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『拾遺和歌集』 武田祐吉 校訂 (岩波文庫)

「我がごとく物思ふ人はいにしへもいま行く末もあらじとぞ思ふ」
(『拾遺和歌集』 より)


『拾遺和歌集』 
武田祐吉 校訂
 
岩波文庫 黄/30-028-1 


岩波書店 
1938年10月1日 第1刷発行
1983年11月7日 第3刷発行
251p 
文庫判 並装
定価350円



本書「例言」より:

「三代集の一つに數へられる拾遺和歌集二十卷は先に出た古今後撰の兩歌集に採られぬ歌を拾ふ意味で一條天皇の御代長保・寛弘の頃に成つた。この集編纂の仕事には、花山法皇が主として事に當られたものである。」
「拾遺集には特に注意すべき異本とてはないので、今は最普通に行はれてゐる北村季吟の八代集抄の本文に從ひ、參考として前田侯爵家所藏の浄辨本拾遺集(室町時代書寫)及び校訂者所藏の一寫本を用ゐた。」



旧字・旧かな。
日本文学(古典)はエモいです。



拾遺和歌集 01



帯文:

「八代集中三番目の勅撰和歌集。『古今集』『後撰集』にもれた歌を拾うべく編纂、藤原氏全盛期における優婉諧和の歌風を代表する。」


目次:

例言

卷第一 春
卷第二 夏
卷第三 秋
卷第四 冬
卷第五 賀
卷第六 別
卷第七 物名
卷第八 雜上
卷第九 雜下
卷第十 神樂歌
卷第十一 戀一
卷第十二 戀二
卷第十三 戀三
卷第十四 戀四
卷第十五 戀五
卷第十六 雜春
卷第十七 雜秋
卷第十八 雜賀
卷第十九 雜戀
卷第二十 哀傷

初句索引
作者索引




拾遺和歌集 02



◆本書より◆


「卷第四 冬」より:

   「廉義公の家の障子に  元輔
二四〇 冬の夜の池の氷のさやけきは月のひかりのみがくなりけり」

   「題しらず  よみ人しらず
二四一 冬の池の上は氷にとぢられていかでか月の底に入るらむ」



「卷第八 雜上」より:

   「月を見侍りて  中務卿具平親王
四三二 世にふるに物思ふとしもなけれども月の幾度ながめしつらむ」

   「淸愼公の家の屏風に  貫之
四三三 思ふ事ありとはなしに久方の月夜となればねられざりけり」

   「妻(め)に後れて侍りける頃月を見侍りて  大江爲基
四三四 ながむるに物思ふことの慰むは月はうきよのほかよりや行く」

   「法師にならむと思ひ立ち侍りけるころ月を見侍りて  藤原高光
四三五 かくばかり經(へ)がたくみゆる世の中にうらやましくもすめる月かな」

   「題しらず  躬恒
四五〇 大空をながめぞくらす吹く風の音はすれども目にし見えねば」

   「詠天  人麿
四八八 空の海に雲の浪たち月の舟星の林にこぎかくる見ゆ」



「卷第九 雜下」より:

   「みちのくに名取の郡黑塚といふ所に重之が妹あまたありとききて言ひつかはしけり  兼盛
五五九 陸奧(みちのく)の安達(あだち)が原の黑塚に鬼こもれりといふはまことか」



「卷第十四 戀四」より:

   「よみ人しらず
八九七 たらちねの親の諫めしうたた寢は物思ふ時の業(わざ)にぞありける」



「卷第十五 戀五」より:

   「題しらず  よみ人しらず
九六五 我がごとく物思ふ人はいにしへもいま行く末もあらじとぞ思ふ」







こちらもご参照ください:

『後拾遺和歌集』 西下経一 校訂 (岩波文庫)






























































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