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John Cage "Empty Words: Writings '73-'78"

John Cage
『Empty Words: Writings '73-'78』


Wesleyan University Press, 1979, First paperback edition 1981
187p, 21x17.5cm



Wesleyan University Press のジョン・ケージ著作集シリーズ四冊目。
わたしが買ったのは2000年代に入ってからの増刷だとおもいます。

シリーズ内容は:
 
Silence: Lectures and Writings
A Year from Monday: New Lectures and Writings
M: Writings '67-'72
Empty Words: Writings '73-'78
X: Writings '79-'82


john cage - empty words 1


「私は楽観主義者(オプティミスト)だ。それが私の存在理由(レゾンデートル)だ。」
(「序文」)

「お腹が減ったら食べ、のどが渇いたら飲みなさい。
Eat when you're hungry, drink when you're thirsty.」
(鈴木大拙)


john cage - empty words 3



Contents:
 
Foreword
Preface to "Lecture on the Weather"
How the Piano Came to be Prepared
Empty Words
Where Are We Eating? and What Are We Eating?
Series re Morris Graves

Sixty-One Mesostics Re and Not Re Norman O. Brown
Writing for the Second Time through Finnegans Wake
The Future of Music

Mesostics
 Many Happy Returns
 A Long Letter
 Song
 For S. Fort, Dancer
 For William McN. who studied with Ezra Pound
 Wright's Oberlin House Restored by E. Johnson
  "I'm the happiest person I Know." (S.W.)



john cage - empty words 5


余白に飛び散るパーレン、コンマ、ピリオド、疑問符、感嘆符などの約物。


「1930年代後半、私はシアトルのコーニッシュ・スクールのモダン・ダンスのクラスの伴奏者の仕事にありついた。学生の中にすぐれたダンサーのシヴィラ・フォート(Syvilla Fort)がいて、バッカナーレ(Bacchanal)のための音楽を依頼された。そのころの私の作曲法は二通りあって、ピアノやオーケストラ楽器には十二音音楽を書き(私はアドルフ・ヴァイスとシェーンベルクに学んだ)、一方で打楽器アンサンブルのための音楽も書いていた。シヴィラのダンスはアフリカっぽいものだったから、打楽器でやりたかったのだが、コーニッシュ・シアターは狭くて打楽器を設置する場所がなかった。仕方なくピアノ曲を書くことにしたが、アフリカっぽい十二音音列を思いつけなかったので、うまくいかないのはピアノのせいにして、自分を変える代りにピアノを改造することにした。
 私はヘンリー・カウエルの生徒でもあったので、彼がピアノの弦を指でつまんだり手でおさえたりして音を変化させるのをきいたことがあった。私は台所に行って大きめの皿をとってきてピアノの弦の上に載せて弾いてみた。皿は震動であちこち飛び跳ねてうまくいかなかったので、もっと小さいものをと思って、釘を弦の間に挟んでみたが、すぐに落っこちてしまった。ネジやボルトなら安定するんじゃないかと思いついて、やってみたらうまくいった。一つの処理で共鳴音と弱音の二つの音が出せることがわかって喜んだ。」
(「ピアノはいかにしてプリペアされるに至ったか」)


「耳が悪くなるから、でかい音はよくないという人が相変らずいる。Zaj の演奏会で、ものすごくでかい音をきく機会があった。スピーカーの近くに陣取って、一時間ばかり、左右の耳をまんべんなく音にさらした。音がやんでも耳鳴りはやまなかった。次の日の夜になってもやまなかった。夜が明けてから耳鼻科に予約を取って、診察を受けに行く途中でだいぶよくなった。検査の結果はなんともなくて、障害は一時的なものだった。私の、でかい音にたいする態度は変ることはなかった。機会さえあれば、よろこんで耳を傾けるだろう、適度な距離を保った上で。」
(「音楽の末来」)


john cage - writings































































































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なぜならわたしはねこだから
 
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難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル、尾形亀之助、森田童子。

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