『現代俳句の世界 13 永田耕衣・秋元不死男・平畑静塔』 (朝日文庫)

「ねたきりのわがつかみたし銀河の尾」 
(秋元不死男)


『現代俳句の世界 13 
永田耕衣 
秋元不死男 
平畑静塔』
 
朝日文庫 げ 1-3 

朝日新聞社
昭和60年1月20日 第1刷発行
390p
文庫判 並装 カバー
定価580円
表紙・扉: 伊藤鑛治
カバー装丁: 熊谷博人
カバー装画: 宇佐美圭司



本書「文字づかいについて」より:

「作品の文字づかいは、漢字は原則として常用漢字を使用(とくに作者、選者の希望がある作品については旧漢字を使用)、かなづかいは、原作品どおりとしました。また、とくに難読と思われる漢字にはルビを追加しました。」


当時すでに故人だった不死男集(鷹羽狩行選)以外は自選です。
図版(著者写真3点、書影18点)。


永田耕衣 秋元不死男 平畑静塔 01


目次:

永田耕衣集
 序文「耕衣粗描」 (吉岡実)
 加古・傲霜
 與奪鈔
 驢鳴集
 吹毛集
 惡靈
 闌位
 冷位
 殺佛
 殺祖
 田荷軒雑感 (永田耕衣)

秋元不死男集
 序文「哄笑する人びと」 (中井英夫)
 街
 瘤
 万座
 甘露集
 補遺
 選句あとがき (鷹羽狩行)

平畑静塔集
 序文「俳句の小宇宙」 (白井健三郎)
 月下の俘虜
 旅鶴
 栃木集
 壺國
 漁歌
 句による略年譜――あとがきにかえて (平畑静塔)

永田耕衣 略年譜 (構成: 齋藤愼爾)
秋元不死男 略年譜 (構成: 齋藤愼爾)
解説 (三橋敏雄)



永田耕衣 秋元不死男 平畑静塔 02



◆本書より◆


「永田耕衣集」より:

「髪暑く下手な字を書くこころばえ」 (加古・傲霜)

「休みの日晝まで霜を見てゐたり」 (加古・傲霜)

「我が降ると言へば降り出す秋の雨」 (與奪鈔)

「夢の世に葱を作りて寂しさよ」 (驢鳴集)

「天心にして脇見せり春の雁」 (吹毛集)

「夜なれば椿の霊を真似歩く」 (惡靈)

「淫乱や僧形となる魚のむれ」 (闌位)

「さよならをいつまで露の頭蓋骨」 (闌位)

「てのひらというばけものや天の川」 (闌位)

「野渡りや殺佛殺祖秋茄子」 (冷位)

「自転して魂や分け入る夏蓬」 (冷位)

「晩年や触りに戻る蓬の木」 (冷位)

「出歩けば即刻夢や秋の暮」 (冷位)

「たつぷりと皆遠く在り夏の暮」 (殺佛)

「秋雨や好きで混じつて匙が降る」 (殺佛)

「雨蛙めんどうくさき余生かな」 (殺祖)



「秋元不死男集」より:

「厨房に貝があるくよ雛祭」 (街)

「幕のひま奇術をとめが海にゐる」 (街)

「永久(とは)にある五月よ部屋へ這ひ入る蔦」 (瘤)

「どくだみに降る雨のみを近く見る」 (瘤)

「コントラバス嚢にかくれ枯野行く」 (万座)

「ある家で猫に慕はれ寒明くる」 (万座)

「怠けては墓場をあるく韮の花」 (万座)

「何買ひに軽い狂者が冬田越す」 (万座)

「たなごころ繭を妃と思ひけり」 (甘露集)

「ねたきりのわがつかみたし銀河の尾」 (甘露集)



「平畑静塔集」より:

「蛇などを身にひきゐては野(や)に在らむ」 (旅鶴)

「うす繭の中ささやきを返しくる」 (栃木集)





こちらもご参照ください:

永田耕衣 『山林的人間』


























































































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ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

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難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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