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金関丈夫 『新編 木馬と石牛』 大林太良 編 (岩波文庫)

金関丈夫 著
『新編 木馬と石牛』 
大林太良 編

岩波文庫 青 33-197-1

岩波書店 
1996年10月16日 第1刷発行
349p 
文庫判 並装 カバー 
定価670円(本体650円)



『木馬と石牛(もくばとせきぎゅう)』。本文中モノクロ図版3点。


本書「解説」より:

「『木馬と石牛』は、一九五五年に大雅堂から出版されて以来、一九七六年に角川書店、一九八二年に法政大学出版局からそれぞれ増補されて出たように、多くの読者に親しまれてきた。」
「『木馬と石牛』の岩波文庫版を編むにあたり、(中略)全体のページ数も考えて、説話の比較研究を中心にすることにし、彼の他の著書から二つの文章(「太陽を征服する伝説」『お月さまいくつ』所収、「杵築とは何か」『文芸博物誌』所収)を新たに加える一方、いくつかの文章を割愛することにした。それは語源、玩具、食物、脚絆などについての考察で、それぞれ興味深いものであるが、今回は残念ながら載せられなかった。また岩波文庫版では、なるべく内容的に関連の深いものを並べることにしたため、角川版や法政版とは、配列の順序を変えたところもある。」
「この本に収められた論考は、大きく見て三つの群に分けることができる。「木馬と石牛」から「十字紋の恨み石」までは、中国、日本本土、沖縄の古代神話や伝説についての研究である。次に、「杜子春の系譜」から「婆ぁ汁」までは、昔話や艶笑譚を取り扱い、最後に「わきくさ物語」から「男子の纏足」までは、性と直接間接に関係のある文学と習俗が論ぜられている。」



金関丈夫 木馬と石牛


カバー文:

「「和漢洋にわたる象のように重い知識と、それに拮抗し得る鳥のように軽い精神をもちあわせている」と評され、しばしば南方熊楠に比せられる金関丈夫(1897-1983)。人類学・解剖学・民族学・考古学・言語学などにわたる広範な知識を駆使し、するどい着眼で東西の説話や伝承を自在に比較考証、学問をたのしみながら新たな視野を拓く。」


目次 (初出):

木馬と石牛 (「九州文学」 1953年8月号)
ニムロッドの矢 (「九州文学」 1953年9月号)
太陽を征服する伝説 (「公論報」 1948年5月10日―5月17日)
海幸・山幸 (「解釈と鑑賞」31-7、1966年)
百合若大臣物語 (「朝日新聞」(西部版)、1953年10月1日)
中国の百合若 (「九州文学」 1954年1月号/原題「中国の百合若伝説」)
続中国の百合若 (「九州文学」 1954年4月号)
神武の子ら (「朝日新聞」(西部版)、1954年2月10日)
杵築とは何か (「山陰新報」 1953年5月3日)
山東の瓜子姫 (『胡人の匂ひ』 1943年、東都書籍刊、所収)
箸・櫛・つるぎ (「伝承」12号、1964年)
やまとたける (「解釈と鑑賞」31-9、1966年/原題「倭建命」)
神を待つ女 (「個を見る」12号、1968年)
十字紋の恨み石 (「南島研究」8号、1968年)
杜子春系譜 (「九州文学」 1957年3月号、1962年8月号)
正直の人宝を得る事 (「新中国」3号、1957年)
淫樹譚 (「九州文学」 1953年7月号)
ごましお頭 (「九州文学」 1953年10月号)
のっぺらぼう (「九州文学」 1954年10月号)
シンデレラの靴 (「伝承」14号、1964年)
婆ぁ汁――大藤氏の書評のあとに―― (「伝承文化」3号、1962年/原題「カチカチ山の話に関する大藤氏の書評のあとに」)
わきくさ物語 (「台湾時報」24-2、1942年、に「匂ふ文学」として発表、のち補正して「香料」19号、1952年、に「体臭の文学」として所載)
榻のはしがき (「九州文学」 1954年11月―56年5月号/原題「Onanie の文学」)
Vagina Dentata (「台湾医学会雑誌」39-11、1940年/原題「Dentes Vaginae 説話に就いて」)
蓮の露 (「愛書」13輯、1940年)
纏足の効用 (『胡人の匂ひ』所収)
男子の纏足 (『胡人の匂ひ』所収)

解説 (大林太良)




金関丈夫はときどき「うまいこと」をいいたがるので面白いです。たとえば本書所収エッセイのタイトル「わきくさ物語」(=腋臭物語)は「若草物語」のだじゃれです。同エッセイの雑誌発表時のタイトル「体臭の文学」は「大衆の文学」のしゃれです。


















































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