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『シャルル・ノディエ選集 第三巻 神秘作品集』 (篠田知和基 訳)

「われわれのなかにあって変わった言葉を言うもの、人気ない道を歩くもの、それがわたしなのだ。わたしはきみたちが生きている世界では一度として生きたことはない。」
(シャルル・ノディエ 「愛について」 より)


『シャルル・ノディエ選集 
第三巻 神秘作品集』 
篠田知和基 訳


牧神社 1976年2月28日初版第1刷発行
320p 
A5判 丸背布装上製本 機械函 
定価2,600円
装幀: 田辺輝男



本書「凡例」より:

「総題は訳者による命名である。主として全集以後の晩年の作品であり、作者自身によって一本にまとめられることはなかった。」


目次:
 
蝋燭祭九日祈願
婚約者――ヴェネツィア小話
エレーヌ・ジル物語
ジャン=フランソワの青靴下
カゾット氏
リディ、または復活
愛について

ノディエとオキュルティスム (オーギュスト・ヴィアット/訳: 田中義広)
訳者あとがき

 
  

◆本書より◆


「蝋燭祭九日祈願」より:

「地方のうちとけた生活というものは、パリでは考えられないような魅力を持っている。人生のはじめのうちは、それがとりわけ強く感じられる。(中略)子供時代は田舎にいなければいけない。青年時代もそうだ。(中略)パリにいたら、ある種の鐘の音だとか、木や茂みの様子だとか、一軒家の小さな屋根のブリキにあたる日の光だとかが心の底に呼び起こす、あのふしぎな感動などを味わうわけにはいかない。こんな思い出の甘い秘密は村にしかないものだ。」

「やりなおすことはできない。でも、思い出すということは、やりなおすこととほとんど同じだ。」



「エレーヌ・ジレ物語」より:

「国王の正義など、歴史のなかでは首斬人の助手をつとめるだけの役にしか立たない悲しいものだ!」

「だれであっても殺してはならない。人を殺すものであっても殺してはならない。首斬人を殺してはならない! 人殺しの法律こそ抹殺しなければならないのだ!……」



「愛について」より:

「われわれのなかにあって変わった言葉を言うもの、人気ない道を歩くもの、それがわたしなのだ。わたしはきみたちが生きている世界では一度として生きたことはない。また、その影響を一度として受けたことはないし、一人っきりで考えることのできるものしか社会というものを知らないのだ。したがって、相対的な誤りはあきらかにわたしのほうにある。それはいささかも驚くべきことではない。(中略)したがってわたしは、きみたちの制度がわたしに与えてくれる唯一の自由である、文章を書き思考を発表させてくれる自由を行使することを余儀なくさせられたのだ。」


















































































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ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
 
うまれたときからひとでなし
なぜならわたしはねこだから
 
◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

Koro-pok-Guru
Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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