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メーテルランク 作/杉本秀太郎 訳 『対訳 ペレアスとメリザンド』 (岩波文庫)

「Elle ne pouvait pas vivre... Elle est née sans raison... pour mourir; et elle meurt sans raison...」
「あの方は、生きているわけにはゆかなかったのですよ……理由もなく、この世に生まれた方なのですよ……死ぬと分かっていて、そして今度は、理由もなく死んでゆかれる……」

(メーテルランク 『対訳 ペレアスとメリザンド』 より)


メーテルランク 作
杉本秀太郎 訳 
『対訳 
ペレアスとメリザンド』
 
岩波文庫 赤 32-583-1


岩波書店 
1988年10月17日 第1刷発行
1990年4月15日 第3刷発行
222p 
文庫判 並装 カバー 
定価520円(本体505円)



Maurice Maeterlinck : Pelléas et Mélisande, 1892
フランス語原文を収録した対訳版です。本文横組。本文中にカルロス・シュワッブによる挿絵図版(モノクロ)31点。



メーテルランク ペレアスとメリザンド 01



カバー文:

「狩で森に迷いこんだ王子ゴローは、泉の傍で泣いているメリザンドを見つけ、妻とした。ゴローの弟のペレアスもまたメリザンドに惹かれる。彼らは互いの心に、二人だけの夢が宿っているのに気づくのだった。いらだつゴロー……。メーテルランク(1862-1949)のこの戯曲に、ドビュッシーは美しい音を与えてオペラ化した。文庫初の対訳。」


目次:

ペレアスとメリザンド
 一の幕
 二の幕
 三の幕
 四の幕
 五の幕

解説 (杉本秀太郎)




◆本書より◆


「Je suis perdue!... perdue ici... Je ne suis pas d'ici... Je ne suis pas née là...」
「あたしはもうおしまい……ここで迷子(まいご)になっているの……あたしはこの国の生まれではないの……あちらで生まれたのじゃありません……」

「Il y a ici un travail caché qu'on ne soupçonne pas; et tout le château s'engloutira une de ces nuits, si l'on n'y prend pas garde.」
「この地下には、まさかと思って誰もが見逃しているような秘密の力が、はたらいてるのさ。そして、いつか、夜のうちに、お城全体が呑(の)みこまれてしまうかもしれないぞ。用心しておらぬと、取り返しがつかぬことになるぞ。」

「Elle ne pouvait pas vivre... Elle est née sans raison... pour mourir; et elle meurt sans raison...」
「あの方は、生きているわけにはゆかなかったのですよ……理由もなく、この世に生まれた方なのですよ……死ぬと分かっていて、そして今度は、理由もなく死んでゆかれる……」

「L'âme humaine est très silencieuse... L'âme humaine aime à s'en aller seule...」
「人の魂というものは、とても無口なものなのだ……人の魂というものは、独りで、そっと、立ち去るものだ……」




メーテルランク ぺレアスとメリザンド 02



メーテルランク ぺレアスとメリザンド 03






こちらもご参照ください:

平島正郎 『ドビュッシー』 (大音楽家・人と作品 12)
モーリス・メーテルリンク 『花の知恵』 高尾歩 訳 (プラネタリー・クラシクス)
モーリス・メーテルリンク 『ガラス蜘蛛』 高尾歩 訳














































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うまれたときからひとでなし
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分野: パタフィジック。

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好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

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