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アイナール・トゥルコウスキィ 『まっくら、奇妙にしずか』

アイナール・トゥルコウスキィ
『まっくら、奇妙にしずか』
鈴木仁子 訳


河出書房新社 2008年7月20日初版印刷/同30日初版発行
24p 22×30.4cm 角背紙装上製本 カバー 定価1,600円+税
Einar Turkowski : Es war finster und merkwuerdig still



著者は1972年ドイツ生まれ。シャープペンシル一本で描いた細密描写の絵本デビュー作。


まっくら、奇妙にしずか1


この本は出た時に書店で見かけて買おうと思ったが、わたしは重症のひとみしりなので本にも人見知りするので知らない著者なので買えなかった。出てからだいぶ時間もたったので勇気を出してネット書店で注文してみました。

9月の、まっくらで奇妙にしずかな砂丘に、ひとりの男が船に乗ってやってきた。男は一軒の廃屋に住み着き、奇妙な方法で魚を捕り始める。町の人々はよそ者で変わり者の男を警戒し、監視し、何をしているのか見きわめようとする。

「男はかごいっぱいに魚を入れて、町まで売りにやってきた。その魚のみごとさ。見たこともないすばらしさ。(中略)なのに、町の人々は背をむけた。うす気味悪そうに、家のかげに身を隠した。あやしい男だ。よそ者とかかわるのはごめんだね。」

エドワード・リアのリメリックなどでおなじみの、「変わり者」と、それを嘲笑し警戒し排除しようとする「彼ら(they)」との構図を打ち出しています。その後の展開は、模倣して失敗するという民話でおなじみのパターンを踏襲しています。

繊細かつスタイリッシュな画面構成で、図鑑的イマジネーションの発露が好ましいです。ストーリーと絵の関係も着きすぎず離れすぎずで、いい感じだと思います。


まっくら、奇妙にしずか2





































































































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◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

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Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

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好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

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