グリヨ・ド・ジヴリ 『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館』 林瑞枝 訳

グリヨ・ド・ジヴリ 
『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館』 
林瑞枝 訳


法政大学出版局
1986年12月20日 初版第1刷発行
1990年8月25日 第3刷
482p 図版目次16p 
口絵(カラー)12p
A5判 丸背紙装上製本 カバー
定価4,635円(本体4,500円)


本書「訳者あとがき」より:

「この本は、Grillot de Givry. 《Le Musée des Sorciers, Mages et Alchimistes》. Paris Librairie de France, 1929 の翻訳である。」


本文中図版(モノクロ)367点、口絵カラー図版10点。


ジヴリ 妖術師 秘術師 錬金術師の博物館 01


カバーそで文:

「グリヨ・ド・ジヴリ
1874年、由緒ある名家に生まれる。パリの修道会、イエズス会で学び、コレージュ・ロランではマラルメに英語を学んだ。その後、エコール・ヨーロペエンヌでフランス語の教授となり、英語・スペイン語・数学も教えた。またジヴリはすぐれたピアニスト、オルガニストとして演奏活動にたずさわり、宗教音楽家として編曲も手がけた。早くから隠秘学の世界に惹かれながらも常に篤いカトリックであり、真摯な学究者としてすぐれた著書・訳書を著している。ジヴリは本書が出版された1929年1月31日の翌月16日、55歳で突然この世を去った。著書として、論文集『隠秘学選集』、聖人学の研究『ルールド』、ほか。訳書は『賢者の石に着いて』(トマス・アクイナス)、『三基本物質について』(パラケルスス)、など多くの古典語からの名訳をのこしている。」



目次:

翻訳の周辺 (平田寛)


第一部 妖術師
 1 光の世界に対立する闇の世界
 2 闇の世界の宗儀の表現
 3 信仰生活における悪魔の出現
 4 妖術師、悪魔の協会の司祭
 5 悪魔の夜宴への準備
 6 悪魔の夜宴
 7 悪魔の呼寄せ
 8 妖術師の書物
 9 悪魔との契約
 10 昔の著述家による悪魔の具体像
 11 悪魔に押しかけられた人々
 12 悪魔憑き
 13 降霊術、死者の呼寄せ
 14 呪縛
 15 媚薬と呪殺
 16 妖術師の処罰

第二部 秘術師
 1 ユダヤ人のカバリストとキリスト教徒のカバリスト
 2 大宇宙における占星術
 3 小宇宙における占星術
 4 観額術、額のしわの科学
 5 人相術
 6 手相術
 7 カード占い、タロット
 8 占い術のいろいろ
 9 棒占い、すなわち占い棒を使う術
 10 眠りと透視の神秘
 11 不可視の力の治癒力
 12 護符

第三部 錬金術師
 1 秘密の教義
 2 錬金術の物質と作業の諸操作
 3 錬金術師の実験室と吹き屋の実験室

訳者あとがき
図版目次



ジヴリ 妖術師 秘術師 錬金術師の博物館 02



◆本書より◆


「光の世界に対立する闇の世界」より:

「悪の起源の問題は、マニ、聖アウグスティヌス、スピノザ、パスカル、ライプニッツたちの頭脳にもつきまとって離れなかったが、彼らとて満足のいく解答を与えることのでいないものであった。それをペルシャ人は、たしかに神秘的人物ゾロアスター以前に、古代教義の中で大胆に解決していた。たじろぐことなく、肯定的なものと否定的なものとの恐るべき拮抗関係を説き、善と悪を相等しく、相対立し、永久に共存する二要素とみなした。世界はその容赦のない均衡の法のもとに釣り合いを保っているのである。


「小宇宙における占星術」より:

「宇宙を統べる隠秘的法則の研究にたずさわる哲学者すべてに共通する特徴の一つは、人間を、大世界すなわち宇宙に類似の小世界である、とみる教義である。この哲学者たちは秘教的象徴主義によってその宇宙の法を説明するが、それはカバラに触発された著作にも、ギリシャの大方の書物にも見られるものである。「小宇宙」と「大宇宙」の理論はあらゆる民族の秘教や神秘的教えにも見出される。錬金術の非常に古い原典『エメラルド板』は、《高きにあるものは低きにあるもののごとし》という。隠秘論的教義のしみこんだあらゆる哲学者の著作はこの原理の長い注釈に他ならない。人間が大世界の縮図であり、両者がともに同じ機械的、物理的、生理的法則に従うならば、唯一のそして同一の研究をするだけで、容易に一方により他方を知ることができる。人間を知る者は宇宙を知り、逆に宇宙を知る者は人間を知るのである。
 こうした類比、対称、並行の理論が総合を志向する悟性にとってどれほど魅力的であったかは推察に難くない。(中略)人々は、占星術上の与件のすべてが人間のうちにそのままの対応を持つと信じ、人体の中に惑星の全体系を住まわせるまことに魅力的な機会を逃さなかった。
 占星術において最も重要であるのが、強力な二系列のしるし、七惑星と黄道一二宮である。それは、原初の人間が読むことを学んだ自然という偉大な書物のアルファベットそのものなのであった。」



ジヴリ 妖術師 秘術師 錬金術師の博物館 04






















































































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