スタニスラス・クロソウスキー・ド・ローラ 『錬金術図像大全』 磯田富夫・松本夏樹 訳

スタニスラス・クロソウスキー・ド・ローラ 
『錬金術図像大全』

磯田富夫・松本夏樹 訳

平凡社 
1993年6月1日 初版第1刷発行
371p 
27.5×22cm 丸背紙装上製本 
本体カバー 函 
定価15,000円(本体14,563円)
造本: 戸田ツトム+岡孝治



本書「訳者あとがき」より:

「本書は、Stanislas Klossowski de Rola, The Golden Game: Alchemical Engravings of the Seventeenth Century, Thames and Hudson, London, 1988 の全訳である。」
「著者(中略)は、フランス画壇の長老バルテュス(本名バルタザール・クロソウスキー・ド・ローラ)の子息であり、(中略)60年代からロックミュージシャンとして活動しており、ローリング・ストーンズとのセッションや当時のドラッグ・カルチャーを体験している人物でもある。」



本書「緒言」より:

「本書は、(中略)17世紀の錬金術的寓意画の最良の銅版画を網羅する選集である。」


本文横組。図版総数533点(モノクロ)。


錬金術図像大全 01


函文:

「錬金術を近代化学成立前夜の蒙昧な擬似科学と嗤う者は、頁を繰るごとに己れの愚を恥じるだろう。蒼古たる錬金のアルスが内包する世界観と象徴体系こそ、西洋精神の広大な地下水脈を形成するものだからだ。錬金術が孕む象徴形式の哲学こそ、今日あらゆる知の領域を貫いて一大指針となりつつあるものだからだ。読者諸賢、迷わず本書に就かれて、大いなる業の秘鑰を思うさま手にされるがよろしかろう…………【高山宏】」


錬金術図像大全 02


カバー文:

「……この著者の立場をきわめて独自なものたらしめている視点とは、錬金術図像の客観的解説であるよりはむしろ自ら「業(わざ)の子」として参入し、図像細部の象徴解釈のみならず、業の実践的体験をも考慮しているところにある。イメージへの沈潜へと導かれるわれわれは、いわば著者の内部証言を絵解きとして受け取るのである。もちろん錬金術工程の実技面の特定については、これらの図像群を前にしたかつての錬金術師たちと同じく、著者もまた誤読の可能性を免れぬであろう。だが、そもそも錬金術のテクストや図像が、今日の化学式のごとき客観的で再現可能な実験作業を記述する方法ではなく、心と物質の融通無碍な変容過程を象徴でもって語るものである以上、業の象形文字解読固有の法則に従う限りはどのように絵解きしようとも、参入する者個々に応じた理解を得ることができるのだと言えよう。そしてこの固有の法則が何よりも明確に看て取れるのは、印刷本の飛躍的増大と発達にともなって現われた、17世紀の錬金術図像群である。」


錬金術図像大全 03


目次:

緒言
序論
序論原註
図版と註釈
付記

フランソワ・ベロアルド・ド・ヴェルヴィル 『創意に富んだ絵図』 1600年
フランソワ・ベロアルド・ド・ヴェルヴィル 『運命の王子の旅』 1610年
ハインリヒ・クーンラート 『永遠の知恵の円形劇場』 1602年
アンドレアス・リバウィウス 『錬金術』 1606年
シュテファン・ミヒェルシュパヒャー 『カバラー』 1616年
ミヒャエル・マイアー 『秘中の秘』 1614年
ミヒャエル・マイアー 『真面目な遊戯』 1616年
ミヒャエル・マイアー 『蜜蜂の群れ』 1617年
ミヒャエル・マイアー 『厳粛なる冗談』 1617年
ミヒャエル・マイアー 『逃げるアタランテ』 1618年
ミヒャエル・マイアー 『黄金の卓の象徴』 1617年
ミヒャエル・マイアー 『黄金の三脚台』 1618年
ミヒャエル・マイアー 『道案内』 1618年
ヨハン・ダーニエール・ミューリウス 『医科学論集』 1618年
ヨハン・ダーニエール・ミューリウス 『治療薬集成』 1620年
オスヴァルト・クロル 『化学の聖堂』 1622年
ミヒャエル・マイアー 『哲学の七日間』 1620年
ヨハン・ダーニエール・ミューリウス 『改革された哲学』 1622年
『ヘルメス学の博物館』 1625年
ランブスプリンク 『賢者の石について』 1625年
ヨハン・ダーニエール・ミューリウス 『黄金の解剖学』 1628年
ダヴィド・ド・プラニス・カンピ 『滅ぼされる災いのヒュドラ』 1628年
ダヴィド・ド・プラニス・カンピ 『学院の開校』 1633年
エリアス・アシュモール 『英国の化学の劇場』 1652年
ヨハン・ヨアヒム・ベッヒャー 『化学のオイディプス』 1664年
ヨアネス・デ・モンテ=スネイデルス 『惑星の変容』 1663年
テオドルス・ケルクリング 『アンチモンの凱旋車註解』 1671年
ヨアネス・デ・モンテ=スネイデルス(?) 『化学の箕』 1666年
ホーセン・ファン・フレースウェイク 『赤い獅子』 1674年
ホーセン・ファン・フレースウェイク 『緑の獅子』 1674年
ホーセン・ファン・フレースウェイク 『黄金の獅子』 1675年
ホーセン・ファン・フレースウェイク 『黄金の太陽』 1675年
アルトゥス 『沈黙の書』 1677年
バレント・ケンデルス・ファン・ヘルペン 『賢者の階梯』 1689年
アレクサンドル=トゥッサン・ド・リモージョン・ド・サン=ディディエ 『ヘルメス学の勝利』 1689年
バロ・ウルビゲルス 『論者箴言集』 1690年
クリストファー・ラヴ・モーリーおよびテオドルス・ムイケンス 『化学論集』 1693年
ヤーコプ・ベーメ 『神智学著作集』 1682年

訳者あとがき
参考文献
図版判型および寸法




◆本書より◆


錬金術図像大全 04


「アンドレアス・リバウィウス 『錬金術』 1606年」より。


錬金術図像大全 07


「ミヒャエル・マイアー 『逃げるアタランテ』 1618年」より。


錬金術図像大全 06


「ホーセン・ファン・フレースウェイク 『赤い獅子』 1674年」より。


錬金術図像大全 05


「バレント・ケンデルス・ファン・ヘルペン 『賢者の階梯』 1689年」より。




著者のイカス写真等はこちらをどうぞ:

A Dandy In Aspic: Prince Stash Klossowski De Rola - 1960's Peacock Style Icon


そしてこちらもご参照ください:

Alexander Roob 『Alchemy & Mysticism』 (Taschen)








































































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ひとでなしの猫

Author:ひとでなしの猫
ひ-2-改(ひとでなしの猫 2 改訂版)

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難破した人々の為に。

分野: パタフィジック。

趣味: 図書館ごっこ。

好物: 鉱物。スカシカシパン。タコノマクラ。

将来の夢: 石ころ。

尊敬する人物: ジョゼフ・メリック、ジョゼフ・コーネル。

ハンス・アスペルガー・メモリアル・バーベキュー。

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