『ラファエル前派とその時代展』 (1985年)

『ラファエル前派と
その時代展』

The Pre-Raphaelites and their Times

監修: 河村錠一郎
翻訳・執筆: 河村錠一郎・藤田啓子
編集・発行: 東京新聞
制作:  術出版デザインセンター
1985年 
165p 
27×24cm 並装

 
1985年1月26日―2月24日
伊勢丹美術館 

1985年3月5日―3月24日
浜松市美術館 

1985年3月28日―4月14日
愛知県美術館 

1985年5月1日―5月13日
大丸ミュージアム(大阪・梅田) 

1985年5月25日―6月23日
山梨県立美術館
 
 
 
本書「あいさつ」より:

「本展は、ラファエル前派と同時代のヴィクトリア朝絵画を併せ70余点を比較展示することによって、ラファエル前派の全貌と今日的な意義を明らかにするわが国初の本格的展覧会です。」


本書「序文」より:

「この展覧会は、ラファエル前派の運動を広く概観しようというものである。」
「出品されるのは、ラファエル前派、その追随者や周辺の画家たち、ないしは同時代の人々の作品に限定されており、ヴィクトリア朝およびエドワード朝美術を、その展開の軌跡に沿ってたどり得る陳列となるに違いない。」



出品作図版(カラー)79点(うち部分拡大図7点)、「ラファエル前派関連写真」11点、年表に参考図版(モノクロ)41点。


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内容:

あいさつ (主催者)
Foreword (The Organizers)
メッセージ (ブリティッシュ・カウンシル代表 J・A・バーネット)
Message (J.A. Barnett)

序文「ラファエル前派とその時代」 (ジョン・クリスチャン/阿部信雄 訳)
Introduction "The Pre-Raphaelites and their Times" (John Christian)

カタログ (ジョン・クリスチャン/河村錠一郎・藤田啓子 訳)
 ラファエル前派 The Pre-Raphaelites
  ウィリアム・ダイス William Dyce 1806-1864
   1 ベマートンのジョージ・ハーバート George Herbert at Bemerton
  フォード・マドックス・ブラウン Ford madox Brown 1821-1893
   2 最初の英訳聖書 The First Translation of the Bible into English
  ウィリアム・ホルマン・ハント William Holman Hunt 1827-1896
   3 聖アグネスの宵祭 The Eve of St. Agnes
   4 甘美なる無為 Il Dolce Far Niente
  ジョン・エヴァレット・ミレー John Everett Milais 1829-1896
   5 樵夫の娘 The Woodman's Daughter
   6 花嫁の付き添い The Bridesmaid
   7 地主へのお使い For the Squire
  ウォルター・ハウエル・デヴァレル Walter Howell Deverell 1827-1854
   8 十二夜 Twelfth Night
  ジョン・ウィリアム・インチボルド John William Inchbold 1830-1888
   9 ボールトン僧院 Bolton Abbey
  ウィリアム・シェイクスピア・バートン William Shakespeare Burton 1824-1916
   10 負傷した王党派 A Wounded Cavalier
  ジェイムズ・コリンソン James Collinson 1825-1881
   11 貸間あり To Let
  アーサー・ヒューズ Arthur Hughes 1832-1915
   12 就寝の祈り Bed Time
   13 誕生日のピクニック A Birthday Picnic
  ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ Dante Gabriel Rossetti 1828-1882
   14 ヴェヌス・ヴェルティコルディア(魔性のヴィーナス) Venus Verticordia
   15 マリアーナ Mariana
   16 ブルーナ・ブルネレスキ Bruna Brunelleschi
   17 牧場の集い The Bower Meadow
   18 ジャンヌ・ダルク Joan of Arc
  ヘンリー・ウォリス Henry Wallis 1830-1916
   19 タイモンとフレイヴィアス Timon and Flavius
  ジェイムズ・アーチャー James Archer 1823-1904
   20 ロバート・バーンズとハイランドのメアリの婚約 The Betrothal of Robert Burns and Highland Mary
  フレデリック・サンズ Frederick Sandys 1829-1904
   21 マリオン・チネリの肖像 Portrait of Marion Chinnery
   22 不思議の時: ガートルード・サンズの肖像 'Wondertime': A Portrait of Gertrude Sandys
  ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダー Benjamin Williams Leader 1831-1923
   23 教会の境内(ベタシーコイード村) The Churchyard, Bettws-y-Coed
  ジョン・アトキンソン・グリムショー John Atkinson Grimshaw 1836-1893
   24 シャーロットの乙女 The Lady of Shalott
   25 港のかがり火 The Harbour Flare
  エドワード・バーン=ジョーンズ Edward Burne-Jones 1833-1898
   26 チョーサーの善女の夢 Chaucer's Dream of Good Women
   27 フィデス(信頼) Fides
   28 眠り姫 The Sleeping Princess
   29 オーロラ(曙の女神) Aurora
  ジョン・メリッシュ・ストラドウィック John Melhuish Strudwick 1849-1937
   30 イザベラとバジルの鉢 Isabella and the Pot of Basil
   31 夏のひととき Summer Hours
  マリー・スティルマン Marie Stillman 1842-1927
   32 魔法をかけられた庭 The Enchanted Garden
  イーヴリン・デ・モーガン Evelyn De Morgan 1855-1919
   33 フローラ Flora
  フランク・ディクシー Frank Dicksee 1853-1928
   34 騎士道 Chivalry
  ジョン・バイアム・ショー John Byam Shaw 1872-1919
   35 祝福されし乙女 The Blessed Damozel
   36 ハートの女王 Queen of Hearts
  フランク・カダガン・クーパー Frank Cadogan Cowper 1877-1958
   37 ラプンツェル Rapunzel
 古典派 Classical Painters
  ジョージ・フレデリック・ワッツ George Frederick Watts 1817-1904
   38 愛と死 Love and Death
  ヴァレンタイン・キャメロン・プリンセプ Valentine Cameron Prinsep 1838-1904
   39 リドの祭日 La Festa di Lido
  フレデリック・レイトン Frederic Leighton 1830-1896
   40 お手玉遊び The Knucklebone Player
   41 音楽のおけいこ The Music Lesson
  エドワード・ジョン・ポインター Edward John Poynter 1836-1919
   42 エジプトのイスラエル人Israel in Egypt
   43 放蕩息子の帰還 The Prodical's Return
  ロレンス・アルマ=タデマ Lawrence Alma-Tadema 1836-1912
   44 春の祭典 Spring Festival
  ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス John William Waterhouse 1849-1917
   45 マリアムネ Mariamne
   46 嫉妬に燃えるキルケ Circe Invidiosa
   47 オフィーリア Ophelia
   48 ペネロペと求婚者たち Penelope and her Suitors
  ジョン・ウィリアム・ゴッドワード John William Godward 1861-1922
   49 婚約者 The Betrothed
 審美派 Aesthetic Painters
  ジェイムズ・アボット・マクニール・ホイッスラー James Abbott McNeill Whistler 1834-1903
   50 エミー・ブランドン・トーマス嬢の肖像 Portrait of Miss Amy Brandon Thomas
  アルバート・ムーア Albert Moore 1841-1893
   51 アザレア Azaleas
   52 花の道 A Flower Walk
   53 黄色いマーガレット Yellow Marguerites
   54 真夏 Midsummer
  トマス・アームストロング Thomas Armstrong 1832-1911
   55 収穫期 Hay-Time
   56 カラの花を持つ婦人 Woman with Calla Lilies
  ジョージ・ダンロップ・レズリー George Dunlop Leslie 1835-1921
   57 五時のお茶 Five O'Clock
   58 ひまわりを持つ少女 Sun and Moon Flowers
  ウォルター・クレイン Walter Crane 1845-1915
   59 ローエングリン Lohengrin
  チャールズ・ヘイゼルウッド・シャノン Charles Hazelwood Shannon 1863-1937
   60 ローズとブランチ Rose and Blanche
  ジョン・シンガー・サージェント John Singer Sargent 1856-1925
   61 ムーア人の家の中庭 A Moorish Courtyard
  ウォルター・オズボーン Walter Osborne 1859-1903
   62 ある十月の朝 An October Morning
  チャールズ・コンダー Charles Conder 1868-1909
   63 デヌモンの花どき Blossom at Dennemont
 風俗画家その他 Genre Painters and others
  ジョン・リネル John Linnell 1792-1882
   64 ユリシーズの帰還 The Return of Ulysses
  リチャード・ダッド Richard Dadd 1817-1886
   65 妖精のすみか The Haunt of the Fairies
  ウィリアム・パウエル・フリス William Powell Frith 1819-1909
   66 どのような運命になろうと末長く 'For Better, for Worse'
  ウィリアム・マクタガート William McTaggart 1835-1910
   67 少年漁夫 The Fisherboy
  フランク・ホール Frank Holl 1845-1888
   68 主が与え、主が取られたのだ。主の御名は誉むべきかな The Lord Gave, and the Lord hath Taken Away; Blessed be the Name of the Lord
  フーバート・フォン・ハーコマー Hubert von Herkomer 1849-1914
   69 初めての子 The First-Born
  ジェシカ・ヘイラー Jessica Hayllar 1858-1940
   70 式まぢか A Coming Event
  イーディス・ヘイラー Edith Hayllar 1860-1948
   71 夏のにわか雨 A Summer Shower

ラファエル前派と日本の近代美術について (藤田啓子)

ラファエル前派関連写真 (解説: 河村錠一郎)
ラファエル前派・ロンドン地図 (制作: 河村錠一郎)
参考文献/Bibliography (藤田啓子 編)
ラファエル前派関連年表 (藤田啓子 編)




◆本書より◆


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エドワード・バーン=ジョーンズ「オーロラ(曙の女神)」(1896年)。


「曙の女神を描いたこの絵は、バーン=ジョーンズの死の2年前、1896年にニュー・ギャラリーに展示された。」
「バーン=ジョーンズ婦人の『回想録』(1904年刊)には、(中略)この絵の背景のために用いたスケッチは、この絵が展示される30年近くも前、1867年のある休日にオックスフォードの運河をスケッチしたときのものであった、と述べている。オックスフォード近郊の運河の風景は、現在もなお、《オーロラ》の背景に描かれた風景のたたずまいを残している。
本作品の旧所蔵者は、19世紀後半のイギリス上流階級の〈ソウルズ〉と名乗ったグループの指導的人物デボラ夫人であった。このグループは当時自分たちの階級の伝統的価値に対して反旗を翻し、知的及び美的関心を開拓しようとした人々であり、バーン=ジョーンズは彼らのお気に入りの画家の一人であった。」



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ジョン・アトキンソン・グリムショー「シャーロットの乙女」(1878年)および「港のかがり火」(1879年)。


「彼が最も知られているのは、1870年代及び80年代に描いた月明りの中の町やドックの光景である。これらの作品はすべて激しいロマンティックな感情を非常に押えたトーンで描いている。」


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フランク・カダガン・クーパー「ラプンツェル」(1908年)。


「生涯のほとんどにわたって、ロマン主義的な主題の絵画をラファエル前派風に描き続けた。」


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ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「嫉妬に燃えるキルケ」(1892年)。


「ギリシア神話では、キルケはアイアイエー島に住み、人間を動物に変える魔女である。ホメロスは、ユリシーズがトロイア戦争から帰還する途中、どのようにキルケに遭遇したかを物語っている。」





こちらもご参照ください:

アドリエンヌ・モニエ 『オデオン通り』 岩崎力 訳










































































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ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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