内田善美 資料① 「ぶ~けデラックス」 1981年2月10日号 SPECIAL PIN-UP/対談記事

内田善美 資料①
ぶ~けデラックス 
1981年2月10日号


集英社 
昭和56年2月10日 発行



内田善美 ぶ~けデラックス 01


本号には内田善美先生のカラーピンナップと対談記事が掲載されています。


内田善美 ぶ~けデラックス 07


「FASCINATING PIN-UP
Illustrated by Yoshimi Uchida」



巻頭綴じ込みピンナップ。


大きめ画像:

内田善美ピンナップ


内田善美 ぶ~けデラックス 02


282-286p
「特別対談 結論が出ました――少女まんが家に最も必要なのは妻であります」(倉持知子氏との対談)より:

内田 「わたしはネームは早いんです。」
「ただ打合せのあと、ネームのなおしをしなくちゃとなると、これが果てしなく時間がかかって。」
編集 「じゃ、アレですか。内田さんの場合、ネームができたら、そのまんまの形で載っかるのが一番望ましいと…?」
内田 「そうでもない。
結局、あんなの、他人(たにん)に読んでもらわなくちゃどうしようもないものだから、編集さんていうのはやっぱし他人だから、編集さんが読んで、「ウウウ~~~ン!?」っていった所がこっちで納得すれば、ウン、そういう所はなおした方が。」
倉持 「そういう風になおすとなると今度はそれからが大変なわけ?」
内田 「ええ、それはもう、自分でもあきれるほど時間がかかって。」

内田 「わたし、以前はそういう場合(引用者注: 編集者にいわれて納得できない場合)すぐ別な話にかかっちゃったりした。」
「でも今は別な話ひねり出すほどの時間の余裕がなくて、最初のにしがみついたまんまだったりして。」

内田 (引用者注: 雑誌に載せる時、編集者に勝手にセリフを変えられることについて)「わたしだったら、こういうセリフにならないのにっていう変え方されちゃうとね、わずかな所だし、よかれと思ってするんだろうけど、そういうのは、ネエ…。」
「わたしは雑誌見た時は騒がないけど、あとで単行本にする時、さっさとなおしちゃう。」

内田 「話のついでだから、文句がでてきたけど、まとめていえば、ずいぶんとお世話になってると思います。
編集さんとの打合せは大事だし。」
倉持 「そう、最初の読者だから。」
内田 「その関門を通らないとね。」

内田 「わたし、かいてくれる人さえいたら、もっとこなせるんですけど。」
倉持 「アシさん(引用者注: アシスタント)のこと?」
内田 「うん。わたし、アシさんが欲しい。何でもかいてくれる人。」
編集 「そういう人いるみたいじゃない。」
倉持 「いつもきまってる人いるんですか?」
内田 「あ、一人だけねえ。もうねえ、ほんとに内田さんは面倒みきれないっていってねえ、いやいやながら、それでも毎回きてくれる人がいてね。」
倉持 「えらーい、月光仮面みたい。」
内田 「そうなの。本当にきたくないっていいながら、あたしがね、まだできてないンだがアハハって笑うとね、残りの日数をかぞえてねえ。」
倉持 「たのもしーい!!」
内田 「クソックソッ、いかねばーっていってねえ、気合いれながらきてくれるの。」
倉持 「うう~~~(感動している)」
内田 「ご飯も作ってくれるの。
わたしとしては、自分がご飯作るから、そのぶんその人にかいてもらいたいくらいで。(笑い)」

内田 「倉持さんところには、最新ニュースなんか色々はいってくる?」
倉持 「そう、わりとはいってくる方かもしれない。わたし意外とつきあい方が広いから。」
内田 「わたしのとこなんか、全然きこえてこない。二・三年前のニュースが、ようやく今日はいってきたりして。(笑い)」
倉持 「でも、編集部はそういう場合の方をよろこぶみたいですねー。」
内田 「そう、なぜかしら?」
倉持 「まんが家どうしが情報を交換しあうとロクなことがないと思ってるんじゃない?」
内田 「そうね、なぜかしら? (編集、下を向いている)」

内田 「わたしも昔、一条先生(引用者注: 一条ゆかり)のとこへ行ったときなんかも、色々知恵を仕入れたもん。
もう、あそこですべてを。こう、ほら白紙の状態だったでしょ、その頃は、だから、いかに編集とやりあうか。どのくらいまで(〆切りを)のばせば本は出るとか。」
倉持 「わああ! それは編集さんはいやがるでしょ。
一条先生のまんがは昔から好きだったんですか?」
内田 「というよりもマークされちゃったみたい。
デビューした時に、一条さんが大矢(引用者注: 大矢ちき)さんと一緒に「これだッ!」っていったんですって。」
倉持 「アシスタントにいいって! (一同笑う)」
内田 「これに決まったって! (笑い)」
「でも、一条先生って、前に噂にきいてたようなコワイとこがあるかと思ったら、全然そうじゃなくてかわいいっていったら変だけど、すごくいい人なのね。いわゆる、こう、女だなあって感じでね。ステキなの。」
「だからまあ、お手伝いにいったり来てもらったり、あるけど、慣れない人の場合は相方(そうほう)で気をつかって大変ね。」
 
内田 「昔、一年だけ専属契約したことあるんだけど、自分がともかく遅いんでひどく後悔して、以来絶対、専属作家にはなれないと思ってるの。」
倉持 「専属、だめですか?」
内田 「三月(みつき)で後悔した。」
倉持 「何でいやなの?」
内田 「仕事しなければならないからよ。」
倉持 「もう、否応なしに?」
内田 「いやちがう。そんなにきつくはないんですよ。ほんとに、ぶ~けなんかは、んー、友達がいるけど「ほんとにぶ~けは甘い、ぶ~けは甘い」ってね。もっと尻たたけばかくのにとか、いって。」
「よそでは「かきたくありません」っていうと「それは許されない!」とかっていわれるのが現実で。
そうやってかいてるコがいるからね。彼女は甘いっていうの。」
倉持 「いえるかもしれない。
でも、そういうのは人それぞれなのかもね。精神の問題なのかな。仕事を強制されるんじゃなくて、納得したペースでやらしてくれるなら、専属でも害はないわけだし。
義務とか負担とかって感じちゃうかどうかってことで。」
内田 「そうなのよ。だからまったくケースバイケースだと思う。でも、わたしなんかがブーたれてるのを許してくれてるのはありがたい。」

編集 「ところで、サボリ屋の内田センセにきくけど、(中略)自分は自分に対して甘くありすぎると思うでしょ。」
内田 「んー、わたしは、もうちょっと甘くしてあげたいと…。 (笑い)」
倉持 「もっと甘くしてあげたいと。」
内田 「そう、現実の問題からするとなんであたしは… (絶句して)
ボク、もっと遊びたい。」
倉持 「ボクも。 (笑い)」
内田 「好きな映画ぐらい、思う存分」
倉持 「見たい! ボクも。」
編集 「うわぁ、こういう人たちにはプロダクションを組織して、ガンガン枚数こなしていくってことは、到底期待できないなあ。」
内田 「いや、もっとかいてくれる人さえいれば、もうじゅうぶんおまかせしますっていってすませるような人がいたら、それはできるんですけど。 (笑い)」
倉持 「さっきの宿願にもどった。」



内田善美 ぶ~けデラックス 06


内田善美 ぶ~けデラックス 05


内田善美 ぶ~けデラックス 04














































































































スポンサーサイト

内田善美 「ぶ~け」表紙イラスト① 昭和53年9月号~昭和54年4月号

内田善美 
「ぶ~け」
表紙イラスト
 

昭和53年9月号(創刊号)
~昭和54年4月号



ぶ~け 昭和53年9月号


昭和53年9月号(創刊号)。


ぶ~け 昭和53年10月号


昭和53年10月号。


ぶ~け 昭和53年11月号


昭和53年11月号。


ぶ~け 昭和53年12月号


昭和53年12月号。


ぶ~け 昭和54年1月号


昭和54年1月号。


ぶ~け 昭和54年2月号


昭和54年2月号。


ぶ~け 昭和54年3月号


昭和54年3月号。


ぶ~け 昭和54年4月号


昭和54年4月号。






























































































ピエール・グリパリ 『ピポ王子』 榊原晃三 訳 (ハヤカワ文庫) イラスト: 内田善美 

「むかしむかし、あるところに、嘘つきの男の子がいました。(中略)しょっちゅう、たえず、理由(わけ)もなく嘘をついていました。」
(ピエール・グリパリ 『ピポ王子』 より)


ピエール・グリパリ 
『ピポ王子』 
榊原晃三 訳

ハヤカワ文庫 1087/FT 18 

早川書房
昭和55年3月20日 印刷
昭和55年3月31日 発行
220p 見開き口絵(カラー)
文庫判 並装 カバー
定価280円
カバー・口絵・插絵: 内田善美



本書「訳者あとがき」より:

「本書は Histoire du prince Pipo, de Pipo le cheval et de la princesse Popi (『ピポ王子と馬のピポとポピ王女の物語』 par Pierre Gripari. Editions Grasset, 1976)の翻訳です。」


内田善美氏によるカラー口絵(見開き)1点、挿絵(モノクロ)7点(うち見開き1点)。


グリパリ ピポ王子 01


カバー裏文:

「今まで決して書かれも、語られもしなかった、だれも知らないお話をご存知ですか? でも、だれも知らないのに、お話が存在するというのは奇妙だぞ、と思うでしょう。ところが、そんな不思議なお話があるのです。作家のピエールさんが見た夢がそれです。けれど、よくあることですが、ピエールさんは夢から覚めるとこのお話を忘れてしまったのです。ですから、語り手を失くしたお話は自らを語らねばなりませんでした――このお話が語るお話こそ、これから始まるピポ王子の奇想天外な冒険なのです! 語り部グリパリが詩的に綴る傑作ファンタジイ」


目次:

1 嘘つきのお話
2 あるお話のお話
3 眠りながらの旅
4 子供を売るデパート
5 馬のピポ
6 訓練のさせっこ
7 火山の上に
8 小人と魔女
9 最初のねがい
10 二つめと三つめのおねがい
11 目に見えない旅
12 小さな魔女たち
13 迷子を泊める宿屋
14 「悲しみ」のお話
15 短い章
16 「不死身のコシュ」のお話
17 「不死身のコシュ」のお話の結末
18 テーブルと肉切り包丁
19 偽りの友
20 王さまたちの国で
21 ドラゴンのタラビストラクム
22 悲しい同情
23 ドラゴンになったピポ
24 救助
25 大図書館
26 金髪の女騎士
27 金髪の女騎士のお話
28 再び火山へ
29 ピポ、王さまになる
30 結末、そしてふたたび始まり

訳者あとがき




◆本書より◆


グリパリ ピポ王子 02


「王さまはピポ王子をささえながら窓ぎわまでつれていきます。
 「さあ、中庭を見てごらん。何が見えるかね?」
 中庭のまんなかに馬丁が立っていて、そのそばに赤い子馬がいます。」



グリパリ ピポ王子 03


「熱気の円柱が王子を支えて持ち上げるようです。馬と王子は舞い上がり、いつまでも果てしなく空中を飛んでいるようです。」


グリパリ ピポ王子 04


「ピポはやがて豪華な部屋にいます。この部屋は青空色の壁紙が張りつめてあり、大きな四角いベッドがおいてあります。ベッドの上には、一人の若い娘が横ざまに身を投げています。娘の黄金(こがね)色の金髪がマリンブルーのビロードの服の上にこぼれています。」


グリパリ ピポ王子 05


「もう立ちあがれないのです。まるで椅子にのりづけされたみたいです。
 「ぼく、どうなっちゃったんですか?」とピポはたずねます。
 女の人が夢見るようなメランコリックな顔でうなずきます。
 「包丁のせいですよ」
 「包丁のせいで立ちあがれないんですか?」
 「そうよ」
 「包丁を引きぬいたら?」
 「引きぬいてごらん!」」



グリパリ ピポ王子 06


「と、その瞬間、王子はもう一人の騎馬の男に気がつきます。上から下まで黒装束で、王子のいく道をふさいでいます。」


グリパリ ピポ王子 09


「月が寝静まった山々を照らすとき、ドラゴンになったピポは涙を流します。」


グリパリ ピポ王子 07


「このドアは一列に並んでいる数個の部屋に通じています。並んでいる部屋の一つ一つは、大きなガラス窓から入る光で明るく、書棚が並べられています。この書棚には本がぎっしりつまっていて、天井にまでとどいています! 梯子が五つ六つ置いてあって、この梯子を使えば、書棚のいちばん上の棚にとどくことができます。」
「本の背中を見ていくと、本にはそれぞれ題名がついていて、本はみなアルファベット順に並んでいることに気がつきます。今、ピポがいるのは、Aの部の部屋です。
 (そうか、これならかんたんだ)とピポは思います。(Pの部の部屋へいって、“ピポの本”を捜せばいいんだな……)」



グリパリ ピポ王子 08


「「ぼくの名前はピポです。ぼくはあなたの婚約者です。そしてあなたは、あなたこそポピ王女です」」




























































































内田善美 『秋のおわりのピアニシモ 内田善美傑作集 2』 (りぼんマスコットコミックス)

内田善美 
『秋のおわりのピアニシモ 
内田善美傑作集 2』
 
りぼんマスコットコミックス RMC-130 

集英社
1978年8月10日 初版発行
187p
新書判 並装 カバー
定価320円



内田善美先生の初期作品集がでてきました。


内田善美 秋のおわりのピアニシモ 01


目次 (初出):

秋のおわりのピアニシモ (りぼんデラックス51年秋の号)
なみの障害物レース (りぼん49年7月号)
キャベツ畑に星が降り (りぼんデラックス50年6月号)
銀河 その星狩り (りぼんデラックス52年冬の号)




◆本書より◆


内田善美 秋のおわりのピアニシモ 02


扉絵。


内田善美 秋のおわりのピアニシモ 03


「秋のおわりのピアニシモ」より。


内田善美 秋のおわりのピアニシモ 04


カバーそで(後ろ)イラスト。


あとがき:

内田善美 秋のおわりのピアニシモ あとがき



◆参考◆


内田善美 秋のおわりのピアニシモ


「秋のおわりのピアニシモ」カラー扉(初出誌より)。


内田善美 銀河その星狩り


「銀河 その星狩り」カラー扉(初出誌より)。






























































内田善美 『星くず色の船 内田善美傑作集 1』 (りぼんマスコットコミックス)

内田善美 
『星くず色の船 
内田善美傑作集 1』
 
りぼんマスコットコミックス RMC-104 

集英社
1977年5月10日 初版発行
185p
新書判 並装 カバー
定価320円



内田善美先生の初期作品集がでてきました。


内田善美 星くず色の船 01


目次 (初出):

〈ドリームランドの船シリーズ〉
星くず色の船 (りぼんデラックス創刊号 1975年8月)
海にいる黄色い船から君へ (りぼんデラックス51年春の号 1976年)
パンプキン パンプキン (りぼんデラックス51年夏の号 1976年)
イブによせて (りぼん50年お正月増刊号 1975年)




◆本書より◆


内田善美 星くず色の船 02


扉絵。


内田善美 星くず色の船 03


「星くず色の船」扉絵。


内田善美 星くず色の船 04


「海にいる黄色い船から君へ」扉絵。


内田善美 星くず色の船 05


カバーそでイラスト。


あとがき:

内田善美 星くず色の船



◆参考◆


内田善美 パンプキンパンプキン


「パンプキン パンプキン」カラー扉(初出誌より)。
















































































































プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

Koro-pok-Guru
Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。


うまれたときからひとでなし、
なぜならわたしはねこだから。

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
リンク
フリーエリア
netakiri nekotaroの最近読んだ本