ジョン・ポープ=ヘネシー 『フラ・アンジェリコ』 喜多村明里 訳 (イタリア・ルネサンスの巨匠たち)

ジョン・ポープ=ヘネシー 
『フラ・アンジェリコ』 
喜多村明里 訳
 
イタリア・ルネサンスの巨匠たち 10 素描研究と色彩への関心

東京書籍
1995年2月24日 第1版第1刷発行
80p
28×21cm 並装 カバー
定価2,000円(本体1,942円)



John Pope-Hennessy: FRA ANGELICO, 1981 (I grandi maestri dell'arte)
図版81点。


フラアンジェリコ 01


カバーそで文:

「フラ・アンジェリコ(ヴィッキオ、フィレンツェ1395/1400頃―ローマ1455年)
別名ベアト・アンジェリコ。ドメニコ会修道士。1410年代後半、ロレンツォ・モナコに代表されるフィレンツェの中世末期様式を出発点とするが、1420年代後半にはマザッチョによる絵画革新を感知して、線遠近法と陰影による量体の浮き彫り表現を摂取。空間を満たす光と色彩の効果を追求するに至る。1430年代末以降、フィリッポ・リッピと並びフィレンツェを代表する画家に数えられ、サン・マルコ修道院フレスコ画装飾によって名高い。澄んだ輝きに満ちた色彩と静穏な主題表現により、真摯な信仰感情と清新な初期ルネサンスの息吹を伝える作品は、「アンジェリコ(天使の如き)」と讃えられ、人々を魅了してやまない。」



目次:

フラ・アンジェリコの生涯
初期作品 1418―32年
板絵およびフレスコ画 1432―38年
サン・マルコ修道院のフレスコ画
板絵 1438―45年
ローマ 1445―49年
後期作品 1450―55年

主要文献




◆本書より◆


「フラ・アンジェリコの生涯」より:

「今日、フラ・アンジェリコとして知られ、同時代人にはフラ・ジョヴァンニ・ダ・フィエーゾレという名で知られていた芸術家は、フィレンツェの北東、ヴィッキオ近郊のムジェッロで(中略)生まれた。」
「修道士ジョヴァンニは」とヴァザーリは記している、「素朴で品性きわめて清純であり……非常にやさしく節度ある性格で、純潔な生活を送っていたために、俗世の雑念に惑わされることがなかった。自分のような仕事に従事するもには、静かな憂いのない生活を送るべきだ、キリストにまつわる話を描くなら、いつもキリストの近くにいなくてはならない、とくり返し言っていた(中略)。噂では、フラ・ジョヴァンニは絵筆をとる前にまず、必ずお祈りをしたという。」」



フラアンジェリコ 06


「最後の審判(部分) 堕獄者たち」(フィレンツェ、サン・マルコ美術館)。


「構図は印象的であるが、《最後の審判》パネルがどのていどフラ・アンジェリコによって手がけられたものであるかは議論の的となっている。」


フラアンジェリコ 02


「受胎告知(部分) 楽園追放」および「受胎告知(プレデッラの部分) 聖母マリアのエリザベツ訪問」(コルトーナ、司教区美術館)。


フラアンジェリコ 03


「嘲弄されるキリスト」(フィレンツェ、サン・マルコ美術館)。


「〈嘲弄されるキリスト〉においては、(中略)中央に正面向きの坐像を配し、長方形の垂れ幕を背景として示す。この背景の垂れ幕の上にはキリストの苦悩の象徴が描かれている。象徴的な図像の使用は、その前例を14世紀(トレチェント)に見ることができるが、これらのフレスコ画では、暴力的行為の描写や物語に対する強い興味が喚起されるのを避けようとする意図による。(中略)前景の低い壇上に腰をおろしているのは聖母マリアと聖ドミニクスの瞑想にふける姿である。」


フラアンジェリコ 04


「サン・マルコ祭壇画(プレデッラの部分) 聖コスマスと聖ダミアヌスの斬首」(パリ、ルーヴル美術館)。


フラアンジェリコ 05


「サン・マルコ祭壇画(プレデッラの部分) 助祭ユスティニアヌスの夢」(フィレンツェ、サン・マルコ美術館)。




フラアンジェリコ 07















































































































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ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

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難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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