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アンドレ・ブルトン 著/生田耕作 訳 『超現実主義宣言』 (中公文庫)

「この夏、薔薇の花は青く、森はガラスで出来ている。緑の衣につつまれた大地は亡霊のような印象しか与えない。生きるのも、生きるのを止(や)めるのも、想像上の解決である。人生は別のところにある。」
(アンドレ・ブルトン)


アンドレ・ブルトン  
『超現実主義宣言』 
生田耕作 訳

中公文庫 フ-12-1

中央公論新社 
1999年9月3日 印刷
1999年9月18日 発行
206p 口絵(モノクロ)2p 
文庫判 並装 カバー 
定価629円+税
カバーレイアウト: 丸山邦彦



本書、編集部による付記より:

「この本は、一九九四年に奢灞都館より刊行された『超現実主義宣言』を底本とした。同書は、『アンドレ・ブルトン集成第5巻』(人文書院、一九七〇年刊)所収の三つの〈宣言〉文を、全面的に訳し直した決定版である。改訳に際しては、Les Manifestes du Surréalisme (Le Sagittaire, 1956) をテキストとして使用している。なお、奢灞都館版には解説が附されていないため、人文書院版の「解題」に「アンドレ・ブルトン賛」を併せて収録し本文庫の解説に代えた。」


ブルトン 超現実主義宣言 01


カバー裏文:

「二十世紀が生んだ最大の思想、芸術革命であったシュルレアリスム(超現実主義)。この理論家・実践家・指導者であったA・ブルトンの歴史的マニフェストを生田耕作の名訳で復刊。」


目次:

超現実主義宣言 (一九二四年)
超現実主義第二宣言 (一九三〇年)
超現実主義第三宣言か否かのための序論 (一九四二年)

解説 (生田耕作)



ブルトン 超現実主義宣言 02



◆本書より◆


「超現実主義第二宣言(一九三〇年)」より:

「生と死、現実と創造、過去と未来、伝達可能なものと伝達不可能なもの、高いものと低いもの、すべてがそこから見るともはや矛盾したものとは感じられなくなる精神の一点が存在するように思えてならないのである。」

「危険な、しかしわれわれの考えからすれば崇高な踏査をもはや自分自身のためにしか企てることができないこの精神的地点」

「〈家庭〉、〈国家〉、〈宗教〉といった概念をぶち壊すためにはあらゆることが為(な)されてしかるべきであり、あらゆる手段が用いられてよいはずである。」

「糞くらえ」




◆参考◆


本書より:

「わたくしが考えているようなかたちでの超現実主義は、現実世界を告発するにあたって、弁護側の証人として喚問されるなどということはまずもって考えられないくらい、きっぱりと絶対的非順応主義を宣言するものである。また一方で超現実主義はこの世でわれわれがなんとかしてたどり着きたいと願っている完璧な分離(=放心)状態いがいのものは認めない。」


巖谷國士訳「シュルレアリスム宣言」(岩波文庫、1992年)より:

「私の思いえがいているシュルレアリスムは、私たちの絶対的な非順応主義をじゅうぶん明らかにしているので、現実世界をめぐる訴訟にあたって、弁護側の証人として召喚されることなど問題にもならないほどである。それどころか、シュルレアリスムが弁護することのできるものといえば、私たちがこの世でなんとか行きつこうとしている完全な放心の状態だけだろう。」


原文:

「Le surréalisme, tel que je l'envisage, declare assez notre non-conformisme absolu pour qu'il ne puisse être question de le traduire, au procès du monde réel, comme témoin à décharge. Il ne saurait, au contraire, justifier de l'état complet de distraction auquel nous espérons bien parvenir ici-bas.」



こちらもご参照下さい:

アンドレ・ブルトン 『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』 巖谷國士 訳 (岩波文庫)


















































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