『ジェームズ・アンソール展』 (2005年)

「凶暴で、不思議な顔をした仮面が君臨する孤独な世界に、私は喜々として閉じこもった。仮面は私にこう叫びかけるのだ。鮮やかな色彩、獰猛な顔つき、豪華な装飾、思いがけない大きな動作、抑制のない動き、喜ばしき擾乱を!と。」
(ジェームズ・アンソール)


『ジェームズ・アンソール展』
James Ensor : Japonisme to Modernism

アプトインターナショナル 2005年
200p 
26.5×19.5cm 角背紙装上製本
デザイン: 近藤一弥


2005年4月23日(土)―6月12日(日)
東京都庭園美術館
2005年6月18日(土)―7月24日(日)
三重県立美術館
2005年7月30日(土)―9月4日(日)
福島県立美術館
2005年9月10日(土)―10月16日(日)
北九州市立美術館
2005年10月21日(金)―12月4日(日)
高松市美術館



アンソール展(2005年)図録。
出品作(カラー図版)144点、特別作品(カラー図版)2点、参考図版(カラー)10点。その他モノクロ図版多数。
初期の風景・人物油彩画、北斎漫画の模写を含むデッサン、エッチングなどが主で、図版はやや小さめです。


アンソール展 2005年1


内容:

ごあいさつ (主催者)
Foreword (The Organizers)
メッセージ (アントウェルペン王立美術館長 ポール・ユヴェンヌ博士)
Message (Dr.Paul Huvenne, Director of the Royal Museum of Fine Arts in Antwerp)
謝辞
Acknowledgements

ジェームズ・アンソール概論 (アントウェルペン王立美術館学芸員 ヘルウィッグ・トッツ/生田ゆき訳)
眺めのいい三つの部屋――ジェームズ・アンソールがアトリエの窓から見たオーステンド (オーステンド市立美術館長 ノルベルト・ホスティン/阿佐美淑子訳)
ジェームズ・アンソールのジャポニスム (文化女子大学造形学部助教授 高木陽子)
線・色彩・光 (岡山大学文学部助教授 龍野有子)

カタログ
 特別出品
  仮面の中の自画像 (1899、油彩)
  オルガンに向かうアンソール (1933、油彩)
 1 外光主義の呪縛の下で (ヘルウィッグ・トッツ/牧野裕二訳)
  釣りのカップル (1873-75、油彩)
  ナポレオン要塞 (1876、油彩)
  オーステンドのカフェ・ティヴォリの庭 (1876、油彩)
  放蕩息子の帰還 (1877、油彩)
  防波堤 (1878、油彩)
  嵐の後(虹) (1880、油彩)
  沼地 (1880、油彩)
  エイとニシン (1880、油彩)
  扇を持つ婦人 (1880、油彩)
  雪のヴァン・イスゲム通り (1881、油彩)
  打ち合わせ (1882、油彩)
  ウィリー・フィンチの肖像 (1882、油彩)
  赤いリンゴ (1883、油彩)
  オーステンドの大眺望(オーステンドの屋根) (1884、油彩)
  海景、日没 (1885、油彩)
  ブリュッセル市庁舎 (1885、油彩)
  画架に向かうウィリー・フィンチの肖像 (1892、油彩)
  少年 (1880-82、木炭)
  オーステンドの女 (1882、木炭)
  自画像 (1883、鉛筆)
  手紙を書く女(妹) (1883、黒チョーク)
  母の肖像と人物像 (1880-84、黒鉛筆)
  眠っている母(実際は叔母)と人物像 (1880-85、黒鉛筆)
  後ろ向きのウィリー・フィンチの肖像 (1880-84、黒鉛筆)
  山高帽と靴 (1880-85、黒鉛筆)
  妹と油彩のためのスケッチ (1880-85、黒鉛筆)
  ヴァン・イスゲム通りと人物(書き物をする男) (1880-85、黒鉛筆)
  花瓶と足 (1880-85、黒鉛筆)
  スケッチ (1884-85、黒鉛筆)
  眠っている妹と人物像 (1885、黒鉛筆)
 2 ジャポニスムからモダニズムへ (ヘルウィッグ・トッツ/牧野裕二訳)
  ジャポネズリー (1876、油彩)
  シノワズリーと団扇と布 (1880、油彩)
  悲しみの人 (1891、油彩)
  シノワズリー (1907、油彩)
  我が花瓶と花と仮面 (1935、油彩)
  貝殻、ふくよかな形 (1938、油彩)
  中国風の花瓶と人物像 (1880-85、黒鉛筆)
  シノワズリー(中国風?の武者) (1884、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885-86、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885-86、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(『北斎漫画 五編』) (1885、コンテ)
  シノワズリー(能楽「碇潜(いかりかづき)」) (1886、墨)
  シノワズリー(走る武者) (1885-86、コンテ)
  シノワズリー(二羽の小鳥と飛翔する鶴) (1885-86、コンテ)
  シノワズリー(鴉) (1885-86、墨)
  シノワズリー(鶴と小鳥) (1885-86、墨)
  シノワズリー(鷲) (1885-86、コンテ)
  アンソールによって装飾された扇 (1888、インク、水彩)
  百鬼夜行 (1886、エッチング)
  天使と大天使を懲らしめる悪魔たち (1888、エッチング、水彩)
  幻影 (1889、エッチング、グワッシュと水彩)
 3 アンソール芸術におけるグロテスクなもの (ヘルウィッグ・トッツ/牧野裕二訳)
  花飾りの帽子をかぶった自画像 (1883、1887-89、油彩)
  楽園から追放されるアダムとイヴ (1887、油彩)
  愛の園 (1888、油彩)
  漁船 (1890、油彩)
  嵐を静めるキリスト (1891、油彩)
  首吊り死体を奪い合う骸骨たち (1891、油彩)
  甲殻類を眺める仮面 (1891、油彩)
  憲兵たち (1892、油彩)
  ギュスターヴ・キュリュの肖像 (1892、油彩)
  ソフィー・ヨテコと語り合うエルネスト・ルソー夫妻 (1892、油彩)
  仮面と死神 (1897、油彩)
  オーステンドの眺望(オーステンドの屋根) (1901、油彩)
  マリアケルクの眺め(マリアケルクの教会) (1901、油彩)
  ヴァン・イスゲム通りの眺望 (1906、油彩)
  死せる母 (1915、油彩)
  ピエロと黄色い服の骸骨 (1925、油彩)
  理想 (1925、油彩)
  赤キャベツと仮面 (1925-30、油彩)
  断末魔のキリスト (1931、油彩)
  オーステンドのカーニヴァル (1933、油彩)
  守護悪霊と爵位紋章を伴うJ. アンソール男爵 (1934、油彩)
  華麗なる人々 (1936、油彩)
  キリストと病める者たち (1938、油彩)
  我が家の一隅 (1938、油彩)
  花言葉 (1938、油彩)
  何もせぬまま笑わせておけ (1939、油彩)
  我と我が色彩と我が持物 (1939、油彩)
  奇妙な音楽家たち (1885、黒鉛筆)
  家具と人物像 (1886-88、黒鉛筆)
  ジャンヌ・ダルク (1888、色鉛筆)
  神殿から商人たちを追い払うキリスト (1888、黒鉛筆)
  ペルシアの刑場 (1896、黒鉛筆、色鉛筆)
  自画像 (1905、黒鉛筆)
  メルクリウス (1906、鉛筆)
  真珠色の魚が吐き出したもの (1912、水彩、グワッシュ、色鉛筆)
  虹色の魚が吐き出したもの (1912、水彩、グワッシュ、色鉛筆)
  私の天使たち(中央に自画像) (c. 1912、色チョーク、グワッシュ、インク)
  第八天 (c. 1912、インク、色鉛筆、墨)
  天空と海の分離 (c. 1912、インク、色鉛筆、墨)
  死せる母 (1915、鉛筆、色鉛筆)
  ランプ明かりの中の自画像 (1886、エッチング)
  辱めを受けるキリスト (1886、エッチング)
  アルベラの戦いの後、ダリウス王の便を検査するペルシアの名高い博士たち、イストン、プファマトゥス、クラコツィエ、トランスムッフェ (1886、エッチング、手彩色)
  嵐を鎮めるキリスト (1886、エッチング、グワッシュと水彩による手彩色)
  大聖堂 (1886、エッチング、水彩による手彩色)
  奇妙な都市の占拠 (1888、エッチング)
  奇妙な肖像 (1888、エッチング)
  突風の中の魔法使い (1888、エッチング)
  奇妙な音楽家たち (1888、エッチング)
  奇妙な昆虫たち (1888、エッチング)
  頭蓋骨と仮面 (1888、エッチング)
  幽霊の取り憑いた家具 (1888、エッチング)
  1960年の自画像 (1888、エッチング)
  愛の園 (1888、エッチング)
  キマイラ (1888、エッチング)
  暗殺 (1888、エッチング)
  燭台と花瓶 (1888、ettingu)
  風車の下の村祭り (1889、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  憲兵たち (1888、エッチング、グワッシュと水彩による手彩色)
  骸骨になった私(第一ステート) (1889、エッチング)
  骸骨になった私(第二ステート) (1889、エッチング)
  暖を取ろうとする骸骨たち (1895、エッチング)
  怒れる仮面 (1895、エッチング)
  キリストを冥府に導く悪魔ズィッツとイアノックス (1895、エッチング)
  悪魔に苦しめられるキリス (1895、エッチング)
  善き裁判官たち (1894、エッチング)
  悪しき医者たち (1895、エッチング)
  ペスト王 (1895、エッチング、手彩色)
  人間の群れを狩り出す死神 (1896、エッチング)
  キリストのブリュッセル入城 (1898、エッチング、手彩色)
  ホップ・フロッグの復讐 (1898、エッチング、グワッシュと水彩による手彩色)
  黄金の拍車の戦い (1895、エッチング、グワッシュと水彩による手彩色)
  淫欲(1888、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  怠惰(1902、エッチング、色鉛筆、水彩、グワッシュによる手彩色)
  憤怒(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  傲慢(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  貪欲(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  大食(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  嫉妬(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  死によって支配されている七つの大罪(1903、エッチング、色鉛筆と水彩による手彩色)
  「サロン・デ・サン」における個展のためのポスター (1898、リトグラフ)
  王妃パリサティス (1899、エッチング)
  オーステンドの海水浴場 (1899、エッチング)
  当惑した仮面 (1904、エッチング)
  上も下もいたるところペストだらけ (1904、エッチング)
  聖家族 (1921、リトグラフ)
  貢の銭 (1921、リトグラフ)
  艶めかしい死神 (1922、リトグラフ)
 作品解説 (ヘルウィッグ・トッツ/牧野裕二・久慈伸一・塩田純一・龍野有子訳/作品31、39-52解説: 龍野有子)

Introduction (Herwig Todts)
Three rooms with a view (Norbert Hostyn)

1 Under the Spell of Pleiniarism (Herwig Todts)
2 Japonisme to modernism (Herwig Todts)
3 The Grotesque in Ensor's Art (Herwig Todts)
Selected descriptions (Herwig Todts)

ジェームズ・アンソール年譜/Biography
主要参考文献
作品リスト/list of works



アンソール展 2005年2



◆本書より◆


「ジェームズ・アンソール概論」(ヘルウィッグ・トッツ)より:

「近代のベルギーのあらゆる芸術家たちの中で、ジェームズ・アンソール、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォーは国際的な名声も高い。急進的なモダニズムの先駆者たるアンソールが初めて注目を集めたのは、20世紀初頭のことであり、まずドイツの芸術家や批評家たちからであった。アルフレート・クビーンをはじめパウル・クレー、エミール・ノルデ、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、ゲオルゲ・グロスらは、アンソールの作品の単なる賞賛者にとどまらなかった。彼らが理解したのは、アンソールこそが西ヨーロッパの画家を縛る伝統を打ち破ったということである。」


アンソール展 2005年3


アンソール展 2005年4


アンソール展 2005年5


「ジェームズ・アンソールのジャポニスム」(高木陽子)より:

「1892年の《悲しみの人》は、西洋の伝統的なキリスト教の図像と日本の面を組み合わせた近代的な作品である。アンソールは、自らの芸術に向けられた批判と無理解を、しばしば犠牲者キリストに同一視して表現していた。」


ensor - man of sorrow























































































































































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プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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