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清水久男 『川瀬巴水 作品集』

清水久男 『川瀬巴水 作品集』

東京美術 2013年4月20日初版第1刷発行
199p 29.8×21.2cm 並装 カバー 定価3,000円+税
プロデュース: 長尾義弘
デザイン: 柳原デザイン室



ネットで川瀬巴水の版画を見て興味を持ちました。
川瀬巴水(かわせ・はすい)は1883年生まれ。鏑木清方に師事。1918年から「新版画」を制作。1957年に逝去。
本書は巴水の画集としては、最新刊で、なおかつ、比較的安価だったので、購入してみました。
判型が大きく、収録図版数も多く、また、文章が初心者向けでわかりやすいのと、図版の印刷もきれいなので、よいと思います。
カラー図版は数えてみたら大小合わせて307点ありましたが、数えるのは苦手なので誤差があると思います。「小」といっても充分鑑賞にたえる大きさです。
風景だけでなく、人形や歌舞伎の人の絵も、わずかですが収録されています。
巴水の版画は色がたいへんきれいですが、三十色くらい摺り重ねているようです。

まんがを描く人には巴水作品は背景などの参考になると思います。


川瀬巴水作品集1


川瀬巴水作品集2


川瀬巴水作品集3


内容:

はじめに

第1章 画家としての目覚め、版画との出会い
第2章 関東大震災からの復興
第3章 新境地の開拓、そして晩年へ

川瀬巴水年表



川瀬巴水作品集4


川瀬巴水作品集5


川瀬巴水作品集6


川瀬巴水作品集7


川瀬巴水作品集8


月を描いた作品が多いです。
雪月花です。
雪月花は日本の伝統的美意識ですが、ヨーロッパではそれはロマン主義であり、異端です。
ヨーロッパ人は基本的に人間中心主義なので、自然を外道だと考えるゆえに自然物を描くときはまず自然の息の根を止めてから描きます。静物画=死んだ自然(Nature morte)です。
日本の美意識は世界の異端です。
それは誇るべきことです。
日本とケルトは世界の二大異端文化です。
わたしは川瀬巴水の版画を見て、「ケルトだなー」と思うです。
森があり水がある、このような風景には、さまざまな、図鑑に載っていないような生きものたち、図鑑に載ることを肯んじない生きものたち ― 妖精たちや、魔物たちが棲みついていたにちがいないです。
日本は東洋のケルトです。
そしてそれこそが、高度経済成長期以降の日本から失われてしまった最も大切なものです。
日本列島は改造されてしまったです。
そして巴水もまた、忘れ去られてしまったです。
絶滅危惧種がどうとかいっていますが、日本自体がすでに絶滅してしまっているです。


巴水の作品は、日本のサイトではあまり見られませんが、海外のサイトではたくさん見ることができます。
hanga gallery - torii gallery - Kawase Hasui (1883-1957)


















































































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うまれたときからひとでなし
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好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

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