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松村昌家 編 『『パンチ』素描集 ― 19世紀のロンドン』 (岩波文庫)

松村昌家 編 
『『パンチ』素描集
― 19世紀のロンドン』
 
岩波文庫 青 33-563-1

岩波書店 
1994年1月17日 第1刷発行
1999年5月17日 第7刷発行
262p 
文庫判 並装 カバー 
定価600円+税
カバー: 中野達彦



本書「はじめに」より:

「本書を編纂するに当たっては、(中略)ヴィクトリア朝の時代的特色を代表し得るような八種のテーマを設定し、テーマごとに原則として一〇葉程度の絵を収録することにした。それぞれのテーマに関しては、代表的なカートゥーンを冒頭に掲げて解題的なイントロダクションをつけた。そして収録した図版に関してはすべて所載『パンチ』誌の巻数、ページ数ならびに発行年月日を併記し、付随するキャプション、説明文(リジェンド)、あるいは関連記事を全訳ないしは抄訳するとともに、必要に応じて参考となるような説明を補足した。」


パンチ素描集 01


カバーそで文:

「一八四一年に創刊、一九九二年まで刊行をつづけた諷刺週刊誌『パンチ』は、イギリスのユーモアの典型として広く愛読されてきた。本書には創刊から三〇年間の『パンチ』から、ロンドン万博、テムズ川の汚染等に関する諷刺画を収録、激動の時代相をつたえる。図版104枚。」


目次:

はじめに

一 飢餓の一八四〇年代
二 鉄道マニアとバブル
三 ロンドン万国博覧会と水晶宮
四 繁栄の裏側――病めるロンドン
五 テムズ川汚染――飲み水の危機
六 子どもの情景
七 女性解放への道――ブルーマー旋風
八 ファッションの季節――クリノリン・スタイル

『パンチ』三〇年の歩み
 


パンチ素描集 02



◆本書より◆


「一八五〇年代のイギリスの豊かさを象徴する現象の一つとして婦人服のファッションをあげることができる。(中略)実用性から遠ざかれば遠ざかるほど、ファッションはファッションとしての誇りが高くなる。」
「クリノリンとは、(中略)フープを数段に組み立ててこしらえた、硬いペティコートのことである。これらのフープはもともと馬の尻っぽの毛や綿糸などを編んで作られていたが、普及率が高まるにつれて、鯨のひげや鋼鉄で作られることが多くなった。
 したがって、クリノリン・スタイルは、まるで針金で編んだ底のない籠を下半身につけて、その上に超ロングスカートを重ねた形になる。身動きが拘束されるばかりでなく、往々にして火災の危険が伴っていたというのも、無理のない話である。軽くて燃えやすい生地のドレスには、特に暖炉やロウソクの火が燃え移る危険性が高かった。」
「また『パンチ』第三一巻、一八五六年八月一六日号には、狭いアーケードに入り込んだクリノリン婦人が、両側の店頭に並べられたガラス製品をなぎ倒して、莫大な損害賠償を請求されたという諷刺記事が載っているが、これもおそらく事実無根ではなかったはずである。」




こちらもご参照下さい:

R・D・オールティック 『ヴィクトリア朝の緋色の研究』 村田靖子 訳











































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