『坂口安吾全集 12』 (ちくま文庫)

『坂口安吾全集 12』
明治開化 安吾捕物帖 (上)
ちくま文庫 さ 4-12

筑摩書房
1990年8月28日 第1刷発行
488p 「編集付記」2p
文庫判 並装 カバー
定価930円(本体903円)
装幀: 安野光雅
カバーデザイン: 横尾忠則



本書「解題」より:

「第十二巻には、「明治開化 安吾捕物帖 (上)」として坂口安吾が昭和二十五年(一九五〇)十月から昭和二十六年(一九五一)九月にかけて発表した読み切り連作小説『明治開化 安吾捕物帖』第一話から第十一話までを発表年代順に収めた。」


新字・新かな。


坂口安吾全集12 01


目次:

明治開化 安吾捕物帖 (上)
 読者への口上
 舞踏会殺人事件
 密室大犯罪
 魔教の怪
 ああ無情
 万引一家
 血を見る真珠
 石の下
 時計館の秘密
 覆面屋敷
 冷笑鬼
 稲妻は見たり

解説 (加藤秀俊)
解題 (関井光男)



坂口安吾全集12 02



◆本書より◆


「時計館の秘密」より:

「「オレのような余計な邪魔ものもいつ殺されるかも知れたものではない」
 と、彼は怖れにふるえたが、できるだけ邪魔にならないように暮す以外に分別はなさそうだった。」

「「人間は誰でも人殺しぐらいはやりかねませんが、生理的にやや縁遠い人物はいるものですよ。梶原さんは生来の小心臆病者、力にも自信がなく、生理的にとても人殺しのできない人ですよ。時にカッとして女の一人ぐらいは締め殺しても、その次の部屋でまた一人殺し、その次の部屋でまた一人殺すという勇気は持続しませんよ。こう苦労して人を殺すぐらいなら、いっそ自分が死にたいと、二人目ぐらいに気を失いかけてフラフラ逃げだすような人ですよ」」

「「そうする以外に手がなかったのです。あの男は、自分の欲するように身の出来事を処理する決断がない人なのです。半生めぐまれたことのないあの男に、はじめて訪れた幸福でしたよ。老先みじかい私が、あの男のたった一人の幸福のためにいくらか手荒なことをしてやった友情を分っていただけば満足です。」」










































































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ひとでなしの猫

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ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

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