萩原朔太郎 『青猫』 複刻版

「思慕のはるかな海の方から
ひとつの幻像がしだいにちかづいてくるやうだ。」

(萩原朔太郎 「綠色の笛」 より)


萩原朔太郎 
『靑猫』 複刻

大正十二年 新潮社版

刊行: 日本近代文学館
製作: ほるぷ出版
昭和48年8月20日 印刷
昭和48年9月1日 発行
(第9刷)
序10p 凡例5p 目次12p
本文220p 附録49p 図版4葉
24×14cm 角背バクラム装上製本 
機械函 外函



萩原朔太郎詩集『青猫』復刻版。ページはアンカット(袋とじ状態)でした。


萩原朔太郎 青猫 01

函。


萩原朔太郎 青猫 03

表紙。


萩原朔太郎 青猫 02


初版:

新潮社
大正十二年一月廿一日印刷
大正十二年一月廿六日發行
(定價貮圓)



萩原朔太郎 青猫 04


目次:


凡例

幻の寢臺 詩十二篇
 薄暮の部屋
 寢臺を求む
 沖を眺望する
 強い腕に抱かる
 群集の中を求めて歩く
 その手は菓子である
 靑猫
 月夜
 春の感情
 野原に寢る
 蠅の唱歌
 恐ろしく憂鬱なる
憂鬱なる櫻 詩六篇
 憂鬱なる花見
 夢に見る空家の庭の秘密
 黑い風琴
 憂鬱の川邊
 佛の見たる幻想の世界
 鷄
さびしい靑猫 詩十五篇
 みじめな街燈
 恐ろしい山
 題のない歌
 艷めかしい墓場
 くづれる肉體
 鴉毛の婦人
 綠色の笛
 寄生蟹のうた
 かなしい囚人
 猫柳
 憂鬱なる風景
 野鼠
 五月の死びと
 輪廻と轉生
 さびしい來暦
閑雅な食慾 詩七篇
 怠惰の暦
 閑雅な食慾
 馬車の中で
 靑空
 最も原始的な情緒
 天候と思想
 笛の音のする里へ行かうよ
意志と無明 詩九篇
 蒼ざめた馬
 思想は一つの意匠であるか
 厭やらしい景物
 囀鳥
 惡い季節
 遺傅
 顏
 白い牡鷄
 自然の背後に隱れて居る
艷めける靈魂 詩五篇
 艷めける靈魂
 花やかなる情緒
 片戀
 夢
 春宵
    ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 軍隊

挿畫
 靑猫之圖
 西洋之圖
 海岸通之圖
 古風ナル艦隊

附録
 自由詩のリズムに就て



萩原朔太郎 青猫 06



◆本書より◆


「最も原始的な情緒」:

「この密林の奥ふかくに
おほきな護謨(ごむ)葉樹のしげれるさまは
ふしぎな象の耳のやうだ。

薄闇の濕地にかげをひいて
ぞくぞくと這へる羊齒(しだ)植物 爬蟲類
蛇 とかげ ゐもり 蛙 さんしようをの類。

白晝(まひる)のかなしい思慕から
なにを あだむ が追憶したか
原始の情緒は雲のやうで
むげんにいとしい愛のやうで
はるかな記憶の彼岸にうかんで
とらへどころもありはしない。」



萩原朔太郎 青猫 05

靑猫之圖。


萩原朔太郎 青猫 07

海岸通之圖。
























































































































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プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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