『ハインリヒ・フュースリ展』 (国立西洋美術館 1983年)

「屈服が愛の代用物であり、あらゆる反抗が敗北に終わる世界。第一条件が浮動的状態であり、その結果は孤独になることの避けられない世界。それがフュースリの心理学的宇宙である。」
(ゲルト・シフ 「フュースリ、幻滅のヒロイズム」 より)


『ハインリヒ・フュースリ展』

監修: 国立西洋美術館
翻訳: 国立西洋美術館学芸課
制作: 美術出版デザインセンター
1983年
151p 
24×22cm 並装

別刷 (1p): 追加出品


1983年11月12日―12月18日
国立西洋美術館



フュースリ(1741―1825)はスイス生まれ、イギリスで活動した画家で、ウィリアム・ブレイク(1757―1827)の友人でした。「密接な精神的交流があったが、ブレイクの神秘主義に対してはフュースリは拒否反応を示し、両者の間には一線が画されていた。」(本カタログ所収「フュースリの生涯」より)とのことです。

カタログ図版109点(うちカラー21点)、カタログ参考図版22点。別刷に図版1点、「フュースリ、幻滅のヒロイズム」に参考図版36点、「《グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ》についての諸考察」に参考図版32点、年譜中に図版18点。巻頭に自画像1点。


フュースリ展 01


内容:

あいさつ (国立西洋美術館)
メッセージ (スイス・プロヘルヴェティア文化財団ディレクター リュク・ボワソナ)
Grusswort (Luc Boissonnas)
メッセージ (駐日スイス大使 ディーター・シュノ=レポン)
Message (Dieter Chenaux-Repond)

フュースリ、幻滅のヒロイズム (ゲルト・シフ)
Fuseli or the Heroism of Disenchantment (Gert Schiff)
《グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ》についての諸考察――恐怖と激情の構成 (有川治男)
フュースリの生涯 (ゲルト・シフ)
Acknowlegements (Gert Schiff)
Acknowledgements (The National Museum of Western Art, Tokyo)

カタログ (ゲルト・シフ)
 フュースリの生涯に関わる作品
  1 自画像 1777年頃
  2 40歳代の自画像 1780―90年
  3 妻の尻にしかれる夫 1757―59年
  4 画家と道化師――眼鏡をかけた画家に肖像画を描いてもらう道化師 1757―59年
  5 スウェーデン軽騎兵の死 1764年
  6 プロメテウス 1770―71年頃
  7 古代彫刻の偉大さに絶望する芸術家(コンスタンティヌス像の右手と左足) 1778―80年
  8 イタリアを去る芸術家のカリカチュア 1778年
  9 夢魔 1781年 (カラー)
  No. 9 の裏面
  10 帽子を被ったフュースリ夫人 1792―95年
  11 読書するフュースリ夫人 1796年頃
  12 テーブルの前のフュースリ夫人 1799年
  13 ラビーニア・デ・イルーホ 1812年
  14 オットウェイ・ケイヴ夫人 1820―25年 (カラー)
  15 眼を閉じた老人の横顔 1820―25年
 聖書に題材をとった作品
  16 アベルを殺したカインにしるしをつける神 1781年
  17 アキシ王の前で狂気を装うダヴィデ 1762―64年
  18 ミケランジェロ作システィーナ礼拝堂天井画の「預言者ザカリア」の模写 1777年
  19 パウロの改宗 1770年
  20 聖ステファヌスの殉教 1770年
 古典古代に題材をとった作品
  21 カリュドンの都を護るようアイトロイ人たちから懇願されるメレアグロス 1776―78年
  22 女神アテナとアキレウス――女神アテナから総のついたアイギスを両肩に掛けられ、頭のまわりを黄金色の雲で取り巻かれて、壕のわきに立ち、閧声をあげるアキレウス 1815年
  23 パトロクロスの亡霊をつかまえようとするアキレウス 1803年 
  24 パトロクロスの亡霊をつかまえようとするアキレウス 1810年頃 (カラー)
  25 オデュッセウスの前に現われるティレシアースの亡霊 1780―85年
  26 スキュラとカリュブディスの間のオデュッセウス 1794―96年
  27 オデュッセウスの命名――両親と乳母エウリュクレイアのいる前で孫をオデュッセウスと命名するアウトリュコス 1765―69年
  28 パンダレオスの娘たち 1795年頃
  29 眠る戦士を目覚めさせる戦いと恐れの女神たち 1790―95
  30 ゼトス、アンティオペとアンフィオン 1770年頃
  31 ガイウス・グラックスの死 1776年頃
  32 ラドンを退治するヘラクレス――ヘラの黄金の林檎の樹を守る龍ラドンを弓で退治するヘラクレスと、おののいて樹の下に集まるヘスペリデス 1814年
  33 火葬にされるディドー 1781年 (カラー)
  34 薬草を捜すパーシファエ 1805―10年頃
  35 バッカス祭の情景 1812年
  36 アリアドネの糸を受け取るテセウス 1788年 (カラー)
  37 アモールとプシュケ(あるいはゼウスとイオ) 1805―10年
 スイス史に題材をとった作品
  38 船から岸に跳び移るウィリアム・テル 1758―60年
  39 リュートリの誓い 1779年
 『ニーベルンゲンの歌』に題材をとった作品
  40 天井から吊下げられたグンターを見るブリュンヒルト 1807年
  41 ジークフリートの死を夢に見るクリームヒルト 1805年
  42 ジークフリートの亡骸の上に身を投げかけるクリームヒルト 1817―20年
  43 グンターとハーゲンのジークフリート殺害を責めるクリームヒルト 1805年
  44 ハーゲンに忠告するドナウのニンフたち――クリームヒルトとエッツェルの国へのグンターの旅が不幸に終ることをハーゲンに忠告するドナウのニンフたち 1800―15年 (カラー)
  45 グンターの首をハーゲンに見せるクリームヒルト 1805年
 ダンテの『神曲』および他のイタリアの物語に題材をとった作品
  46 パオロとフランチェスカの魂を見て気を失うダンテ 1815年
  47 罰を受ける盗賊たち 1772年
  48 コキュトスの氷の上のダンテとウェルギリウス 1774年
  49 不貞の妻メドゥーナを殺したエッツェリン 1779年
  50 エッツェリンと罪を悔いるメドゥーナ 1817年
  51 水浴の情景 1800―05年
  52 アラゴンのアルフォンソ公の殺害 1805年
  53 二人の踊り手 1814―20年
 シェイクスピアおよび他のイギリス文学に題材をとった作品
  54 悲劇と喜劇の擬人像の間の幼児シェイクスピア 1805―06
  55 フォルスタッフとドル・ティアシート 1771年
  56 捕らわれたヨーク公に紙の冠を被せる王妃マーガレット 1800―10年
  57 レディ・コンスタンス、アーサーとソールズベリ伯 1825年 (カラー)
  58 墓所のロミオとジュリエット 1809年 (カラー)
  59 三人の魔女 1783年 (カラー)
  60 眠っている間に毒を注がれるデンマーク王 1771年
  61 オフィーリアの私室を訪れるハムレット 1810―15年
  62 ハムレットとオフィーリア 1775―76年
  63 狂えるリア王を見付けるコーディーリアの使い 1800―10年頃
  64 貴婦人にお守りされるマミリアス 1785―86
  65 ヘーローとアーシュラの話を立聞きするベアトリス 1789―95年 (カラー)
  65 bis ヘーローとアーシュラの話を立聞きするベアトリス 1803 (追加出品)
  66 寡婦から鍋を脅し取った送達吏を連れ去る悪魔 1821年
  67 アモレッタをビュジレインの魔法から解くブリトマート 1824年 (カラー)
  68 アーティガルから逃れようとするマレンジンと洞窟を守るアーサー王 1795―1800年
  69 グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ――冷酷であった恋人に猛犬をけしかけるグイド・カヴァルカンティの亡霊に森の中で出会うテオドーレ 1783―84年 (カラー)
  70 天罰を見とどける黒人 1806―07年 (カラー)
 ミルトンの作品および生涯に題材をとった作品
  71 羊飼いの夢 1786年
  72 アダムとイヴを窺うサタン 1796―99年
  73 禁断の樹の下のイヴ 1794―96年
  74 癩病院の幻想 1791―93年
  75 逃走 1772年
  76 大洪水の幻想 1796―1800 (カラー)
  77 楽園追放 1802年 (カラー)
  78 空想と節度の擬人像を伴う喜びの女神エウフロシュネ 1799―1800年 (カラー)
  79 夜明けの孤独 1794―96年 (カラー)
  80 ガザの牢獄ニサムソンを訪れるデリラ 1800―05年
  81 二度目の妻の幻影を見るミルトン 1799―1800年
 ヴィーラントの『オベロン』に題材をとった作品
  82 オベロンから逃れようとするシェラスミンとヒューオン 1804―05年 (カラー)
  83 とりあげた赤子をその母アマンダに見せるティタニア 1804―05年 (カラー)
 フリードリヒ・ド・ラ・モット=フーケの『ウンディーネ』に題材をとった作品
  84 漁師の小屋に現われたウンディーネ 1821年
  85 ベルタルダを怖がらせるキューレボルン 1819―22年
 女性像
  86 船窓から上を見る二人の娘 1779年
  87 振り向く娘 1780―85年
  88 ソファーに坐る婦人 1790―92年
  89 ラオコーンと婦人 1801―05年
  90 籠を手に階段を下る三人の婦人 1798―1800年
  91 窓越しに海を眺める娘 1821年
  92 跪く女の後姿 1817年
  93 歩きながら話す二人の婦人 1816年
  94 恐怖、うずくまる三人の娘 1780―82年頃
  95 眠る二人の娘から去る夢魔 1793年頃 (カラー)
  96 魔術 1785年 (カラー)
  97 ヘイスティングスの婦人たち 1798―1800年? あるいは1813年以降?
  98 抱擁 1815年頃
 裸体習作
  99 女性像 1770年頃
  100 正面から見た裸婦習作 1796年
  101 背後から見た裸婦習作 1796年
  102 ロイヤル・アカデミーの写生教室での習作 1800年
  No. 102 の裏面
  103 ロイヤル・アカデミーの写生教室での習作(Ⅱ) 1801年
  104 男性裸体 1795年頃
 風景写生
  105 イングランド南海岸の断崖 1790年頃
  106 マーゲイト付近の海岸の洞窟 1792年
  107 サセックスのデヴィルズ・ダイク付近の切り立った海岸 1790年頃

Exhibition (展覧会)
Bibliography  (参考文献)



フュースリ展 02



◆本書より◆


「フュースリ、幻滅のヒロイズム」(ゲルト・シフ)より:

「1770年、フュースリは(中略)ロイヤル・アカデミーの正会員に選ばれ、ミルトンの『失楽園』と他の作品の場面、それにこの詩人の伝記を描いた総計40点ほどの絵画の連作を擁する彼自身の「ミルトン・ギャラリー」によって、「シェイクスピア・ギャラリー」に対抗しかつそれを越えようと決心した。彼はこれらの作品を、「シェイクスピア・ギャラリー」で共同制作をした他の画家たちの誰の手も借りずに仕上げることになる。これらの作品を見る時、私たちは、フュースリの描いた『失楽園』の本当の主人公が、ほかならぬサタンであるということを、肝に銘じなければならない。フュースリは、大天使たちや、キリストや、父なる神はいうまでもなく、アダムとイヴよりもサタン方を頻繁に描き、かついっそう劇的なハイライトを彼に当てている。(中略)それでもなお、私たちはフュースリが、サタンを光を運ぶ者とする当時の解釈に対しては、全く同意していないことを知っている。歴史にも政治にも悲観的な見解をもつ、失望せる反逆者のフュースリは間もなく、初めは支持していたフランス革命を見限り、一転してそれに対する厳しい批判的な立場をとった。多分こうした理由から、彼は、ジャコバン派の人たちと同じようにはサタンを革命の正義と進歩の化身とする考えに同意することができなかったのだろうか。また、ピューリタンとしての己の過去に縛られて、ブレイクやシェリーのような詩人たちが企てたように、サタンを「善」の手先であるという説を立てるような、道徳的価値を全く逆転してしまうことにも同意できなかったのである。それでは、彼は何のために、サタンを『失楽園』の主人公として描いたのだろうか。
 この詩の最後の方でアダムとイヴは、運命を決する知恵の樹の果実を食べて神の命に背く罪を犯した時(中略)、楽園から追放され、汗と涙に満ちた生活を運命づけられることになる。だがその前に、大天使ミカエルがアダムの眼前に苦難――病い、狂気、洪水による世界の死――の幻影を登場させるのだが、これが、神に対する先祖たちの不服従の結果としての、人類の運命となるのである。《癩病院》または《死の家》(中略)――精神、身体ともに病む男女のための収容所――は、それらの幻影のうちで最も恐ろしいものである。フュースリはこの表現に、ミルトンの原文には登場しない二人の人物を導入している。一人は死の影で、場面全体を大きく展げた翼で覆って飛んでおり、もう一人は、この牢獄にほかならない収容所を破ろうとしている男で、それだけに彼は、無為に死を待っている他の囚人たちとは著しく対照的な姿で立っている。彼は死の影を、非難の眼で見つめている。しかし、死は神の法である。逃げようとする人物は、サタンの雄々しい姿を表わしたものである。これは、人間的尺度でのサタンの無意味な反逆の繰り返しと解釈できはしないだろうか。フュースリの眼には、世界を支配する力である苦難に対するいかなる反抗も無意味なものに見えていることは、この絶望の場の暗い背景がはっきりと示している。けれども、サタンとこの逃げようとする人物に英雄的な壮麗さを賦与していることは、彼がこの反逆者――彼が何に立ち向かっているかはともかく――に、この世の諸権力と妥協する者たちや、全くの無関心や無感動から黙従する者たち以上に高い評価をあたえていることを、明らかに示している。フュースリの意図するところは政治的でも、宗教的でも、哲学的なものでもなかったが、「ミルトン・ギャラリー」を描いた時の彼は、友人のブレイクのことばを借りれば、心情的には確実に、「悪魔党」の一員であった。」



フュースリ展 05


「古代彫刻の偉大さに絶望する芸術家」。


フュースリ展 03


「夢魔」。


フュースリ展 06


「天井から吊下げられたグンターを見るブリュンヒルト」。『ニーベルンゲンの歌』より。


フュースリ展 04


「三人の魔女」。マクベスより。


フュースリ展 07


「夜明けの孤独」。ミルトン「リシダス」より。

















































































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『『パン』の版画』 (ブリヂストン美術館 1996年)

『『パン』の版画』
The Prints from the Art Magazine Pan

編集: 吉城寺尚子(ブリヂストン美術館)
発行: 石橋財団ブリヂストン美術館
制作: エディタス
1996年
134p 
25.5×18cm 並装(フランス表紙)


1996年4月23日―6月9日
石橋財団ブリヂストン美術館



本書「凡例」より:

「カタログ掲載作品(中略)について
ここには、ブリヂストン美術館所蔵の『パン』普及版に付けられた「美術付録」のうち、『パン』編集部によって版画技法によると記された作品を掲載した。」



カタログ図版113点。ほかにカット7点、参考図版(モノクロ)9点。


パンの版画 01


目次:

芸術誌『パン』の誕生、展開、終息 (吉城寺尚子)
テキストの構成――創刊から終刊まで

『パン』の版画
 1 フェリシアン・ロップス 老いたるカーテ
 2 ゲオルク・リューリヒ デーメルの「酒の歌」のための縁飾り
 3 フェリックス・ヴァロットン R・シューマンの肖像
 4 マックス・リーバーマン ローゼンハイムの野外酒場
 5 モーリス・デュモン サッフォー
 6 ショーン・ウェンバン 風景
 7 アンデルス・ソルン 肖像
 8 エルンスト=モーリッツ・ガイガー 巨人
 9 マックス・クリンガー 哲学者
 10 ハンス・トーマ ヴァイオリン弾き
 11 オットー・エックマン 春訪れなば
 12 トーマス・テオドール・ハイネ 書籍の表紙 ※
 13 テオフィル・アレクサンドル・スタンラン 書籍の表紙 ※
 14 テオフィル・アレクサンドル・スタンラン 書籍の表紙 ※
 15 フランツ・ナーゲル ファルケの『緑の中の騎士』のための縁飾り ※
 16 オットー・エックマン アイリス
 17 エドムント・クロッツ 少女の顔
 18 エドムント・クロッツ 二つの頭部習作
 19 カール・シュタウファー=ベルン ペーター・ハルム
 20 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 無題(マルセル・ランデール嬢)
 21 ペーター・ハルム 無題(風景)
 22 カール・テオドール・マイヤー=バーゼル 無題(水辺の樹木)
 23 ヤーコプ・ヘラルト・フェルトヘール 無題(小さな町の建物群)
 24 オイゲン・キルヒナー 無題(外出着姿の若い女性のいる室内)
 25 アルベルト・クリューガー ドナテッロのブロンズに基づく銅版画 ※
 26 マックス・クリンガー ペネロペ ※
 27 オットー・ウッベローデ ラーン川上流の風景
 28 オットー・ガンパート 無題(風景)
 29 マックス・リーバーマン テオドール・フォンターネ
 30 ヴァルター・ライスティコウ 樹林
 31 アルベルト・クリューガー 老人(リーバーマンに基づく銅版画) ※
 32 フランツ・スカルビーナ 雨の辻馬車
 33 マルティン・ヘーネマン 母と子(ドーラ・ヒッツに基づく木版画) ※
 34 アンデルス・ソルン ポール・ヴェルレーヌ
 35 シャルル・モーラン 母と子
 36 マックス・クリンガー 追憶
 37 オットー・フィッシャー 雷雨模様
 38 オットー・グライナー ゴルゴタ
 39 マックス・ピーチュマン ケンタウロスのカップル
 40 ハンス・ウンガー 女の顔習作
 41 カール・メディツ ローベルト・ディーツ
 42 ゲオルク・リューリヒ フロイアと巨人たち
 43 ヴィルヘルム・フォルツ サロメ
 44 オットー・ライム 風景(シュテブリに基づく銅版画) ※
 45 グスタフ・カンプマン 立ちのぼる霧
 46 オットー・ガンパート ぶなの森
 47 ペーター・ハルム ライヒェナウ島の風景
 48 オイゲン・キルヒナー 11月
 49 ベルンハルト・パンコック 教会
 50 オットー・エックマン 五位鷺
 51 ハンス・トーマ 無題(風景)
 52 ペーター・ハルム 私の娘たち(ウーデに基づく銅版画) ※
 53 カール・ケッピング ケッピングの装飾ガラス
 54 ハンス・オルデ クラウス・グロート
 55 アルトゥール・イリース 月の出
 56 ツァハリアス夫人、エンゲル=ライマース夫人 ph. O. ルンゲの植物習作 ※
 57 ウィリアム・ローテンスタイン ウォルター・クレイン
 58 ジョセフ・ペンネル 海岸風景
 59 ウィリアム・ストラング 自画像
 60 ヴァルター・ライスティコウ ヴァルトゼー
 61 ルートヴィヒ・フォン・ホフマン アダムとエバ
 62 アルベルト・クリューガー 無題(ドガに基づく版画) ※
 63 アンドレ・ルヴェイエ バスティアン・ルパージュ(ロダンに基づく木版画)
 64 ヴィルヘルム・ライブル 老女の肖像
 65 マックス・リーバーマン 水浴の若者たち
 66 フェリックス・ホレンベルク 森のある丘に立つ農家
 67 ヤン・フェート ヨゼフ・イスラエルス
 68 オットー・ウッベローデ ヘッセンの風景
 69 エミール・オルリック 風景
 70 エミール・オルリック 畑にて
 71 ウィリアム・ニコルソン 老女
 72 エミール・オルリック 気晴らし
 73 エミール・オルリック さいころ遊びをする人々
 74 モーリス・ドニ 無題(母と子)
 75 オーギュスト・ロダン アントナン・プルースト
 76 ルートヴィヒ・フォン・ホフマン うららかな日
 77 カール・ケッピング 座る裸婦
 78 レオポルト・フォン・カルクロイト 帰宅
 79 アンリ・エラン 戯れる人魚
 80 イッポリュト・プティジャン モーリス・メーテルリンク
 81 ポール・シニャック 夕暮れ
 82 マクシミリアン・リュス 溶鉱炉
 83 テオ・ヴァン・レイセルベルヘ アンリ・ド・レニエ
 84 アルベルト・クリューガー アルノルト・ベックリーン ※
 85 イッポリュト・プティジャン 装飾下絵
 86 アンリ=エドモン・クロス シャンゼリゼで
 87 アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ トロポンの広告
 88 アルベルト・クリューガー ボッティチェリに基づくウェヌス ※
 89 ハンス・オルデ デトレフ・フォン・リリエンクローン
 90 ヴァルター・ライスティコウ 鶴
 91 ヴィルヘルム・フォルツ ニンフの行進と踊り
 92 アルベルト・クリューガー ヤーコプ・ブルクハルト
 93 ペーター・ベーレンス 無題(接吻する二つの頭部)
 94 ペーター・ハルム ポプラ
 95 ハンス・フォン・フォルクマン アイフェル礼拝堂
 96 マクシミリアン・フォン・フィヒャルト シュトラスブルクの風景
 97 グスタフ・カンプマン 谷間の製粉所
 98 カール・テオドール・マイヤー=バーゼル オーバーバイエルンのわらぶき小屋
 99 アルベルト・クリューガー 死神のいるベックリーンの自画像
 100 アルベール・ベルソン 古橋
 101 カール・テオドール・マイヤー=バーゼル メールスブルクの家々
 102 ショーン・ウェンバン 風景
 103 ケーテ・コルヴィッツ あいさつ
 104 ヤコプ・ヘラルト・フェルトヘール マッケンにて
 105 ダニエル・モルダン 眠り(カリエールに基づくエッチング) ※
 106 エミール・オルリック エディンバラ
 107 リヒャルト・ミュラー 鉄塔のある雪の屋根
 108 レオポルト・フォン・カルクロイト ニンネナイとおばさん
 109 グスタフ・カンプマン 雲の塊
 110 マックス・リーバーマン 薪を集める女たち
 111 ヴァルター・ライスティコウ 家
 112 ハンス・オルデ フリードリヒ・ニーチェ
 113 ペーター・ベーレンス 冬景色

『パン』―版画と関連テキスト (吉城寺尚子 編)
画家名索引 (吉城寺尚子 編)
ドイツ世紀末関連年表 (吉城寺尚子 編)


※印はモノクロ小図版。



◆本書より◆


「芸術誌『パン』の誕生、展開、終息」(吉城寺尚子)より:

「『パン』発刊のプランが形をとり始めるのは創刊号出版の前年、1894年のことだった。プラン誕生の地はおそらく「黒い子豚」というベルリンのカフェ。そこに集う人々のなかで雑誌の計画は始まった。
 カフェ「黒い子豚」はベルリンのボヘミアン的な芸術家たちが集っていたところで、スウェーデンの劇作家アウグスト・ストリンドベリ(1849―1912)、ノルウェーの画家エドヴァルト・ムンク(1843―1944)、詩人リヒャルト・デーメル(1863―1920)などが出入りしていた。デーメルは『パン』発刊の中心人物のひとりとなった。のちには『パン』創刊時の編集者で詩人のオットー・ユリウス・ビアバウム(1865―1910)、デーメルの親友デトレフ・フォン・リリエンクローン(1844―1909)、ユーゲントシュティルのロシア人画家ヴァルター・ライスティコウ(1865―1908)、ポーランドの詩人スタニスラウ・プシビシェフスキー(1868―1927)らが加わる。」
「ビアバウムとともに創刊時の編集者になったユリウス・マイアー=グレーフェ(1867―1935)は1890年にベルリンにやって来て、おそらくカフェ「黒い子豚」でムンクに会っている。」
「『パン』創刊の中心になった人びとは、ビアバウムとマイアー=グレーフェのほかには、リヒャルト・デーメル、エベルハルト・フォン・ボーデンハウゼン男爵、オットー・エーリヒ・ハルトレーベン(1864―1905)、パウル・シェアバルト(1863―1915)、ルートヴィヒ・フォン・ホフマン(1861―1945)といった面々だった。」
「このようにさまざまなメンバーを擁して、『パン』は1895年4月に第1号を刊行した。」

「創刊号発刊の前年、1894年の夏、当時イタリアに暮らしていたベックリーンがベルリンにやって来た。このとき、できたての「パン協会」は(中略)「パンの宴」にベックリーンを招き、その栄誉を讃えた。」
「ベックリーンの作品も、しばしば「美術付録」として複製され、挿絵に使われ、(中略)特に第4年次第1号(1898年7月)は、ベックリーン作品の美術付録2点、ベックリーンの目録に、ヒルデブラントによる《ベックリーン像》複製(美術付録)、ベックリーンについての論文と展覧会評を加え、ほとんどベックリーン特集号の様相を呈している。」

「ニーチェはすでに1888年の末頃より精神錯乱の徴候を示し、『パン』創刊の頃にはすでにナウムブルクの母の家にひきとられ、ただ影のように生きる存在となっていた。」
「『パン』創刊時からの会員で、第1年次第5号から監査役会および編集委員会に加わるハリー・ケスラー伯爵(1868―1937)は、ニーチェの妹に『パン』への寄稿を依頼したり、1897年にはニーチェその人を見て、その様子を日記に記している。
 ニーチェ自身の作品は、若干のテキスト断章、詩、作詩作曲した歌の楽譜などが『パン』のなかに掲載されている。」
「また、『パン』最終号(第5年次第4号)にはニーチェの妹エリーザベト・ニーチェ=フェルスターによる文章「私たちの祖先についてのいくつかのこと」とハンス・オルデによる美術付録《フリードリヒ・ニーチェ》が掲載されている。」

「エリーザベトは後年ナチと接近し、兄の著作を媒介として互いに利用し合う関係となる。ケスラーはそんな彼女を嫌悪するようになり、やがて自分はパリへ亡命を余儀なくされる運命にあるとは、このときは想像だにしていなかったはずだ。
 うつろなニーチェの顔を載せた『パン』が終刊した翌月8月25日、フリードリヒ・ニーチェは他界した。」

「『パン』は短命ではあったが、ドイツの芸術雑誌の印刷とデザインに与えた影響は、決して小さくはなかった。『パン』はしばしばユーゲントシュティルを体現した雑誌のように形容されることがある。たしかにユーゲントシュティル風の装飾が目立ってはいるが、美術付録も装飾もテキストも、歴史主義からユーゲントシュティルの間の、実にさまざまな様式が混沌としていた当時の芸術状況を、鏡のように映し出している。」



パンの版画 02


エドムント・クロッツ「少女の顔」「二つの頭部習作」。


パンの版画 03


ハンス・ウンガー「女の顔習作」。


パンの版画 04


アルトゥール・イリース「月の出」。


パンの版画 07


ペーター・ベーレンス「無題(接吻する二つの頭部)」。


パンの版画 05


ハンス・フォン・フォルクマン「アイフェル礼拝堂」。


パンの版画 06


ヤコプ・ヘラルト・フェルトヘール「マッケンにて」。


パンの版画 08


ハンス・オルデ「フリードリヒ・ニーチェ」。





























































『チャールズ・レニー・マッキントッシュ展』 (国際芸術文化振興会 1985年)

『マッキントッシュ展
アール・ヌーボー、
アール・デコの
インテリア・アーティスト
チャールズ・レニー・マッキントッシュ』
Charles Rennie Mackintosh


編集・発行: 社団法人 国際芸術文化振興会
1985年
カタログ監修: 鈴木博之
デザイン: 長澤忠徳事務所/デザイン研究所
印刷: 株式会社 廣済堂
160p 
29.5×21cm 並装


「作品解説は、ジョスリン・グリーグ女史と木村博昭氏によるものです。
翻訳協力: 高原健一郎、原口秀昭、坊城俊成、三上晴久、マーティン・N・モリス」


主催: 社団法人 国際芸術文化振興会/財団法人 NHKサービスセンター
後援: 外務省、文化庁、英国大使館、ブリティッシュ・カウンシル、スコットランド・グラスゴー市
展覧会監修: アンソニー・ジョーンズ/鈴木博之/木村博昭/中村信夫



展覧会図録。図版(カラー/モノクロ)多数。


マッキントッシュ展 01


内容:

経歴/Parsonal History
“ザ・フォー”/"The Four"
マッキントッシュのよき理解者であったクライアント達/Mackintosh's Clients

あいさつ/Foreword (社団法人国際芸術文化振興会会長 三木武夫/財団法人NHKサービスセンター理事長 武富明)
メッセージ/Message (グラスゴー市長 ロバート・グレイ)
はじめに/Introduction (グラスゴー美術大学学長 アンソニー・ジョーンズ)

グラスゴーから日本へ マッキントッシュの背景/From Glasgow to Japnan: Background to Mackintosh (東京大学助教授 鈴木博之)
日本の影響 1900年、日本とグラスゴーそして、マッキントッシュ/Japanese Influence: 1900 - Japan, Glasgow...Mackintosh (建築家、グラスゴー大学Ph.D建築学 木村博昭)
ウィロー、東と西/Willow, East and West (グラスゴー美術大学芸術学部主任教授 ウィリアム・ブキャナン)

日本の影響を受けた作品から/Several Works on Japanese Influence (図版)
絵画/Watercolours (図版)

マッキントッシュの家具デザイン/Mackintosh's Designs for Furniture (マッキントッシュ・ソサェティー会長 ロジャー・ビルクリフ)

家具/Furniture (図版)
ランプ/Lamps (図版)
パネル/Panels (図版)
キャンドルスティック/ダイニングセット/掛時計/Candlesticks/Cutlery/Wall Clock (図版)

マッキントッシュと近代建築/Mackintosh and Modern Architecture (グラスゴー大学建築学科主任教授 アンディー・マクミラン)

建築/Architecture (図版)
芸術愛好家のための住宅のポートフォリオ/The House for an Art Lover Portfolio (図版)

年譜――マッキントッシュその作品と生涯
Selected Bibliography with Abbreviations as Used in Catalogue




◆本書より◆


「経歴」より:

「チャールズ・レニー・マッキントッシュが建築に携さわり始めたのは、1884年、彼がまだ16歳の時であった。最初は、グラスゴーの建築家ジョン・ハチソンの元に師事し、同時にグラスゴー美術学校に入籍した。建築家教育の義務であった5年間のハチソンとの師弟関係を終えて、1889年には、まだ設立まじかであったジョン・ハニマン・アンド・ケペー事務所に、マッキントッシュは、ドラフトマンとして移籍し、以後、1902年には事務所名は、ハニマン・ケペー&マッキントッシュと改名され、パートナーに加わり、グラスゴーを去った1914年に至る25年の間活動していた。その後、ロンドンのチェルシーに移居と共に新たなアトリエを設立して、建築、インテリア、テキスタイルデザイン、絵画等を、幅広く手掛ける。そして、1923年以後には、建築の仕事から完全に離れ、南フランスにて心身共の療養を兼ね、水彩画に専念していた。(中略)1928年12月10日その生涯を終えた。享年60歳であった。」


マッキントッシュ展 02


ヒルハウスのための刺繍パネル Pair of Embroidered Panels for The Hill House (1903頃)


マッキントッシュ展 03


ハーベスト・ムーン The Harvest Moon 鉛筆と水彩 (1892年)


マッキントッシュ展 04


果樹園のキャベツ Cabbages in an Orchard 鉛筆と水彩 (1894年)


マッキントッシュ展 05


ツリー・オブ・インフルエンス The Tree of Influence 鉛筆と水彩 (1895年)


マッキントッシュ展 06


灰色のアイリス The Grey Iris 水彩 (1922~24年頃)


マッキントッシュ展 07


ベッドルームの椅子 ヒルハウス Bedroom Chair for The Hill House (1903年)
























































『ピーテル・ブリューゲル全版画展』 (ブリヂストン美術館 1989年)

『ピーテル・
ブリューゲル
全版画展』 
(1989年)

The Prints of Pieter Bruegel the Elder

編集: 石橋財団ブリヂストン美術館、東京新聞
デザイン: 浅井潔
制作: アイメックス
発行: 東京新聞 
201p
27×22.5cm 並装


1989年1月7日―2月26日
ブリヂストン美術館
1989年3月4日―4月9日
石橋美術館
1989年4月15日―5月14日
三重県立美術館
1989年5月20日―6月18日
広島県立美術館



カタログ図版96点、解説中参考図版カラー14点、モノクロ37点。巻頭にブリューゲル肖像(モノクロ)1点。


ブリューゲル版画展 01


内容:

ごあいさつ/Foreword (主催者)
Acknowledgements/Exhibition Committee/Exhibition Staff

序論 (デーヴィッド・フリードバーグ)(大森達次 訳)
ピーテル・ブリューゲルの生涯 (デーヴィッド・フリードバーグ)(大森達次 訳)
ブリューゲルの生きたアントワープ――経済的・歴史的背景 (デーヴィッド・フリードバーグ)(小林頼子 訳)
ピーテル・ブリューゲルと民衆文化 (キース・モクシー)(吉城寺尚子 訳)
ピーテル・ブリューゲル作品における暗示と時事性 忘れられた論争の含意 (デーヴィッド・フリードバーグ)(小林頼子 訳)
ブリューゲルの版画における錬金術のメッセージ? (ジャック・ヴァン・レンネップ)(吉城寺尚子 訳)
ピーテル・ブリューゲルの風景版画 (リサ・ヴァーガラ)(小林頼子 訳)
ピーテル・ブリューゲルの版画の影響力 (ヤン・ファン・デル・ストック)(吉城寺尚子 訳)

カタログ (クリスティン・ローゼ・ベルキン/ベルナデット・ユヴァーヌ/デーヴィッド・フリードバーグ)(大森達次/小林頼子/吉城寺尚子 訳)
1―12 大風景画
 1 ティヴォリの景観
 2 荒野の聖ヒエロニムス
 3 悔悛のマグダラのマリア
 4 アルプスの風景
 5 悪賢い鳥追い
 6 ベルギーの四輪馬車
 7 田園の憂慮
 8 田舎の市
 9 エマオへの道
 10 エジプトへの逃避
 11 森に囲まれた地区
 12 休息する兵士たち
13 大アルプス風景
14 聖アントニウスの誘惑
15 忍耐
16 大きな魚は小さな魚を食う
17 学校の驢馬
18―24 七つの大罪
 18 憤怒(IRA)
 19 怠惰(DESIDIA)
 20 傲慢(SUPERBIA)
 21 貪欲(AVARITIA)
 22 大食(GULA)
 23 嫉妬(INVIDIA)
 24 淫欲(LUXURIA)
25 最後の審判
26 誰でも
27 錬金術師
28 マレヘムの魔女
29 阿呆の祭
30 ホボケンの縁日
31―37 七つの美徳
 31 信仰(FIDES)
 32 希望(SPES)
 33 慈愛(CHARITAS)
 34 正義(JUSTITIA)
 35 思慮(PRUDENTIA)
 36 剛毅(FORTITUDO)
 37 節制(TEMPERANTIA)
38 キリストの冥府への降下
39 賢いおとめと愚かなおとめのたとえ話
40 メッシーナ海峡の海戦
41 オランダの老朽船と「漂流物」
42 港に向かう4本マストの軍艦
43 ガレー船を従えた沖合の3本マストの軍艦
44 3本マストの軍艦、上空にダイダロスとイカロス
45 出帆する4本マストの軍艦
46 町の近くに停泊する3本マストの軍艦
47 灯台のある要塞化した島の近くに投錨した4本マストの船(左)と2隻の3本マストの船
48 突風の中の3隻の帆船といるかに乗ったアリオン
49 3本マストの軍艦の背後を航行する2隻のガレー船、上空にファエトンとユピテル
50 帆船に護衛されたガレー船隊
51 アントワープの聖ヨーリス門の前のスケート風景
52 聖ヨーリス祭の縁日
53 猿どもに略奪される行商人
54 貯金箱と金庫の戦い
55 痩せた台所
56 肥った台所
57 聖ヤコブと魔術師ヘルモゲネス
58 魔術師の転落
59 善き羊飼いのたとえ
60 ウルソンとヴァランタンの仮装会
61 農民の結婚祝いの踊り
62 野うさぎ狩り
63 怠け者の天国
64 豚小屋に押し込められた酔っぱらい
65―76 フランドルの12の諺
 65 口やかましい主婦
 66 金袋を持った男とおべっか使いたち
 67 浮世にしてやられた人間嫌い
 68 金持の音楽はいつも心地よい、たとえ顎骨を弾いても
 69 行商人は誰でも自分の売品を自慢する
 70 聾者の戸口で無駄に物乞いする
 71 射手は矢を損するばかり
 72 お互いを導く二人の盲人は溝に落ちる
 73 道化が大きな空の卵をかえす
 74 のんきな行商人
 75 干草が馬のあとを追う
 76 燃える家で身を暖める
77 春
78 夏
79 モプソスとニューサの結婚
80 モプソスとニューサの結婚
81 メルクリウスとプシュケのいる河の風景
82 イカロスの墜落のある河の風景
83 ロンセの長老
84 キリストの復活
85 エマオへの道を行くキリストと二人の弟子
86 聖母の死
87 時の勝利
88 姦通の罪を犯した女とキリスト
89 カードゲームをめぐる農民の喧嘩
90 あくびをする男
91―93 モーレンベーク詣での癲癇病みの女たち
 91 二人の風笛吹き
 92 右に向かって進む癲癇病みの女と男たち
 93 左に向かって進む癲癇病みの女と男たち
94 謝肉祭の二人の道化
95 謝肉祭の三人の道化
96 キリストの誘惑のある風景

主要参考文献

付録:
Het leven van Pieter Brueghel, uytnemende Schilder van Brueghel. Karel van Mander, Het Schilder-boek, 1604
ブリューゲル村出身の優れた画家ピーテル・ブリューゲルの生涯 ファン・マンデル著『画家の書』(1604)より (小林頼子 訳)



ブリューゲル版画展 02































































『柄澤齊 木口木版画集 1971―1991』

『柄澤齊 
木口木版画集 
1971―1991』

Hitoshi KARASAWA: The Wood-Engraving Prints 

阿部書房 
1991年4月1日 発行
238p
28.2×23cm
丸背紙装上製本 カバー
プラカバー
定価10,000円(本体9,709円)
デザイン・装丁: 中島かほる



これはたいへんすばらしい画集でありまして間然するところがないです。


柄澤齊 木口木版画集 01


帯文:

「柄澤齊の世界を一冊に集大成したカタログ・レゾネ
柄澤齊 木口木版画集
Hitoshi KARASAWA . . . The Wood-Engraving Prints
著者直筆署名入り
全木口木版画作品(1971―1991)356点 木口木版画による全コラージュ作品(1975―1979)65点収録」



帯裏:

「夢のなかで付き纏って離れないもののように鮮やかな現実とも儚い幻ともつかぬイメジが、白と黒の精細か綾とともに小さく刻印されている。そのように凝縮されたイメジは、刻印されることで、新しい生命を呼吸する。それは、しばしば陰陽の反転や反復によって、そのままで変身したり、動きを生みだしたりするのである。場合によって、顕微鏡で覗く世界のように微細なものに見えるかと思えば、また逆に星雲の広がりのように巨大なものに見えたりする。――柄澤齊の木口木版による作品の印象はこのようなものである。
(本文・解説「夢の博物誌――柄澤齊」岡田隆彦より抜粋)」



目次:

解説 Text
夢の博物誌……柄澤齊 (岡田隆彦)
Natural History of Dream......Hitoshi KARASAWA (Takahiko OKADA)

作品 Selected Works
連作「肖像」
連作「死と変容」
挿絵本『雅歌』
譚画集『迷宮の潭』
版画集『Al-Chimija』(8枚の木口木版のための8つの錬金術的寓意)
版画集『燭罪領』(「七つの大罪」による)
歌画集『香柏割禮』
版画集『転身譚』
版画集『古生代の夢』
挿絵本『ペレアスとメリザンド』
詩画集『卵宇宙・水晶宮・博物誌』
挿絵本『聖者の行進』
版画集『Translatio』
版画集『掌宇宙Ⅰ 仮面』
連作「切手」
版画集『掌宇宙Ⅱ 玩具』
単独作品
コラージュ集『冥い天体』

全作品リスト Catalogue Raisonné
木口木版画作品
木口木版画によるコラージュ作品

資料 Appendices
ポートレート
年譜/個展/グループ展/オリジナル版画集・挿絵本/印刷画集/オリジナル合同版画集・詩画集/オリジナル版画口絵入り 特装本・限定本・冊子/挿画・装画/執筆文献/参考文献/講演・公開制作/TV出演/作品収蔵
Biography/Solo Exhibitions/Group Exhibitions/Portfolios of Original Prints, Illustrated Books/Printed Catalogs/Original Joint Portfolios, Poem and Print Collections/Specially Bound Books, Limited-Edition Books, Magazinse, with Original Prints and Frontispieces/Illustrations, Binding Illustrations/Contributions to Magazines and Others/Critical Bibliography/Lecture, Open Workshop/Broadcasting/Public Collections.




◆本書より◆


柄澤齊 木口木版画集 02

「肖像 XII 上田秋成」


柄澤齊 木口木版画集 03

「死と変容 I―19 地の鉢」


柄澤齊 木口木版画集 05

「迷宮の潭 II」


柄澤齊 木口木版画集 06

「迷宮の潭 V」


柄澤齊 木口木版画集 07

「迷宮の潭 VI」


柄澤齊 木口木版画集 08

「嫉妬 II」


柄澤齊 木口木版画集 09

「ベツレヘムの星」


柄澤齊 木口木版画集 10

「不吉な真珠」




































































プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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