吉岡実 『ムーンドロップ』

「遙かな(狭間)に
           (白波)が見える
                       「どうでもいいの
                            どうでも」

(吉岡実 「ムーンドロップ」 より)


吉岡実 
『ムーンドロップ』


書肆山田 
1988年11月25日 初版第1刷発行
137p 初出一覧2p 
22.5×14.5cm 
丸背布装上製本 函 
定価2,800円
装幀: 吉岡実
装画: 西脇順三郎



表題作「ムーンドロップ」は「題名と若干の章句をナボコフ『青白い炎』(富士川義之訳)から借用。」
本体布表紙には西脇順三郎によるイラストが箔押しされていて、やや厚めの半透明紙カバーがかけられています。


吉岡実 ムーンドロップ 01


帯文:

「バルテュス、クロソウスキー、ベーコンらの作品に穿孔する詩語――絵画の内側で踠くものたちをひき伴れ、画面の底に身を潜めるものたちを揺さぶり、画布の背後にもうひとつの宇宙をゆらぎ立たせる詩篇群

初秋の街路を
(黄金の果物)を抱えた
(少年)が通り
(模造板)にのせられた
(死者)が通って行く」



帯背:

「新詩集」


吉岡実 ムーンドロップ 02


目次 (初出):

産霊(むすび) (「ユリイカ」臨時増刊 1986.11)
カタバミの花のように (「朝日新聞」 1985.7.26夕刊 改作)
わだつみ (「毎日新聞」 1985.1.5夕刊)
聖童子譚 (「ユリイカ」臨時増刊 1984.11)
秋の領分 (小沢純展パンフレット 1985.9.17 改作)
薄荷 (『四谷シモン 人形愛』 1985.6)
雪解 (「文学界」 1986.1)
寿星(カノプス) (「海燕」 1986.1)
銀幕 (梅木英治銅版画集『日々の惑星』 1986.9)
ムーンドロップ (「潭」2 1985.4)
叙景 (「現代詩手帖」 1986.8 改作)
聖あんま断腸詩篇 (「新潮」 1986.6)
睡蓮 (「海燕」 1987.11)
苧環(おだまき) (「花神」2号 1987.8)
晩鐘 (「新潮」 1988.5 千号記念号)
青空(アジュール) (「文学界」 1988.1)
銀鮫(キメラ・ファンタスマ) (「ユリイカ」臨時増刊 1987.11)
鵲 (「毎日新聞」 1987.12.28夕刊)
[食母]頌 (「中央公論」 1988.10文芸号)



吉岡実 ムーンドロップ 03



◆本書より◆


「カタバミの花のように」より:

「涼しい風のひるさがり
              兎を抱いて少女が来る
わたくしは紅茶を啜り
             「事物と密着した部分へ
                            指を差し入れる」
蝉がジージー鳴く
           竹すだれを透かして眺めよ
   「肉体という
          広大なる風景」」



「寿星(カノプス)」より:

「「兄の寂寞を
         妹が慰める」
                 (ハーベスト・ムーン)
(秋の満月)
       「眠れるものなら
                 とっくに
        眠っているよ」」



吉岡実 ムーンドロップ 04













































































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ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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