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オルネラ・ヴォルタ 編/岩崎力 訳 『エリック・サティ文集』 

「体験は麻痺の形のひとつである。」
「子供は自然の英知を備えている。彼はなんでも知っている。」
「人間どもを知れば知るほど、私はますます犬が好きになる。」

(エリック・サティ)


オルネラ・ヴォルタ 編/岩崎力 訳
『エリック・サティ文集』


白水社 1996年12月15日印刷/1997年1月10日発行
496p 索引v 21.5×14cm 丸背紙装上製本 カバー 定価7,800円
装幀: 東幸央
Erik Satie : Ecrits reunis par Ornella Volta, Editions Champ Libre, Paris, 1977



本書「訳者あとがき」より:

「本書は「エリック・サティ全集」全三巻の第一巻として刊行された。(中略)全体が三部にわかれている。(中略)第一部には、署名のあるものはもちろん、ペンネームで発表されたものや無署名のものをふくめて、サティの文章と断定できるもの、推測されるものをすべて収録している。(中略)第二部を構成する文章の数々はとりわけ貴重である。それらはすべて本書刊行以前には未刊のままだったものであり、読者は本書によってはじめてその存在と内容を知りえたのであるから。(中略)日本の読者にとってもっとも貴重なのは第三部、なかでも編者による原資料の指示とその注記であろう。サティ研究者としてのオルネラ・ヴォルタの本領がもっともみごとに発揮されているのもこの部分だと言っていい。」

本文中図版(モノクロ)多数。
なお、本書には、書簡、楽譜に書き入れた文章、舞台作品の台本などは収められていません。


サティ文集1


「内容紹介:
『家具の音楽』で知られるサティが新聞・雑誌・プログラム・手帳等に書き遺した数多くの文章とデッサンを、詳細な注釈つきで完全網羅。すべての断章・資料には番号が付され、リンクを辿ってどこからでも面白く読み進められるハイパーテキスト形式ゆえ、軽妙洒脱なサティに耽溺できる書物の決定版。

内容(「BOOK」データベースより):
現代芸術のための、ユーモアあふれる福音書。「家具の音楽」で知られるエリック・サティが書き遺した数多くの文章とデッサンを詳細な注釈つきで網羅。」



サティ文集3


目次:

はじめに

第一部 他の人々のために書かれたもの
 署名記事
  メトロポリタン芸術教会の業績
  ある愚かもの(私)の所見
  健忘症患者の回想(断章)
  ある哺乳動物の手帳(抜萃)
  都合のいい話
  雑談
 彼のものと考えられる文章
  ヴィルジニーのアルバム
  一八八九年に関する予測 サークルの集まりで笑い楽しむための
  メトロポリタン芸術教会の活動
  諸協会半月報
  今月の出来事
 見出された文章

第二部 自分だけのために書かれたもの
 断章
 頑固者の推論
 目録
  信心会
  オマージュ
  音楽の広告
  歴史と地理
  政治
  社会
  人物
  新聞
  求人広告
  看板
  自画像
  船
  空飛ぶ機械
  城

第三部 オルネラ・ヴォルタによる補遺
 省略記号
 出典および注解
 年表
 文献一覧(録音物・上演作品・展覧会一覧含む)
 図版
 図版一覧

訳者あとがき
主要人名索引



サティ文集5



◆本書より◆


本書第二部「自分だけのために書かれたもの」より:
 
「音楽家であればあるほど、人はますます馬鹿になる。」
 
「金と同じく、ピアノが快いのはそれにふれるものにとってだけである。」
 
「ジャズは私たちに自分の苦しみを語りかける…… ジャズが美しく、ほんものなのはそのためだ……」
 
「塔(トゥール)に住む人は誰でもトゥーリストである。」
 
「私は自分と同意見の新聞を絶対に読まない。私の意見が歪められてしまうから。」
 
「体験は麻痺の形のひとつである。」
 
「子供は自然の英知を備えている。彼はなんでも知っている。」
 
「過去のなかに「美しいもの」がある――たいへん美しいものが。
どんな忠告も求めることなく自分たちでそれを探そう。なぜなら、他の人々にたいして「美」を指し示しうるような深さなどないし、最も事に通じた人間にそれを暗示する深ささえありはしないのだから。」
 
「人間どもを知れば知るほど、私はますます犬が好きになる。」
 
「私を愛する人は、私の犬を愛する。」
 
「人間とはなにか? 他の人間たちをうんざりさせるためにこの地上に産み落とされた哀れな存在。」
 
「そうです、マダム、ほかの人々と同じく人は「死ぬ」でしょう。しかし私は「くたばる」んです。そうなんです、マダム、あなたは「死ぬ」でしょう。」



サティ文集6


サティ文集7


サティ文集2


カバーを外してみた。



こちらもご参照下さい:
ジャン=ジョエル・バルビエ 『サティとピアノで』(相良憲昭 訳)


サティとピアノで4


並べてみた。





































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うまれたときからひとでなし
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