー・ミュージックとプログレッシヴ・ロックのありそうでなさそうな関係について考えてみるのもよいかもしれないです。
本作のコンセプトは、当時の新しいスタイルであったシュルレアリスム的な歌詞と複雑な形式をもったアシッド・ロック、クラシカル・ロックを自分たちもやってみよう、ということだったそうで、「アルビノーニのアダージョ」ふうに始まって、エモーショナルなヴォーカルを交えつつ、ジャズっぽいリズムに輝かしいオルガンの音色とウェス・モンゴメリーふうオクターヴ奏法全開のギターが大活躍する一曲目から、日本人の心を鷲掴みです。特にドラムとベースは1950年代から地元で演奏活動をしていたということなので(このドラマーがアフター・オールの中心人物だったようです)、演奏はたいへんしっかりしていて危なげなところがないです。ムーディ・ブルースの「サテンの夜」へのオマージュとおぼしい二曲目「ブルー・サテン」などはピアノが主体ですが、最後にフルートも入ったりしていてよいです。アメリカということと、悪趣味ジャケゆえに敬遠されがちとおもいますが、オルガン・ロック好きには必聴盤なのではなかろうか。ベルアンティークから紙ジャケ盤もでています。

そして、「アルビノーニのアダージョ」ふうに始まって(というか偶然でしょうがレアーレ・アカデミア・ディ・ムジカの「Padre(父)」にそっくりです)、エモーショナルなヴォーカルを交えつつ、妙なシンコペーションをしたり、10/8+10/8+9/8のリズムで混乱させる展開部を含んだ複雑な構成をきかせる一曲目からプログレファンの心を鷲掴みなプロフェッソア・ヴォルフ(Prof. Wolfff。ヴォルフ教授。Wolf(狼)の「f」にフォルティッシモ(ff)が付いています)はドイツのバンドで、出だしはブリティッシュ系オルガン・ロックですが、アコギとピアノがメインの三曲目くらいからジャーマン色が増し、オルガンとギターがディープ・パープルふうの締めくくり曲「weh' uns」のコーダでは、軽めのジャジーなインストをバックに、瓦礫文学の作家ヴォルフガング・ボルヒェルトの詩「Dann gibt es nur eins!」(選択枝は一つしかない!)の終結部が朗読されています(戦争で廃墟になった街をさまようただ一人生き残った人間の悲惨な問いかけ「なぜ?」、それは答えるものもなく血の池に沈んでいく。戦争協力を強要する者たちに対して「否」と言わないかぎり、それが明日のわれわれの姿だ)。そしてこれが一見悪趣味なジャケ絵の意図するところだったわけです。



After All - Intangible She (1969)




Prof. Wolfff - Hetzjagd (1972)




Reale Accademia di Musica - Padre (1972)





























































Catapilla 『Catapilla』『Changes』


Catapilla 
『Catapilla』



catapilla 1


LP: Vertigo 6360 029 (1971)
CD: Green Tree/Repertoire GTR 009 (1993)

1. Naked Death 15:36
2. Tumbleweed 3:58
3. Promises 5:43
4. Embryonic Fusion 24:09
All tracks written by: Wilson/Reinhardt/Calvert/Frith/Meek

Anna Meek: vocals
Thierry Reinhardt: tenor alto flute clarinet
Hugh Eaglestone: tenor saxophone
Robert Calvert: alto tenor saxophone
Dave Taylor: bass
Malcolm Frith: drummer
Graham Wilson: lead guitarist

Producer: Patrick Meehan Jnr.
Engineer: Lou Austin
Sleeve Design: Rick Breack




Catapilla 
『Changes』



catapilla 2


LP: Vertigo 6360 074 (1972)
CD: Green Tree/Repertoire GTR-010 (1993)

1. Reflections (Wilson/Calvert/Meek) 12:06
2. Charing Cross (Wilson/Calvert/Meek) 6:45
3. Thank Christ for George (Wilson/Calvert/Meek) 12:07
4. It Could Only Happen To Me (Wilson/Calvert) 6:45

Graham Wilson: guitar
Ralph Rolinson: organ and electric piano
Carl Wassard: electric bass
Brian Hanson: drums
Robert Calvert: soprano alto tenor electric and acoustic saxophones
Anna Meek: vocals

Producer: Colin Caldwell
Lyrics on all tracks written by: Anna B. Meek
Titles by: George Wlodzimier Borkowski
Designed by: Martin Dean




◆感想◆


キャタピラの二枚のアルバムは Repertoire からの再発でききました。プログレファン、というかプログレマニアにとって、1990年代における Repertoire の存在はたいへんありがたいものでした。
それはそれとして、ブラック・サバスのマネージャーだったパトリック・ミーハンのプロデュースでヴァーティゴ・レーベルからデビューしたキャタピラのファーストは、サックス・アンサンブルで重装備したヘヴィ・サイケでした。ワウギターが延々とソロをとったりします。しかしキャタピラでキーになるのはなんといっても女性ヴォーカルのアンナ・ミークです。レコーディング直前に脱退してしまった姉に代ってヴォーカリストに抜擢されたということで、不安定な声でいっしょうけんめい歌ったり叫んだりしています。そのへんはたとえばカーヴド・エアのソーニャ・クリスティーナのライブでの暴れっぷりに近いような、しかしそれほどふっきれているわけでもない、きいていてひやひやするような、あたたかく見守ってあげなければならないような、そんなフラワーチルドレンな感じです。音の方はいろいろ工夫していますが、たいしてオリジナリティがあるわけでもないです。しかしこれはこれでよいです。
そして「音楽性の違い」によるメンバーの入れ替えを経てリリースされた、夢にでてきそうな不気味なジャケ絵が印象的なセカンドでは、不安感を煽るサックスとヴォーカルのイントロから始まって、ゴング(ジリ・スマイス)、あるいは後にニュークリアスのジェフ・クラインが結成したターニング・ポイント(ペピ・レマー)を思わせるようなジャズ・ロックをやっていますが(あれほどテクニカルではないですが)、相変らず不安定な(よくいえば浮遊感のある)アンナ・ミークのヴォーカル、というかヴォイス・パフォーマンスがここでは奏効しています。とはいえ、幻の名盤というほどではないです。しかしながらこのへんのマイナーバンドが醸し出すもやもや感はわりと好きなのでこれはこれでよいです。



Catapilla - Tumbleweed





Catapilla - Charing Cross











































プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
 
うまれたときからひとでなし
なぜならわたしはねこだから
 
◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

Koro-pok-Guru
Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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