「午後の芍藥(しゃくやく)
神とわかるる時
あらば遊星はみなあをき泡沫(うたかた)」(塚本邦雄 「水無月帖」 より)
塚本邦雄
『水無月帖』
書肆季節社
1976年6月 刊
16p
四六判 無綴本
500部限定
「塚本邦雄墨韻展記念」十字折りされた紙二枚に歌十首が印刷された小歌集です。毛筆署名入。

◆本書より◆
「杜若・杜鵑・空木・梔子・芍藥
百合・海芋・晝顏・鐵線・柘榴
の花によする心を」
「今朝は空木(うつぎ)
うすむらさきに
人總て背きし後の天に風吹く」
「午後の芍藥(しゃくやく)
神とわかるる時
あらば遊星はみなあをき泡沫(うたかた)」


- 関連記事
-
スポンサーサイト