ポール・D・ジンマーマン 『マルクス兄弟のおかしな世界』 中原弓彦・永井淳 訳

ポール・D・ジンマーマン 
『マルクス兄弟のおかしな世界』
中原弓彦・永井淳 訳


晶文社 
1972年12月15日 初版
1987年4月30日 9刷
302p 
A5判 丸背紙装上製本 カバー 
定価1,800円
ブックデザイン: 平野甲賀

 

本書「マルクス兄弟論をふくむ解説」より:

「本書は、"The Marx Brothers at The Movies" (1968) の全訳である。
 原書は、マルクス兄弟の喜劇映画のギャグをこまかく記述したこともさることながら、二百枚を越す写真(スチルとコマ撮り)をおさめている点で、評判になった。だが、コマ撮りの不鮮明な写真をさらに複製するのは不可能なので(中略)訳書においては、写真のすべてをのせることはできなかった。
 この本は、のちにポケットブックになって広く読まれ、仏語訳のポケットブックも出版されている。マルクス映画を知るための、すぐれた手引書として定評がある。
 著者のポール・D・ジンマーマンは、げんざい、『ニューズウィーク』の映画評を担当している映画批評家である。この本に関していえば、(中略)スマートな書き方をしようとつとめたあげく、かえって、文章が、ぎくしゃくしている部分がある。その弱点は、マルクス映画のプロットとギャグを同時に辿るという難事業のプラス面にくらべれば、わずかなものであるが。」




マルクス兄弟のおかしな世界 01


目次:
 
シュルレアルな喜劇の出発 (植草甚一)

序章
ココナッツ The Cocoanuts (1929)
けだもの組合 Animal Crackers (1930)
いんちき商売 Monkey Business (1931)
ご冗談でショ Horse Feathers (1932)
我輩はカモである Duck Soup (1933)
オペラは踊る A Night At The Opera (1935)
マルクス一番乗り A Day At The Races (1937)
ルーム・サーヴィス Room Service (1938)
マルクス兄弟珍サーカス At The Circus (1939)
マルクスの二挺拳銃 Go West (1940)
マルクス兄弟デパート騒動 The Big Store (1941)
マルクス捕物帖 A Night In Casablanca (1946)
ラヴ・ハッピー Love Happy (1949)
終章
 
マルクス兄弟論をふくむ解説 (中原弓彦)
訳者あとがき (中原/永井)



マルクス兄弟のおかしな世界 03



◆本書より◆


「序章」より:

「事実マルクス兄弟は“およそありえないようなこと”の暗喩となった。彼らはアメリカの正気の時代において、アメリカを代表する狂人たちであった。彼らは大恐慌の逼迫した数年間を通じて、終始極端で放埓であった。ヨーロッパおよび合衆国内におけるファシズム擡頭のさなかにあって、彼らは自由な精神にもとづくアナキーの旗を高く掲げた。」
「チャップリン、キートン、フィールズの場合と同じように、彼らの喜劇もまた二つの大きな力、すなわち貧困とヴォードヴィルによって形成された。チコ、ハーポ、グルーチョはそれぞれレナード、アドルフ、ジュリアスとして――この順で――あまり華やかでなかった九〇年代に、マンハッタンのヨークヴィル地区のスラム街で生まれた。スラム街は喜劇のアナキストたちを育てる申し分のない土壌だった。」



マルクス兄弟のおかしな世界 02

マルクス兄弟。上からグルーチョ、ゼッポ、ハーポ、チコ、ガモ。




























































































関連記事
スポンサーサイト
プロフィール

ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

◆「樽のなかのディオゲネス」から「ねこぢる」まで◆

難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

最近の記事
カテゴリー
ブログ内検索
リンク
フリーエリア
netakiri nekotaroの最近読んだ本