FC2ブログ

『定本 西脇順三郎全集 別巻 西脇順三郎研究』 

「Sea sea sea
Good thing to watch you
Without doing anything」

(from "Memories" by Junzaburo Nishiwaki )

「海 海 海
なんにもしないで
ただ眺めているのはいいことだ」

(西脇順三郎 「思い出」 新倉俊一訳 より)


『定本 西脇順三郎全集 別巻 
西脇順三郎研究』

西脇順三郎アルバム 主要欧文詩集訳詩 
西脇順三郎研究 参考文献

筑摩書房 1994年12月20日初版第1刷発行
vii 688p 口絵(モノクロ)xvi
A5判 丸背紙装上製本 貼函
定価8,600円(本体8,350円)

月報: 
1983年7月初掲/1994年12月再録 8p
西脇順三郎追想(草野心平)/西脇先生と言語学と私(井筒俊彦)/西脇順三郎の「超自然主義」とボードレール(阿部良雄)/西脇順三郎の永遠とわたし(白石かずこ)/そっとしておいてくれないか(小田久郎)/カット1点



西脇順三郎が英語及びフランス語で書いた詩集(原文は第三巻に収録)の新倉俊一・窪田般彌による日本語訳と、主要な西脇順三郎論の再録。

本文二段組。


西脇順三郎全集別巻1


内容:

◆西脇順三郎アルバム◆
写真63点

◆主要欧文詩集訳詩◆
ケンジントン牧歌 (新倉俊一訳)
スペクトラム (新倉俊一訳)
 あんず先生
 傘
 「葡萄酒色」
 追放
 ジョン
 夜の歌
 さぼてんの夢
 コヴェント・ガーデン哀歌
 クリスマスの歌二篇
 亀の子売り
 きんぽうげの夢
 全能の神
 山羊の歌
 棕櫚の夏
 讃美歌
 単子葉植物
 ゴールデン・ヒッポドローム
 タラの海
 栗の木の黄昏
 理髪師
 悲しい鐘
 汎神論者
 秋
 北の春
 汽車のなかで
 洗濯
 夜
 日曜日
 犬
 晴天
 日光浴
 午後
 夕暮
 思い出
 夜明け
 猫
 リッチモンドで
 病める手
 朝
 瓶の悲しみ
 日曜日の散歩
 マシマロ
 谷間
 シカモー
 太陽への讃歌
感情的な時計 (窪田般彌訳)
 青春
 ジギタリス
 十月
 場末の住人
 岬
 悲しみ
 グロキシニア
 ホメロス讃歌
 感情的な時計
 平和
 騾馬
 自動車
 膝折り
 画家
 文明
 夜明け
 生誕の日
 良き結論
 旅人
 列車への愛
 自然
 哀歌
 永遠の通過
 哲学
 デメテル
 キケロ
 美しすぎる!
 友人
 亜鉛の鉱山
 絶望
 エジプトの夜
 苦悩
 パレット
 牧神(パン)
 旅路の疲れ
 休暇
 夏の旋律
 死
 輪光
 父性
 子供たちの音楽
 ヒバリ
 エニシダ
 黄金の歌
 ハムプトンコート
 我が一日
 未知なる精神状態
 引力
 愚かな黄昏
 孤独
 深淵ヨリ
 芝居のあと
 W・Wに
 彫像
 沿岸都市
 不思議な目的地
 僕のパイプ
 僕の心
 人差指(インデックス)
 海でのお喋り
 絶対に!
 惨めなものたち
 家族の芸術
 アイロニー
 酒飲みの歌
 ビュッシー公園
 春
 ブティック
 あくび
 雨
 帰郷
 石油の悲しさ
 とても暑い
 行商の主人
 勇気
 家
 無
感嘆集 (新倉俊一訳)
 彫像
 デメテル
 葡萄
 島
 家
 永遠
 栄光
 造物主
 公園の広さ
 ロンドン塔公園
 行商人の夕暮
 飲酒の歌
 アフロディーテ
 日向ぼっこの阿呆
 古い詩よくたばれ
 ハムレット
 危険極まる
 永遠のアイロニー
 あくび
 シャルル・ボードレールに
 「俺は怠惰でなければならぬ」
 モナ・リザに
 克服
 絶対に
 海
 ホイットマンに
 ニーチェに
 すばらしい
 シェイクスピア
 魂の笑い
 サタン
 どこにも行くところがない
 真夜中
 また五月
 絶望
 郷土芸術
 すばらしい目的地
 ブッシー・パーク
 黄金色の道
 ハムプトンコート
 河の散歩
 ふたたび悲しみ
 蒼白な
 バスで
 キングサリ
 子供部屋
 死
 夏のメロディー
 夏へ寄せるオード
 ホメロス讃歌
 痙攣
 つづき
 疲労
 友人
 灯油の悲しみ
 美しすぎる
 哲学
 ジギタリス
 永遠の通過
 自然
 憤慨
 汽車の愛
 ある結論
 パメラに
 エジプトの夜
 黎明
 未曾有の現実主義
 詩的存在の理由
 気ままな散歩
 感情的な時計
 嵩
 グロキシニア
 スケッチ
 ハイ・ストリート・ケンジントン
 郊外の午後
 我が詩
 古い魂
 遠足
 月に寄せるオード
 休暇
 ひばりに寄せるオード
 希臘主義
 音楽に寄せるオード
 危険極まりない考え
 新しい魂
 ナイチンゲール
 岬
 情熱と感情
 郊外の哀歌
 愚かな黄昏
 未知なる精神状態
 亜鉛鉱山
 先生の葬式
 父
 帰郷
 自動車
 子供の夢
 青春
 J・T氏に
 十月
 我がパイプ
夷狄詩篇 (新倉俊一訳)
 ナポリのナルキッソス
 ハムプトンコート附近
 修善寺頌
 ギリシャ彫刻
 エーゲ海
 壺に寄せて
 夏の午後
 原始的な画家について
 ヴィーナスの誕生
 セイロン
 噴水のほとりにて
 美術館の自殺
 グレコ・ローマン様式の謎
 ドーリアン・ライア(竪琴または虚言者)
 祭礼
主要欧文詩集訳詩解説 (新倉俊一)
主要欧文詩集訳詩詳細目次

◆西脇順三郎研究◆
雑記帳から――西脇氏の詩 (瀧口修造)
『超現実主義詩論』を読んで (春山行夫)
《ヨーロッパ文学》 (阿部知二)
西脇順三郎氏 《ヨーロッパ文学》 (伊藤整)
宝石と朝 (室生犀星)
難解の詩について (萩原朔太郎)
西脇順三郎小論――Ambarvalia の精神 (阪本越郎)
J・N氏のピラミッド (春山行夫)
西脇順三郎氏の詩論 (萩原朔太郎)
ボオル箱の祭礼 (北園克衛)
純粋な鶯の変声期に就いて (木原孝一)
旅人かえりぬ (木下常太郎)
西脇順三郎 (百田宗治)
西脇順三郎 (上田敏雄)
詩集『旅人かへらず』への手紙 (北園克衛)
西脇順三郎氏に就いて (水尾比呂志)
永遠のクラゲ (関根弘)
西脇順三郎――「幻影の人」について (蔵原伸二郎)
西脇さんと私 (瀧口修造)
西脇順三郎 『第三の神話』 (佐藤春夫)
西脇順三郎 (三浦孝之助)
植物と女と永遠 (中桐雅夫)
西脇詩の構造 (片桐ユズル)
『西脇順三郎全詩集』について (高見順)
Mearc-Stapa (吉田一穂)
透明なる成熟 (村野四郎)
詩集『Ambarvalia』に関して (近藤東)
『近代の寓話』 (富岡多恵子)
『失われた時』 (黒田三郎)
西脇順三郎の英文学 (福原麟太郎)
『英米思想史』の思考構造 (安藤一郎)
西脇順三郎論ノート (北川透)
朔太郎・達治・順三郎 (篠田一士)
西脇順三郎 (鮎川信夫)
『馥郁タル火夫ヨ』の頃 (佐藤朔)
萩原と西脇 (大岡信)
西脇順三郎の詩のふるさと (伊藤信吉)
『鹿門』 (石川淳)
西脇順三郎小論 (那珂太郎)
哀愁と諧謔 (菅野昭正)
宝石の重み (池田満寿夫)
雑感――永遠の旅人の絵 (安東次男)
西脇順三郎絵画論序説 (飯田善国)
西脇順三郎と象徴詩 (窪田般彌)
西脇順三郎と萩原朔太郎 (那珂太郎)
永遠術 (加藤郁乎)
細部 (安西均)
不明の光 (藤富保男)
脳髄の詩人 (三好豊一郎)
夢・すなわち呑まれた椅子 (鶴岡善久)
巨大な円錐 (松田幸雄)
スペクトラム (福田陸太郎)
神・その閃光の碑 (関口篤)
西脇順三郎の『失われた時』 (星野徹)
善なる詩 (江森国友)
古代の春の復活 (由良君美)
逞ましき時空渉猟者 (大岡信)
旅人の変化と推移について (田村隆一)
西脇詩の同一性 (近藤晴彦)
雪のイメージと生垣の発見 (飯島耕一)
西脇さんの詩 (山本太郎)
西脇順三郎と絵画 (岡田隆彦)
西脇順三郎と折口信夫 (武田太郎)
J・Nの「永遠」 (北村太郎)
西脇順三郎とボードレール (井上輝夫)
〈ああ〉 (会田綱雄)
西脇順三郎アラベスク (吉岡実)
天地不仁 (入沢康夫)
詩人追想――西脇と三好 (鍵谷幸信)
西脇順三郎論 (伊藤勲)
〈幻影の人〉――西脇順三郎と中世文学 (安東伸介)
西脇順三郎・人と詩 (中村真一郎)
西脇順三郎 (高橋睦郎)

解説 西脇研究の現在 (新倉俊一)

◆参考文献◆
参考文献 (鍵谷幸信)
 I 単行本
 II 単行本所収論文
 III 雑誌特集号
 IV 雑誌
 V 新聞・週刊誌
参考文献補遺 (新倉俊一)
 I 単行本
 II 単行本所収論文
 III 雑誌特集号
 IV 雑誌
 V 新聞・週刊誌
 付 本全集内容見本・月報



西脇順三郎全集別巻2


Junzaburo Nishiwaki "MA PIPE"

"Mon matin feint d'être malade
Sur ma table ronde il n'y a personne
Mais sur le livre couleur d'herbe des hymnes homériques
Ma pipe se couche
O animal sans pitié
O pont mort !"



西脇順三郎/窪田般彌訳「僕のパイプ」(『感情的な時計』より):

「我が朝は病気を装う
僕の円卓の上には誰もいない
けれどもホメーロス讃歌の草色をした本の上には
僕のパイプが横たわっている
おお 無情な動物よ
おお 死んだ橋よ!」



Junzaburo Nishiwaki "MY PIPE!"

"My pipe lies on the grass-coloured book
Of HOMERIC HYMNES with a black figure
Of an ancient woman on its cloth cover
O pitiless animal and dead bridge !"



西脇順三郎/新倉俊一訳「我がパイプ」(『感嘆集』より):

「クロス装の表紙に昔の女の
黒い姿が描かれている「ホメロス讃歌」の
草色の本の上に 俺のパイプがある
おお 無慈悲な動物と死せる橋よ!」



Junzaburo Nishiwaki "BY THE FOUNTAIN"

"Dawn and evening slowly come like an obelisk
Everyday through the tamarind to me.
It is not in the green walnut husk I cool my toes
But upon the head of a fuller on the Chago."



西脇順三郎/新倉俊一訳「噴水のほとりにて」(『夷狄詩篇』より):

「夜明けと黄金は静かにオベリスクのように
タマリンドの樹を通って 毎日僕のところへやってくる
足をひやしたのは青い胡桃の中でなく
ちゃごう河の一人の漂布者の頭の上である」



西脇順三郎「ホメロスを読む男」(『Ambarvalia』):

「夜明と黄昏は静かに
金貨の両面のやうに
タマリンドの樹を通つて
毎日彼の喉のところへやつて来た
その時分彼は染物屋の二階に
下宿してホメロスを読んでゐた
その時分彼は三色菫の絵がついてゐる
珊瑚のパイプをもつてゐた
ガリア人は皆笑つた(君のパイプは
少女の手紙かビザンチウムの恋愛小説
のやうなパイプだね――ウーエー)
しかしその燐光の煙は鶏頭の花や
女神の鼻や腰をめぐる」



西脇順三郎「林檎と蛇 13」(『あむばるわりあ』より):

「昔男ありけり
夜明けと黄昏は静かに
金貨の両面のやうに
タマリンドの樹をつたつて
毎日この男の喉にやつて来た
この男染物屋の二階に
下宿してホメロスを読んでゐた
その時分この男
三色菫のついてゐる
珊瑚のパイプをもつてゐた
ガリア人は皆笑つた
『君のパイプは少女の手紙か
ビザンチュウムの恋愛小説のやうだね
――ウーエー』
そのパイプは鶏頭の花か
女神の鼻か腰の如くまがつてゐた」



西脇順三郎全集別巻3


Junzaburo Nishiwaki "ON A PRIMITIVE-PAINTER"

"On the riverbank with daphnes radiant,
Past a corporal like an angel holding
An apple and a sabre, a golden-haired
Boy runs with a roach in his fingers
Tightly caught on the opaline eyes."



西脇順三郎/新倉俊一訳「原始的な画家について」(『夷狄詩篇』より):

「ダフネの花が光る河岸を
林檎とサーベルをもった
天使のような軍曹長のわきを過ぎて
金髪の少年がアカハラを指で
乳光の眼をしっかりと掴んで走る



西脇順三郎「コップの原始性」(『Ambarvalia』より):

「ダフネの花が咲き
光る河岸を
林檎とサーベルをもつた天使のわきを過ぎ
金髪の少年が走る
アカハラといふ魚を
その乳光の眼の上を
指の間でしつかりつかみながら
黄金の夢は曲がる」



西脇順三郎「林檎と蛇 16」(『あむばるわりあ』より):

「ダフネの花咲き
光る河岸を
林檎とサーベルをもつ天使
のわきを過ぎ
金髪の少年が走る
アカハラといふ魚を
その乳光の眼の上を
指の間にしつかりつかんで
黄金の夢は曲がる
コップの原始性に」



西脇順三郎全集別巻4

マージョリさん。


























































 
関連記事
スポンサーサイト



プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
 
うまれたときからひとでなし
なぜならわたしはねこだから
 
◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

Koro-pok-Guru
Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

すきなことば: 「だれもいない」「ギブアウェイ」「ウポポイ」「隠密」
きらいなことば: 「人と人とのつながり」「キャリアアップ」「ほぼほぼ」「三密」

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。
歴史における自閉症の役割。

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
リンク
フリーエリア
netakiri nekotaroの最近読んだ本