『新潮日本文学アルバム 萩原朔太郎』 編集・評伝: 久保忠夫
「一生家庭らしい家庭を知らず、ホームライフの楽みを味はなかつた小生にとつて、ああいふことは一の久遠な郷愁かも知れません。」
(萩原朔太郎。上田静栄あて書簡より)
『新潮
日本文学アルバム
萩原朔太郎』
編集・評伝: 久保忠夫
エッセイ: 大岡信
新潮社
1984年5月20日 発行
2005年4月30日 7刷
111p(うちカラー16p)
折込口絵(カラー)1葉
四六判 角背紙装上製本 カバー
定価1,200円(税別)
本文アート紙。図版(カラー/モノクロ)多数。
本書はもっていなかったのでヤフオクストアで202円(3,000円以上で送料無料)で出品されていたのを落札しておいたのが届いたのでよんでみました。

帯文:
「写真で実証する作家の劇的な生涯と作品創造の秘密!
新潮日本文学アルバム
病的なまでに鋭い官能と孤独な魂の遍歴を、妖しく美しい韻律と独特な表現でうたった萩原朔太郎――『月に吠える』『青猫』など多くの作品に“寂しい慰め”を求めて彷徨し続けた詩人の叙情的感情世界を辿る」
目次:
評伝 (久保忠夫)
人生の目的(明治19年・出生~明治45年)
滞郷の日々(大正2年~大正13年)
灯の都(大正14年~昭和7年)
永遠の郷愁(昭和8年~昭和17年・死)
カラー・ページ
自筆絵はがき
『空いろの花』
生原稿
草稿
書斎
遺品(ギター・マンドリン・手回し映写機・立体写真乾板 他)
他
エッセイ 一枚の写真――美貌の妹 (大岡信)
略年譜 (久保忠夫)
主要参考文献 (久保忠夫)
主要著作目録 (久保忠夫)
カバー写真=大正末年の朔太郎
折込み巻頭口絵=『月に吠える』収録の「くさつた蛤」草稿
見返しイラスト=前橋市街地図(明治43年9月発行)

◆本書より◆
「五月は朔太郎の好きな月であるが、大正二年の五月は朔太郎の生涯において、特記すべき月となった。白秋主宰の「朱欒(ザンボア)」に「みちゆき」ほか五編の詩が載って詩壇に出ることが出来たからである。」
「東京から帰って来ても前橋は落着いて生活出来るところではなかった。つねに周囲からあのノラクラ者がと白眼視されているように思えて仕方がなかった。五月十九日に「ふるさと」と題して、次のような詩を作った。
われはいつものごとく本町裏の河岸を行く
うなだれて歩むわがうしろに
かすかなる市びとのさゝやききこえ
人なき電車はがたこんと狭き街を走り行けり
わがふるさとの前橋
「朱欒」は朔太郎の「みちゆき」などを載せたのを最後に廃刊になってしまった。」
「大正五年四月十九日の朝、神を見るという事件が起った。」



こちらもご参照ください:
堀口大学 『水かがみ』
富士川英郎 『萩原朔太郎雑志』
富士川英郎 『詩の双生児 朔太郎と犀星』
『新潮日本文学アルバム 12 宮沢賢治』 編集・評伝: 天沢退二郎
(萩原朔太郎。上田静栄あて書簡より)
『新潮
日本文学アルバム
萩原朔太郎』
編集・評伝: 久保忠夫
エッセイ: 大岡信
新潮社
1984年5月20日 発行
2005年4月30日 7刷
111p(うちカラー16p)
折込口絵(カラー)1葉
四六判 角背紙装上製本 カバー
定価1,200円(税別)
本文アート紙。図版(カラー/モノクロ)多数。
本書はもっていなかったのでヤフオクストアで202円(3,000円以上で送料無料)で出品されていたのを落札しておいたのが届いたのでよんでみました。

帯文:
「写真で実証する作家の劇的な生涯と作品創造の秘密!
新潮日本文学アルバム
病的なまでに鋭い官能と孤独な魂の遍歴を、妖しく美しい韻律と独特な表現でうたった萩原朔太郎――『月に吠える』『青猫』など多くの作品に“寂しい慰め”を求めて彷徨し続けた詩人の叙情的感情世界を辿る」
目次:
評伝 (久保忠夫)
人生の目的(明治19年・出生~明治45年)
滞郷の日々(大正2年~大正13年)
灯の都(大正14年~昭和7年)
永遠の郷愁(昭和8年~昭和17年・死)
カラー・ページ
自筆絵はがき
『空いろの花』
生原稿
草稿
書斎
遺品(ギター・マンドリン・手回し映写機・立体写真乾板 他)
他
エッセイ 一枚の写真――美貌の妹 (大岡信)
略年譜 (久保忠夫)
主要参考文献 (久保忠夫)
主要著作目録 (久保忠夫)
カバー写真=大正末年の朔太郎
折込み巻頭口絵=『月に吠える』収録の「くさつた蛤」草稿
見返しイラスト=前橋市街地図(明治43年9月発行)

◆本書より◆
「五月は朔太郎の好きな月であるが、大正二年の五月は朔太郎の生涯において、特記すべき月となった。白秋主宰の「朱欒(ザンボア)」に「みちゆき」ほか五編の詩が載って詩壇に出ることが出来たからである。」
「東京から帰って来ても前橋は落着いて生活出来るところではなかった。つねに周囲からあのノラクラ者がと白眼視されているように思えて仕方がなかった。五月十九日に「ふるさと」と題して、次のような詩を作った。
われはいつものごとく本町裏の河岸を行く
うなだれて歩むわがうしろに
かすかなる市びとのさゝやききこえ
人なき電車はがたこんと狭き街を走り行けり
わがふるさとの前橋
「朱欒」は朔太郎の「みちゆき」などを載せたのを最後に廃刊になってしまった。」
「大正五年四月十九日の朝、神を見るという事件が起った。」



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堀口大学 『水かがみ』
富士川英郎 『萩原朔太郎雑志』
富士川英郎 『詩の双生児 朔太郎と犀星』
『新潮日本文学アルバム 12 宮沢賢治』 編集・評伝: 天沢退二郎
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