マルコ・ポーロ 『完訳 東方見聞録 1』 愛宕松男 訳注 (平凡社ライブラリー)

マルコ・ポーロ 
『完訳 東方見聞録 1』 
愛宕松男 訳注
 
平凡社ライブラリー 326/ま-9-1 

平凡社 
2000年2月15日 初版第1刷
476p
B6変型判(16.0cm) 並装 カバー
定価1,300円(税別)
装幀: 中垣信夫
カバー画: 1503年に刊行された『東方見聞録』のタイトルページ



「平凡社ライブラリー版 凡例」より:

「本書は、小社より東洋文庫一五八巻として一九七〇年三月に刊行されたものの第二七刷(一九九八年四月刊)を底本としたものである。」


「東洋文庫版 凡例」より:

「本書は、ルイギ・フォスコーロ・ベネデットの手になるイタリア語訳『マルコ・ポーロ旅行記』集成本を、アルド・リッチの英訳――Aldo Ricci: The Travels of Marco Polo, translated into English from the Text of L. F. Benedetto. London, 1931. について全訳したものである。」


本文中図版(モノクロ)。全二冊。


東方見聞録 1


カバー裏文:

「十三世紀、全アジアを支配下におくフビライ・
カーンの寵愛を受けて、マルコ・ポーロは
二十歳そこそこから十七年間、使者として
元朝諸方へ派遣され、各地を踏査する。
未曽有の繁栄を誇るシルクロードを採った
往路の様子から、現在のミャンマーあたりにまで
至る雲南への使節行、さらには元朝の
宮廷事情にまで及ぶ見聞記。」



目次:

平凡社ライブラリー版 凡例
東洋文庫版 凡例
中世ヨーロッパの度量衡及び貨幣の換算表

地図
マルコ・ポーロ元朝領域行程略図
モンゴル帝国・元朝並びに四カン国世系表

序章
 一 はしがき
 二 ニコロ氏とマテオ氏、コンスタンチノープルをたって世界探検の旅にのぼる
 三 ニコロ氏とマテオ氏、ソルダイアを去る
 四 両兄弟、砂漠を横断してブカラ市に着く
 五 両兄弟、カーン宮廷に赴く使節の慫慂(しょうよう)に応じる
 六 両兄弟、カーン宮廷に到着する
 七 カーンより両兄弟に対してキリスト教徒の事情を下問する
 八 カーンは両兄弟を使節としてローマ教皇のもとに派遣する
 九 両兄弟、カーンより権威の標識たる黄金牌子(はいし)を受ける
 一〇 両兄弟のアークル市到着
 一一 両兄弟、ヴェニスを去ってカーンのもとに帰還するに際し、ニコロの息子マルコを同伴する
 一二 両兄弟とマルコの一行、アークルをたつ
 一三 両兄弟、ローマ教皇のもとに赴く
 一四 両兄弟、マルコを伴ってカーンの都城たるケーメンフに至る
 一五 両兄弟とマルコの三名、カーン宮廷に召されて拝謁を賜う
 一六 マルコ、カーンの使節となって出使する
 一七 マルコ、使節行より帰還してカーンに復命する
 一八 ニコロ、マテオ、マルコの三氏、カーンに帰国の許可を請う
 一九 ニコロ、マテオ、マルコの三氏、カーンのもとを辞去する

第一章 西アジアから中央アジアを縦断して
 二〇 小アルメニアについて
 二一 トゥルコマニア地方について
 二二 大アルメニアについて
 二三 ジョルジア人とその国王、及び彼らについての事情
 二四 モスール王国について
 二五 大都市バウダックの陥落
 二六 バウダックに起きた山の大奇跡
 二七 キリスト教徒たち、カリフの言に驚愕する
 二八 司教は幻想の中で、靴屋の祈りが山を動かすであろうことを見る
 二九 キリスト教徒の祈りよく山を動かす
 三〇 由緒ある都市トーリスについて
 三一 聖バルサモ僧院について
 三二 広大な国ペルシア
 三三 神を称えようとしてやって来た三人の聖者
 三四 ペルシアの八王国について
 三五 都市ヤスディについて
 三六 ケルマン王国について
 三七 都市カマディについて
 三八 大傾斜地帯について
 三九 荒涼たる瘠せ地を行く
 四〇 由緒ある大都市コビナンについて
 四一 第二の砂漠を渡る
 四二 《山の老人》と配下の刺客たちについて
 四三 《山の老人》が刺客を養成し、彼らを心服せしめる方法
 四四 《山の老人》の討滅
 四五 都市サプルガンについて
 四六 由緒ある大都市バルクについて
 四七 タイカン地方、その地の山々は塩から成っている
 四八 バラシャンという広大な国
 四九 パシャイ地方
 五〇 ケシムール国について
 五一 ヴォカンという地域
 五二 パミュル地方
 五三 ベロールという地域

第二章 中国の西北辺境(新疆・甘粛・寧夏・内モンゴリア)を行く
 五四 カスカール王国
 五五 大都市サマルカン
 五六 ヤルカン地方
 五七 大国コータン
 五八 ペム地方
 五九 チャルチャン地方
 六〇 ロプ市
 六一 タングート大州
 六二 カムール国
 六三 イコグリスターン国
 六四 ギンギンタラス地方
 六五 スチュー地方
 六六 カンプチュー市
 六七 エチナ市
 六八 カラコロン市
 六九 タルタール人がプレスター・ジョンに反旗を翻した次第
 七〇 チンギス、初代タルタール人のカーンとなる
 七一 チンギス・カーン、部下を召集してプレスター・ジョンを攻撃する
 七二 プレスター・ジョン、軍を率いてチンギス・カーンを迎え撃つ
 七三 プレスター・ジョンとチンギス・カーンの大決戦
 七四 チンギス・カーンを継承する諸カーンについて
 七五 タルタール人の神及び彼らの掟
 七六 バルグ平原とその住民の諸習俗
 七七 広大なエルギヌール王国
 七八 エグリガイア国
 七九 広大なテンドゥク国
 八〇 シンダチュー市及びその他の諸地方
 八一 チャガンノール市
 八二 首都シャンドゥ市とカーンの壮麗な宮殿

第三章 フビライ・カーンの宮廷事情
 八三 今上皇帝クブライ・カーンその人について、又その宮廷行事、国内統治及び屡次(るじ)の外征について
 八四 カーンの叔父ナイアンの企てた反乱
 八五 カーンのナイアン親征
 八六 カーンと叔父ナイアンとの合戦
 八七 カーンはどのようにしてナイアンを死に処したか
 八八 カーンが十字架を弁護せる次第
 八九 カーンがキリスト教徒にならなかった理由
 九〇 合戦に武勲を立てた諸臣への恩賞
 九一 カーンの容貌と行状
 九二 カーンの諸皇子たち
 九三 カーンの宮廷について
 九四 カーンの後継者たるべき皇太子の宮殿
 九五 首都タイドゥ市
 九六 タイドゥ市におけるカタイ人の謀反
 九七 一万二千騎からなるカーンの禁衛軍
 九八 カーンの主催する種々の大饗宴
 九九 カーン生誕節の大祝宴
 一〇〇 カーンが挙行する元旦節の盛大な祝典
 一〇一 大饗宴に陪食を許される一万二千名の重臣たち、及びカーンより彼らに賜与(しよ)される宴服
 一〇二 カーンが国民に向かって、狩猟の獲物を献上するよう命令したこと
 一〇三 カーンの狩猟用に訓練された獅子とヒョウとヤマネコについて、更にまたワシについて
 一〇四 猟犬の管理に任ずる兄弟二人の飼育係
 一〇五 カーンが出猟して鳥獣を捕捉する実況
 一〇六 大都市カンバルック、その殷盛(いんせい)な人口と将来される多量の奢侈物資
 一〇七 カーンが国民に使用せしめている紙製の貨幣について
 一〇八 カーンの政務いっさいを総轄する二つの重臣議政会議
 一〇九 首都カンバルックを起点として国内各地に通ずる多数の公道
 一一〇 凶年並びに家畜の斃死(へいし)に際して行なわれるカーンの賑恤(しんじゅつ)
 一一一 カーンの命によって公道の沿路すべてに植えられた並み木
 一一二 カタイ人の飲用する酒について
 一一三 薪のように燃える一種の石について
 一一四 国民の救済に資せんがためにカーンが集積している莫大な貯蔵穀物について
 一一五 貧民に対するカーンの莫大な施与8しよ)
 一一六 カンバルックの占星師たち
 一一七 カタイ人の掟と慣習

第四章 雲南への使節行
 一一八 これより大カタイ地方の話にはいる。まず最初にプリサンギンについて
 一一九 大都市ジョンジュー
 一二〇 タイユァンフ王国
 一二一 タイユァンフ地方のさる古城の話
 一二二 プレスター・ジョンが《金王》を捕虜にした次第
 一二三 カラモラン大河
 一二四 大都市ケンジャンフ
 一二五 カタイとマンジの国境、特にクンクン地方について
 一二六 アクバルック・マンジ地方
 一二七 広大なシンドゥフ地方
 一二八 テベット地方
 一二九 続テベット地方
 一三〇 ガインドゥ地方
 一三一 大カラジャン地方
 一三二 続カラジャン地方
 一三三 大ザルダンダン地方
 一三四 カーンによるミエン王国・バンガラ王国の征服
 一三五 カーンの軍隊とミエン王との戦闘
 一三六 続ミエン王との戦闘
 一三七 大傾斜地帯
 一三八 ミエン市
 一三九 大バンガラ地方
 一四〇 大カウジグー地方
 一四一 アニウ地方
 一四二 トロマン地方
 一四三 チュージュー地方

解説 (愛宕松男)




◆本書より◆


「五六 ヤルカン地方」より:

「住民の大部分はその一方の足がとても大きく、これに対して片足が小さい。しかしそれでも結構うまく歩行する。更に又たいていの者が甲状腺の肥大で喉に瘤(こぶ)をこしらえている。いずれも飲料水のせいである。」


「六〇 ロプ市」より:

「夜間この砂漠を横断している際、たまたま眠り込んでしまったとか、あるいはほかの理由によって仲間から遅れたり取り残されたりして、なんとか一行に追い付こうとしているような時、多数の精霊が彼に向かって仲間のような声で話しかけて来たり、時には彼の名前を呼んだりする。すると旅人は往々これに惑わされてあらぬ方向に誘い込まれ、二度と姿を見せなくなってしまう。このようにして命を落としたり行方不明になった旅行者は決して少なくない。しかもこれら精霊たちの声は、なにも夜間のみとはかぎらないで、昼間でも聞こえてくるし、時によると種々な楽器の音、とりわけ太鼓の音を耳にするような場合もある。このために裁く横断の旅行者たちは精霊に惑わされないようにとの用心から、夜になるとどのウマの頸にも鈴を釣り下げる。」

「更に申し述べたいことは、これら偶像教徒が死ぬと、占星師がさっそく呼ばれ、死者の出生が何月の何日何時であったかが告げられる。占星師はこれを確かめると、(中略)魔術を行ない、それによって遺体の火葬日は何日でなければならないと告げる。その結果、一週間も死体を焼かないでおいたり、時には一ヵ月から半年間もそのままにしておく場合が往々にして生ずる。家人はこの間ずっと死体を家に停めておかねばならないが、彼らは魔術師からそうしてもよろしいと告げられるまでは、これを焼こうなどとは毛頭考えない。彼らの信ずるところによれば、故人の生まれた年月時を支配したその星の下でか、さもなければせめてそれに逆らわない星の下においてでなければ、遺体はその家から運び出すことはできないと言う。もしそうしなければ、死者がさまざまな禍をその家に誘致すると信じ込んでおり、それだからこそ悪魔のためにしばしば人々が家の中で殺されたり傷つけられたりすることが起こるが、それらの原因はまさしく死者が禍を致しているのだと解して疑わないのである。さて所定の日まで死体を焼かないまま家に横たえておくには、まず一スパン幅の板を樹脂や漆喰で密着して棺を造り、棺の表面に美々しく画を描く。屋内に住む人々に死臭を感ぜしめない用心から、特に樟脳そのほかの香料を填(つ)めた衣服をしつらえて死体をすっかり巻き込み、これを棺に収める。それから毎日この死体が家に安置されている間を通じて、遺族の者たちはまるで生きている人間に対するがごとく、飲食物を並べた膳を死者のために調(ととの)えて棺前に供え、死者が食事するに必要なだけの間、これを供えたままにしておく。それというのも彼らの信念では、死者の魂が実際にこの食物を摂るのだというのである。安置された死体はずっとこんなふうに取り扱われた末、いよいよ所定の日に運び出して火葬に付されるのである。ところで偶像教徒のこういった習慣の中で、もう一つ言い残していることは、これら占星師がしばしば家人に対して、ある種の星だとか感応力が逆の方向に当たっているからという理由で、死体を玄関から出してはいけないと告げることである。すると家人たちはそれに従って別の出口から死体を運び出したり、時にはわざわざ壁を毀してその穴から戸外に持ち出したりすらするのである。」



「七四 チンギス・カーンを継承する諸カーンについて」より:

「チンギス・カーンの血統を引く大王たちは、すべてアルタイという大きな山に埋葬されることになっている。したがってカーンたる者は、たとえこの山から百日行程の遠距離で没するようなことがあっても、遺体は必ずここまで運ばれて埋葬されるわけである。それに付随してもう一つ奇異な風習を紹介しよう。それは、遠隔の土地で没したこれらカーンの遺体がこの山まで運ばれてくる際、たとえばそれが四十日前後もかかる長い期間だったとしても、その途上で行きあう人々は
 「あの世に行って御主君にお仕え申せ」
と言われてだれ彼の容赦もなくすべて、遺体を護送する従者の手に斬殺されることである。これはつまり、かくして斬殺された人々はきっと冥土でその主君に扈従(こじゅう)するに違いないとタルタール人が信じているからなのである。」



「七五 タルタール人の神及び彼らの掟」より:

「最後に一つ、とても奇妙な風習で今までに述べ漏らしていた点を追記してみよう。ほかでもないそれは、一方が息子を他方が娘を、それぞれ幼い年頃かもしくは結婚するまでの年配で亡くした二人の親が、死亡した息子と娘を結婚せしめて両家族が姻戚関係を結ぶことである。この場合、彼らは実際そのままに死んだ娘を死んだ息子の花嫁として与え、結婚契約書を作成する。しかる後、彼らはこの契約書を焼き捨てるのだが、その際、
 「空に立ち昇る煙はきっとあの世の子供たちのもとに届くから、それで両人は結婚の事実を知って互いに夫婦であることを自覚するのだ」
と言うのである。次いで彼らは盛大な結婚式と披露宴を催し、御馳走の一部をここかしこに散布するが、これはかくすることによって御馳走があの世の子供たちに届くと信じてのことである。彼らはまた次いで奴僕の格好をした人間・ウマ・衣類・貨幣そのほかさまざまな物品を紙に描き、しかる後これを焚焼(ふんしょう)する。これもまた彼らが描いて焚焼した諸物が、すべてあの世の子供たちの所有物になるとの信念からである。かかる手段を全部済ますと、彼らは互いに姻戚になったと信じ、あたかも息子・娘が生きているかのごとくこの姻戚関係を尊重する。」



「七九 広大なテンドゥク国」より:

「この地方には瑠璃色の顔料、すなわち群青(ぐんじょう)の原料となる石を産するが、質といい量といいすばらしいものである。ラクダの毛で織った色さまざまな良質の駝毛布も又この地の特産をなす。」


「八一 チャガンノール市」より:

「この地には五種類のツルが棲息している。第一はカラスのように全身が黒くて大型のもの。第二は全身が真っ白で最も大柄のもの。この種は翼がとても美しく、両翼一面にクジャクに見られるような円環の斑紋が黄金色に輝き、頭は赤と黒、頸は黒と白とで彩られている。第三はヨーロッパにもいるのと同類のもの。第四は長く美しい垂毛を持ち耳のあたりが黒色を呈している小型のもの。第五は全身灰色で、赤に黒を配してとても格好のいい頭をしたごく大型のものである。
 この城市の近郊に渓谷があるが、カーンはここに、われわれがオオシャコと呼んでいるのに相当するウズラの大群を飼養している。渓谷をはさむ両側の丘陵には、かねてカーンがヒエ・アワそのほかこの鳥が嗜好する草を播種せしめ、摘み取ることを厳禁しているので、夏期にはそれが繁茂してウズラの餌は十分となるし、冬ともなればアワをこれに投げ与えて餌(えば)せしめている。ウズラは平素からこのように飼い馴らされているから、アワがまき与えられ係の者が口笛を吹くと、どこからでもすぐ集まってくる。更にカーンはウズラたちの夜の塒(ねぐら)として多数の小屋を設け、多数の係員を任命して世話に当たらしめている。したがってカーンはここにやって来さえすれば、いつでも欲しいだけのウズラが手にはいるわけである。しかし冬になってウズラがよく肥える候になると、酷寒を避けてカーンもこの地に逗留しないが、その際は大量のウズラをラクダに積載し、至る所彼の赴く先々に持参するのである。」



「八二 首都シャンドゥ市とカーンの壮麗な宮殿」より:

「クブライ・カーンは城内に大理石をも使用した石造の一大宮殿を営造したが、数ある広間や部屋はすべて金箔を張り鳥獣細工を嵌め込み各種の花卉(かき)草木を描いて装飾されている。全く華麗を窮め善美を尽くした輪奐(りんかん)である。」

「この種の不思議を行なう賢人たちはチベットとかケスムールとか称せられているが、これはともに偶像教を奉ずる二種族の名前である。彼らの妖術・魔法といったら、それこそ世界のどの民族にもひけをとらない。彼らの行なうところは要するに悪魔の術を使っているのだが、しかし彼らは決してそうは認めず、もっぱら神の助力と自己の神聖さによって演ぜられるところだと一般に信じこませている。彼らは体面や外聞にはいっさい無頓着で、薄汚れ垢じみた身なりをして徘徊している。顔は垢にまみれ頭髪は洗いもしなければ梳(けず)ることもないまま、全く見苦しい風体で歩き回っているのである。更にまた彼らにはこんな風習さえもある。すなわち死罪を宣告され有司の手で処刑された者があれば、その死体を料理して食ってしまうのである。ただし天寿を全うして死んだ人間ならば、食らうことはしないのである。
 上記のような各種の妖術に長(た)けた連中をバクシと称するが、彼らはまた次に述べるような不思議をも演ずるのである。それはカーンが正殿に出御して宴席に臨まれる時のことであるが、正殿の中央にはブドウ酒・乳そのほかの飲み物を満々と満たした杯が並べられ、そこから少なくとも十ペースの距離に高さ八キュービットもあるカーンのテーブルがすえつけられている。バクシと称する上記の魔術師がここでその妖術・呪文を行なうと、飲み物を満たした杯はひとりでに床を離れて浮き上がり、だれも手を触れないままにカーンの御前に至らされる。次いでカーンがこれを飲み干すと杯は再び元の場所にひとりでに戻るのである。このことは一万人からの人々の眼前で行なわれるものであって、一点の嘘もない確かな事実なのである。」




こちらもご参照下さい:

マルコ・ポーロ 『完訳 東方見聞録 2』 愛宕松男 訳注 (平凡社ライブラリー)
玄奘 『大唐西域記』 水谷真成 訳 (中国古典文学大系)














































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