ジョルジュ・ジャン 著/矢島文夫 監修 『文字の歴史』 (「知の再発見」双書)

ジョルジュ・ジャン 『文字の歴史』 
矢島文夫 監修 /高橋啓 訳

「知の再発見」双書 01

創元社 1990年11月1日第1版第1刷発行/1993年4月10日第1版第8刷発行
211p B6判変形(17.8×12.5cm) 
並装 カバー 定価1,300円(本体1,262円)
造本装幀: 戸田ツトム+岡孝治



「日本語版監修者序文」より:

「本書は G. Jean - L'écriture: mémoire des hommes, 1987 (Gallimard) の日本語版である。」
「本書の題は直訳すれば『文字(あるいは書字)――人類の記憶』となるが、古代から現代に至る文字使用の潮流を扱っていることから、邦訳の題は『文字の歴史』とした。」
「本訳の著者(フランス人)とわれわれではアプローチが異なる場合も出てくる。若干の事実誤認の修正も含め、本訳では文面の一部を書き直していることをお断りしておきたい。本書の「資料編」について言えば、“La lettre et la ville”(字母と都市)および“L'art de la typographie”(活字印刷術)は、内容がほとんどフランスおよびフランス語におけるものなので本書では割愛し、そのかわりに「世界の文字体系」を付け加えた。」


横組。本文中図版(カラー/モノクロ)多数。


文字の歴史1


内容:

日本語版監修者序文

第1章 文字の誕生
第2章 神々の発明
第3章 アルファベットの革命
第4章 写本職人と印刷術
第5章 拡大する文字の世界
第6章 解読者たち

資料編
 1 世界の文字体系
 ――文字をめぐる考察――
 2 様々なアルファベット
  ディドロとダランベール『百科全書』より
 3 技術の影響
  ルネ・ポノ『コミュニケーションと言語』『活字、インク、光』より
 4 書の芸術
  ジェローム・ペニョー『カリグラム』より
  パイヤソン『書の技術』
  ハッサン・マスーディ『書の美』より
 5 中国と日本の書
  クレール・イルーズ『文人の七つ道具』より
  ロラン・バルト『表徴の帝国』より
  ジャック・ジェルネ『様々な民族の文字と心理』
  アンリ・ミショー『アジアを訪れた野蛮人』より
 6 数学――数の図形的表現
  ジェローム・ペニョー『数字について』より
 7 楽譜を書く
  ニコラス・アーノンクール『音楽のディスクール』
 8 文字への讃歌
  Ch. デロッシュ・ノーブルクール
  ラディヤード・キップリング『とっておきの話』より
  ヴィクトル・ユゴー『旅の手帖』より
  ロラン・バルト『文字の文明』への序文
  パスカル・キニャール『身をかがめて文字を書くイエス』より
 9 『ギルガメシュ叙事詩』
  仏訳アブド・アズリエ『ギルガメシュ叙事詩』

INDEX
出典(図版)



文字の歴史2



◆本書より◆


「人の住むところには、必ず文字があると思われがちだ。しかし、決してあらゆる場所に文字があるわけではない。今なお、文字を知らない人々は多い。言語学者によれば、世界にある3000ほどの言語の中で、文字を持っている言語はわずか100程度にすぎない。さらにまた、20歳以上の成人で、文字をほとんど知らないか使えなくなってしまった者が2人に1人はいるという統計も忘れてはならないだろう。」

「ベントリスは線文字Bの解読に成功したばかりではなかった。この文字がミケーネ時代のギリシア本土の住民に使われていたこと、そしてその住民たちこそ、後にホメロスの神話に登場するあの英雄たちのモデルであることを解明したのだった。彼は複雑にからみあうわずかな手掛かりから、この輝かしい結論にたどりついたのである。
友人で研究仲間でもあったチャドウィックは、ベントリスの傑出した才能について次のように述べている。
 「ベントリスは、とりとめもない記号の羅列に見える文字の中から、ある隠された構造を引き出してくる才能に恵まれていた。混沌とした表層の下に潜む秩序を見いだすというこの才能は、偉大な業績を残した人物に共通の資質と言ってよいだろう」」



文字の歴史3



こちらもご参照下さい:
高津春繁・関根正雄 『古代文字の解読』
中野美代子 『砂漠に埋もれた文字 ― パスパ文字のはなし』 (ちくま学芸文庫)










































































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