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『谷中安規の版画世界 空想の玉手箱 ― 没後五十年』

「昭和三(一九二八)年」
「永瀬のアトリエで裸踊りを踊る。朝日講堂で開かれた舞踏家印牧(かねまき)秀夫の発表会で黒衣をまとい、即興の踊りを踊る。その後もしばしば自己流の踊りを踊る。」

(『谷中安規の版画世界』 「谷中安規年譜」 より)


『谷中安規の
版画世界 
空想の玉手箱
― 没後五十年』



監修: 島田康寛
企画・編集: 喜多眞理子
発行: 日本経済新聞社
1996年5月
214p 
29.6cm×22.6cm 並装


(横浜会場) そごう美術館
平成8年5月16日~6月9日
(奈良会場) 奈良そごう美術館
平成8年6月19日~7月21日



「ごあいさつ」より:

「本展は、没後五十年を機に、谷中安規の純粋で無垢な芸術世界の全貌を、故郷の奈良と制作活動を行った関東で回顧しようとするものです。白と黒が織り成す単色木版の美しさはもちろん、繊細な多色刷りの色違いも並べて展示し、谷中安規の色彩家としての才能にも注目するほか、できるだけ多くのブックワークを網羅するなど、谷中芸術の魅力を総合的に紹介し、熱心な谷中ファンの期待にも応えたいと存じます。」


谷中安規展図録。
出品作 カラー図版24頁87点、モノクロ図版112頁377点。解説文中参考図版(モノクロ)16点。写真図版2点(「30代後半の谷中」「料治宅における正月のつどい」)。他にカット1点。



谷中安規の版画世界 01



内容:

ごあいさつ (日本経済新聞社/そごう美術館/奈良そごう美術館)

版画
肉筆画
挿絵、表紙デザインなど
彫刻、板木、資料など

版に刻んだ夢と愛――風船画伯・谷中安規のこと (島田康寛)
安規と木喰上人行道 (伊藤昭)
安規の物語の挿図 (大野隆司)
月とハモニカ 『谷中安規草稿(ノート)』について (水沢勉)
谷中芸術の映像感覚 (喜多眞理子)
作品解説、(喜多眞理子)

谷中安規年譜 (河田敬子 編)
出品リスト
主要文献目録 (河田敬子 編)




◆本書より◆


「谷中芸術の映像感覚」(喜多眞理子)より:

「谷中は、特に「カリガリ博士」や悪魔に魂を売る「プラーグの大学生」などドイツ表現主義の映画を好んだらしい。中でも「カリガリ」の主人公、夢遊病者のセザーレがお気にいりで、「後年、自作自演の舞踏をやった時、その扮装やしぐさのすべてを、それにアイデアをえてアレンジした」(料治熊太「闇の中にいて光を求める作家」)という。」



谷中安規の版画世界 02



谷中安規の版画世界 03



谷中安規の版画世界 04



谷中安規の版画世界 05



谷中安規の版画世界 06



谷中安規の版画世界 07



谷中安規の版画世界 08



「日夏耿之介に宛てた絵入書簡 大正15(1926)年」

「前日はへんちきりんなものを
さしあげましてくすぐったく存じます
あの中のへんちきりんな絵
あまりにぐれつ故やぶって下さいませ
まことに先生の道士風なるお心もちに対して
申しわけなき始末でございます
艸々」

「拝啓
先生 御無沙汰いたし居ります
おかはり御座なく候や御伺い申上ます
前日は御轉居の御通知下さいまして
ありがたく存じます。いろいろ御べんたつ
下さいますことを光栄と存じます
ねむりがちながら勉強いたし居り
ます故 御めん下さいませ。時々は
自分のヘタクソに思ひいたり暗然とし
スリチビ朝鮮の酒店にてヨッパラフこと
もありますが、思ひなほして、チッポけな
絵をこつこつかいて居ります。先生様の
御健在を祈ります 奥様にもよろしく
おつたへ下さいませ 乱筆ごめん下さい
眩法派第十座
    上
    中
    下部







徒然」























































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プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
 
うまれたときからひとでなし
なぜならわたしはねこだから
 
◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

Koro-pok-Guru
Away with the Fairies

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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