アンナリータ・パオリエーリ 『パオロ・ウッチェロ、ドメニコ・ヴェネツィアーノ、アンドレア・デル・カスターニョ』 諸川春樹・片桐頼継 訳 (イタリア・ルネサンスの巨匠たち)

アンナリータ・パオリエーリ 
『パオロ・ウッチェロ 
ドメニコ・ヴェネツィアーノ 
アンドレア・デル・カスターニョ』 
諸川春樹・片桐頼継 訳

イタリア・ルネサンスの巨匠たち 11 素描研究と色彩への関心

東京書籍
1995年2月24日 第1版第1刷発行
80p
28×21cm 並装 カバー
定価2,000円(本体1,942円)



Annarita Paolieri: PAOLO UCCELLO, DOMENICO VENEZIANO, ANDREA DEL CASTAGNO, 1991 (I grandi maestri dell'arte)
図版110点。


ウッチェロほか 01


カバーそで文:

「パオロ・ウッチェロ(フィレンツェ1397―1475年)
ドメニコ・ヴェネツィアーノ(ヴェネツィア1410―フィレンツェ61年)
アンドレア・デル・カスターニョ(カスターニョ村、ムジェッロ1419頃―フィレンツェ57年)
パオ・ウッチェロ、ドメニコ・ヴェネツィアーノ、そしてアンドレア・デル・カスターニョは、イタリア美術がもっとも躍動した時代のひとつを担った画家たちである。彼らはルネサンス美術胎動期の偉大なる成果を独自に解釈し、展開させていった。パオロ・ウッチェロの人を魅了させる強烈な個性、ドメニコ・ヴェネツィアーノの光溢れる色彩、そしてアンドレア・デル・カスターニョの人物像における堅牢な造形と精神の活力。この3人の画家の作品を分析することによって、異彩を放ちながらもルネサンス美術のもっとも正統的ないくつかの源流が交錯している豊かな美の世界が浮かび上がってくる。」



目次:

パオロ・ウッチェロ
ドメニコ・ヴェネツィアーノ
アンドレア・デル・カスターニョ

邦語文献
主要文献




◆本書より◆


「序」より:

「アンドレア・デル・カスターニョとドメニコ・ヴェネツィアーノとをいっしょにする、このすでに慣習化された語り口は、カスターニョのいくつかの作品に確認できるように、ヴェネツィアーノがカスターニョに与えた影響力を考えれば、もっともかもしれない。しかし、後には、逆に、カスターニョの方が年配のヴェネツィアーノに明確な影響を及ぼすことになる。この2人の画家は、パオロ・ウッチェロの複雑で独創的な作品を興味深く眺めていた。」


「パオロ・ウッチェロ」より:

「パオロ・ディ・ドーノ、通称パオロ・ウッチェロは、たしかに15世紀(クワトロチェント)フィレンツェにおけるもっとも魅力的で複雑な人物のひとりである。
 ヴァザーリは、ウッチェロが「絵画における遠近法の適用を完成させた」と賛美しながらも、遠近法のような「付随的なもの」の研究に身を捧げ、あげくにそのすぐれた素描の能力を衰えさせてしまった、と彼を非難した。実際、ウッチェロのこの伝記作者はつぎのように記している。「もしパオロ・ウッチェロが、遠近法と取り組んで浪費してしまったのと同じ時間を人物や動物の描写に費やしていたならば、彼はジョット以後今日にいたるまで、絵画芸術が生んだもっとも愛らしく、また想像力あふれる天才になったかもしれない」と。このような一方的な見方は、(中略)数世紀のあいだ支配的であった。」



ウッチェロほか 02


パオロ・ウッチェロ「冒涜された聖餅の奇蹟」(ウルビーノ、国立マルケ美術館)より:
「聖餅の焼却と出血」
「聖餅の再奉献のための行進」
「ユダヤの商人と家族の火刑」
「2人の天使と2人の悪魔による処刑された女の争奪」


ウッチェロほか 03


ドメニコ・ヴェネツィアーノ「聖母子」(ワシントン、ナショナル・ギャラリー)。


ウッチェロほか 04


アンドレア・デル・カスターニョ「最後の晩餐(部分)」(フィレンツェ、サンタポローニア修道院食堂)。


ウッチェロほか 07


同「王妃エステル」(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)。


ウッチェロほか 06


同「クマエの巫女」「王妃トミリ」(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)。


ウッチェロほか 05


同「聖三位一体、聖ヒエロニムスと2人の聖人」(フィレンツェ、サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂)。




こちらもご参照ください:

『マルセル・シュオッブ全集』
『澁澤龍彦全集 18』
Catherine Whistler 『Paolo Uccello's The Hunt In The Forest』


ウッチェロほか 08















関連記事
スポンサーサイト
プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
リンク
フリーエリア
netakiri nekotaroの最近読んだ本